第四十四話「雨の日」
次の企業派遣の作業をするハボック。
果たして、どのようになるのか?
ハボック「雨が続くな、、、。」
ハボックが外を眺めると、雨が激しく降っていた。
とある建物の一室から外の様子を伺っていた。
ハボックは今、次に標的とする企業リストを確認し、どのHeaven's Breakerを派遣するかを選定している。
今までの結果を元に、簡単に倒されないように案を練っている。
'アース'に所属しているHeaven's Breakerは世界中からかき集めた「超エリート」ばかりなのが集まっている。
この「超エリート」達をスカウトするのが、ハボック達の役目である。
ハボックもスカウトされ'アース'に入り、数々の功績を上げ、今の立場にいる。
要はハボックは「'アース'に所属するHeaven's Breaker」のまとめ役なのだ。
そのため、'アース'に所属するHeaven's Breaker全員を把握している。特徴、属性、性格など個人情報を全て知っている。
それ故に責任も重大である。
企業案件が失敗すると、自分に責任がくる。
なので、失敗は許されない。
次こそ、勝てる奴をおくりたい。
それが今の彼の気持ちである。
ドンドン!
ドアを叩く音が聞こえた。
アーチャー「ハボック様。お食事をお持ちしました。」
ハボックは立ち上がり、ドアを開けた。
ハボック「おぅ。アーチャーか。ちょうどいい。入れ。次の企業派遣が決まったところだ。」
アーチャー「ほ、本当ですか?ハボック様。誰が行くんですか?」
ハボック「まぁ慌てるなって。入れよ。座れ。」
アーチャーは、はいと答えながら、椅子に座った。
ハボック「次の企業派遣する企業は世界でナンバー1のアパレルを展開する企業、ルヴィンだ。」
アーチャー「あ、あの世界的有名なルヴィン‼なぜルヴィンが我々に依頼を?」
ハボック「恐らく、他のアパレル企業が追いついてきてるから、引き離そうとする手段をとろうと思ったんだろう。」
アーチャー「なるほど。それで我々に依頼を?」
ハボック「そういうことだ。」
アーチャー「では誰を向かわせるんですか?」
ハボック「こいつだ。」
と言い、ハボックはパソコンの画面をアーチャーに見せた。
アーチャー「えっ!ぷっぷっぷっぷっぷっ、、本気ですか?」
とアーチャーは画面を見て、大爆発した。
ハボック「アーチャー。人の顔を見て、笑うのは失礼だぞ。確かに見た目はオカマに見えるかもしれんが、心は純粋な乙女だ。それにアパレルには詳しい。打ってつけだろ?」
アーチャー「まぁ確かに打ってつけですね、、。すいません、笑ってしまって。」
ハボック「あいつがいないからいいよ。ただし、あいつがいる前では笑うなよ。かなりしつこく聞かれるからな。ストーカーされるぞ。いいな。」
アーチャー「は、は、はは、はい。わかりました。ハボック様」
と笑うのをこらえながら言った。
すると、雨もだいぶやんできた。
ハボック「晴れたな。次の案件、いいことありそうだな。」
アーチャー「そうですね‼絶対成功しますよ!」
と言い、ハボック達は晴れた空を見上げた。
一一Heaven's Breaker 第四十四話完一一
一一第四十五話に続く一
はい!こんにちは!藤沢修介です!
いや〜平和だったところに、殺伐とした状況再び!?と言う流れですね。
次回からいよいよ、新任務スタートです!
お楽しみに!




