第六話「行きついた結果」
遂に古田電機編に幕が下りる!
果たして結末はーーー
TERU「ここか、、、」
TERUは地下にある秘密倉庫に着いた。
ドアのロックを解除する。
すると広い空間が広がっていた。
トラックなどの車が止まっていた。
壁側にはいくつもの部屋があった。
そのうちの一つにネームプレートが付いてない部屋があった。
TERUは、部屋のロックを解除した。
すると、周りに死体がゴロゴロ転がっていた。
TERU「、、、、、」
TERUは警戒しながら部屋の奥へと進んでいった。
すると、奥の物置のところに人が宙づりになっているのが見えた。
TERU「、、!?おまえは、、」
TERUは絶句した。
古田重吾が首を吊って死んでいたのである。
TERU「くっそっ!!」
TERUは壁を殴った。
悔しさがこみ上げてきた。
あともう少しで捕まえられたのに。
TERUは下を向いていると、あるものを見つけた。
TERU「これは、、、、、」
それは、“ボールペン”である。
すると、TERUはある部分に目をやった。
TERU「なんだ、、、これは、、、、“Re:start”?それに地球に、、、ドクロ、、、、それを剣で刺している、、、マーク?」
どこかの企業、あるいは団体や組織の紋章だろうか。
そういう風に見えた。
明美「TERU、お疲れ様です。無事任務が終わったみたいね。後のことは特殊部隊に任せますので、事態の報告をしてもらいたいので、帰還してください。」
TERU「あ、、あぁ。」
明美「どうしました、TERU。そんなに落ち込んで。あなたらしくないわね。古田重吾に自殺したのがそんなにショックでしたか。それとも、そのボールペンが気になるのかしら?」
TERU「!?どうしてそれを、、、、」
明美「あなたを見失わないように、田中に発信機と小型カメラをつけておきましたので、どこに行っても、あなたのことは筒抜けですわ。」
TERU(すれ違ったときにつけやがったか。あのじじい。)
明美「ふふ。まぁ、それは置いといて早く事態の詳しいことが聞きたいわ。TERU、迎えが来てるから、それに乗って帰ってきてちょうだい。疲れたでしょうし。場所はそこから100m先の公園前に黒い車をまたせているわ。ではまたあとで」
と言い、明美は微笑みながら通信を切った。
TERU「ちっ。やられたな、、。」
と言い、出口から次々と警察や白川カンパニーの特殊班の人間が入り込んで来る群衆をかき分けながらその部屋を去っていった。
TERUは裏口から出て、待ち合わせ場所へと向かった。
すると、一台の黒いトラックが通り過ぎていった。
トラックの中
ハボック「ふぅ~。」
タバコを吸いながら、トラックの横を歩いていたTERUを見て言った。
ハボック「あいつが白川のHeaven`s Breakerかぁ。」
ハボック「いずれ、あの方に会わせなくてはな。」
と言い、ニヤリと笑いながらタバコの吸い殻を外に投げた。
窓を閉め、トラックは暗闇へと消えていった。
TERU「くしゅん!」
TERU(風邪でも引いたか?)
TERUはそう思いながら、待ち合わせの公園へとたどり着いた。
公園の入り口付近に黒いワンボックスの車が一台止まっている。
TERUはその車に近づいた。
後部座席のドアが開いた。乗れと言う合図だ。
TERUはすぐに乗り込んだ。
?「お帰りなさいTERU。どうでした?」
TERU「!?」
その声にTERUは驚いた。
明美だ。
TERU「まさかな、、、お前が来るとは思ってもなかったな。」
明美「ふふふ、驚いたかしら。あなたを驚かせようと思って来たのよ。」
と明美は微笑みながら言った。
TERUは嘘だと思いながら、事態について淡々と語っていった。
TERU「というわけで、古田重吾を見に行ったら、首を吊っていた。そしてこのボールペンを拾った。以上だ。」
明美「なるほどね。そしてこれが現場にあったボールペンなわけね。」
TERU「あぁ。」
明美「わかりました。ご報告ありがとう。TERU。これはうちの捜査班に出して調べさせるわね。」
と言い、TERUはうなずき寝てしまった。
第六話完
第七話に続く(次回更新は10月3日予定)
こんにちは!今回も読んでくださってありがとうございます。藤沢修介です。
ついに古田電機編完結です。驚くような結末になりましたが、いかがだったでしょうか。
次回からは古田電機編以後の世界の変化、そしてTERUの周りを取り巻く環境について書き下ろしていきたいと思います。次回は10月3日更新予定です。お楽しみに!
藤沢修介