第五十ニ話「社長室はどこ?」
TERUがランチをデスクで食べていた時のこと。
社員A「おい大変だ。営業部門長が一般社員に降格で、ミャンマーに異動だってよ。」
社員B「こないだ、取引先とやらかしたとこだろ。営業部門って。数百億円動く取引をパーにしたって言う。その責任を取ってと言う訳か。」
社員A「うちの部門長もやばいんじゃないのか?」
社員B「あぁ。かなり恨みは買われているからな。まぁ、部門的に仕方ないところはあるけどな。人事関係だから特に。どこの会社でもきついよ。」
社員A「最近本当に人事異動やリストラ多いよな。俺たちもやばいんじゃないの?」
社員B「やばいかもな。発言には注意しないと。こないだなんて、広報部門のやつが部門長の悪口いったら、リストラだって。」
社員A「厳しいよな〜。俺も気をつけないとな〜」
と言う話が聞こえた。
TERUはその話を聞きながら、黙々とランチを食べた。
その後、午後の仕事を片付け、今日は残らず帰宅した。
TERUは潜伏先に帰ると、任務服を着がえた。
その後、スマホでルヴィンジャパン本社の社長室を探す任務に出た。
会社の同じ部門の人間に聞いたり、地図で探したが、なかなか見つからない。
そのため、ひとがいなくなる真夜中に侵入し、社長室を探すことにした。
今は19時。まだ早い。そのため、TERUは仮眠をとることにした。
TERU「、、んっ。」
TERUが目覚めた。時計を見ると、0時。任務開始時間だ。
TERUは荷物を持ち、ルヴィンジャパン本社ビルに向かった。
TERUは裏口を上手く細工して開け、警備員を気絶させ、入り口のコントロールパネルを取り上げた。
そして、田中と連絡をとった。
TERU「田中。準備はいいか?」
田中「いつでもいいぞ。TERU。今日はどこを調査するんだ。」
TERU「俺が調べたところ、地図上には社長室は存在しない。だから、一つずつ調べるしかない。」
田中「TERU!?正気か!?お前にしては珍しい発言じゃな?」
TERU「本当はしたくないんだが、いくら調べてみてもわからない。だったら一つ一つ調べてみるしかないと思ったんだ。」
田中「うむ、、。確かにそうするしかないな。うちの班の奴らにも調べさせたが、わからんと言うことじゃ。中野君もわからんと言っておったわい。」
TERU「そういうことだ。だから調べるしかない。今日は四時まで調べる。サポート頼む。」
田中「ああ。任せろ。」
と言う言葉を聞くと、TERUはビル内に侵入していった。
一一第五十二話完一一
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