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Heaven 's Breaker    作者: 藤沢修介
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第七話「過去の記憶」

古田電機編完結。




物語は白川カンパニーの過去の話へ、、




出会い、そして、、

一人の大人の女性とまだ6、7歳くらいの少女が庭で遊んでた。




少女「お母様、四ツ葉のクローバーを見つけました。」




大人の女性「まぁ、よく見つけたわねぇ。もしかしたら、あなたには今日いいことがあるかもしれないわね、明美。」


幼い明美「本当ですか、お母様。」




母親「えぇ。きっとあるわ。あなたはいつもいい子にしてるから。さぁ、ティータイムにしましょう。田中やメイドのみなさん達が美味しい紅茶やケーキ、スコーンを焼いてくださったわ。食べましょう。」





と言い、二人は執事やメイド、警備に見守られながら、ティータイムを始めた。



その光景を木に隠れながら見つめていた少年が眺めていた。






まだ12くらいの少年である。服もボロボロで傷やあざだらけである。




彼は、ここ一週間何も食べていなかった。そのため、死にそうな顔つきをしていた。





そこで、目の前で美味しそうに紅茶やスコーンやケーキを食べている見たので、奪おうとしていた。



少年「あのケーキとかを奪えば、、、俺は生きていける、、」



と少年はつぶやき、木から降りてほふく前進しながら草をかき分けながら進んで行った。



やがて少年は上手くテーブルの下に素早く入り込み、隠れた。



幼い明美「お母さま、このスコーン美味しいわ。甘くて美味しい!」



母親「美味しいわね、さすがはコックの皆さんが頑張って作ってくださっただけあるわ。」


と言い、幼い明美を微笑みながら言った。


明美「お母さま。お父様は今日は何時くらいに帰ってくるの?」



母親「そうね、夕食までには帰ってくるわ。昨日は遅かったからね。」



明美「本当ですか!!お母様。ではスクールであったことやこのスコーンのこととかいっぱいお話しできますね!」



母親「えぇ、たくさんお話ししてあげて。お父様も喜ぶわよ。」



明美「はい!あら、、スコーンとケーキが全部なくなってる、、、え、、え、どうして、、?」




母親「あら、どうして、、、田中!あなた食べたの?」




田中「えっ!いえ、私は食べておりませんぞ。私はただお嬢様と奥様を見ておりました。メイドか経緯日のものお仕業では?」



明美「田中。正直に言ってください。食べたのではないのですか?」



田中「い、いえ。お嬢様。私はそのようなことは決してしておりません。」




とたじろう田中はテーブルの下に何か物が動くのを見逃さなかった。



田中は直ぐに明美と母親をテーブルから引き離し、手に果物ナイフを持って、テーブルクロスをめくった。



すると、ボロボロの服を着て体中傷やあざだらけの少年が警戒しながらこっちに視線を向けている。




田中「子供!?まさか子供を使った暗殺か!おのれ始末してくれる。警備兵、こやつを捕らえろ!!」



警備兵「はっ!!」



と警備員が捕まえようとすると、



明美「待って!!」



警備員、田中「えっ。」



明美「その人、お腹がすいてただけよ。悪い人に見えないわ。」





すると明美は少年に近づいていった。




しかし田中は、」その少年の手に電気が出てたのを確認すると、



田中「いけません、お嬢様!!こやつはHeaven`s Breakerです!!離れてください!!」




と言い、明美を少年から急いで遠ざけようとし、また警備兵も慌てて少年を囲もうとした。



しかし、


明美「田中、警備兵の皆さん。私は大丈夫です。話せばわかるはずだわ。」


と微笑みながら言った。


田中「危ないですぞ、お嬢様。何をするかわかりませんぞ!やはりつかまえてーー、」



と田中が言うと、母親が田中の背中をやさしくつかんだ。



母親「あの子が言い出したのよ、大丈夫よ。あの子は強い子だから。止めても無駄よ。様子を見ましょう。」



田中「奥様!?正気ですか。世界各地で殺人や犯罪を起こしてるHeaven`s Breakerですよ!?あの少年は!危険です!!」



母親「あの子にはあの少年を説得する力がある。大丈夫。あの子を信じてあげて。」



田中「しかしですね!!」



母親「田中。あなたが夫に隠れて、夫が大切にしている秘蔵酒を飲んでいるのを言いつけますよ。」



田中「ぎくぅ!!な、何のことやら、、、」


と言い、田中は目を逸らした。



母親「目を逸らしたって無駄よ。証拠があるのだから。」



と言い、タブレットで田中が夫の書斎で秘蔵酒を飲んでる映像を見せた。



田中「えっ、えっ、おかしいですね、、なぜ私が、、(な、なんで映っているんだ。監視カメラは切ってたはずなのに、、、)」




母親「監視カメラは切ったはずなのにと思ってるみたいだけど、全てはきれてなかったみたいね。」


と母親はニヤリと笑いながら、田中に詰め寄った。


田中「す、す、すいません。このことは旦那様にご内密を~」



と言いあってる間に、明美は少年に近づいて行った。



明美「こんにちは。お腹がすいてましたか?」



少年「、、、」


少年は何も言わず、明美を警戒しながら、手に電気を溜めていった。




田中「お嬢さま‼早く離れてください‼奴は攻撃するつもりです‼我々で対処しますから‼」




と言ったが、明美は聞かなかった。




明美「警戒しないで。あなたの苦しさや悲しみは私が解決するから。大丈夫。」



と言い、明美は少年に笑顔を見せながら言った。




少年「、、えっ、」



少年は驚きながら、明美の方へ視線を向けた。





第七話完ーー







       第八話に続くーー


どうも、藤沢修介です。




古田電機編完結して、今回から過去の話へと物語を移しています。白川カンパニーの現在に至るまで、そしてTERUと明美の出会いを描いてます。ぜひ読んでください‼




    藤沢  修介

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