第九話「白川家」
白川家の屋敷に戻ったTERU
白川家に住んでから、そして現在に至るまでがTERUによって語られる
TERUの決意とはーーーーー
明美「TERU、戻りましたよ。起きてください。」
TERU「起きてる。」
とTERUは肩を回しながら言った。
ここは白川家の地下にある車庫。周りは白い空間に包まれていて、車の後方には出口がある。
TERU達は車から降りて、その出口へと向かって行った。
明美「TERU。もう夜ですし、明日はスクールに行かないといけないので、もう寝ます。食事は田中に頼んでください。では、お休みなさい。夜更かしはいけませんよ。」
TERU「子供じゃないからしない。」
明美「ふふっ、お休みなさい。」
と言い、明美は自分の部屋へと向かった。
TERU「はぁ。」
とため息をついた。田中が「食事は」と聞いてきたが、疲れたから寝ると言うと田中は「お休みなさい」と言い、執務室へと向かった。
TERU「さてと」
TERUは自分の部屋へと向かった。TERUの部屋は二階の奥の部屋にある。
TERUは部屋の前にたどり着くと、ドア横にある電子ロックに暗証番号を入力した。
するとドアのロックは解除され、TERUは部屋へと入っていった。
電気を点けると、そこにはベットや机やクローゼットという至ってシンプルなものが置かれていた。
TERUは黒いコートを脱ぎ、クローゼットにしまった。
TERUはそのままベットへと向かいそのまま横になり、天井を見つめた。
もうこの屋敷に住んで10年。
この屋敷に来ていろいろあった。
ここに住むことが決まってから、田中や特殊班による戦闘訓練や座学授業などを受けた。
自分を、そして白川カンパニーを守るために己を鍛えた。
この家では多くのことを学んだ。世界は自分の中で完結していない、広がっているのだと。
視野を広げれば、いろんなことが見えてくるのだと学んだ。ここに来た当初の自分には見えてなかったもの
も見えてきた。
だけど、、世界は混沌とした日々が続いた。
Heaven`s Breakerが現れて以降、世界の重要人物が狙われる事件が続いた。
そのうち、企業間の勢力争いにもHeaven`s Breaker達が投入されていった。
機密情報の奪い合い、企業の重要人物の暗殺などが繰り広げられた。
白川カンパニーも例外ではなかった。
明美の父親もライバル企業のHeaven`s Breakerに五年前に殺された。
俺も防ぎたかった。だけど、当時の自分には力がなかったし、正体がわからないままで、現在も捜査中と
いうことだ。明美の母親はそのショックで倒れてしまい、亡くなってしまった。
いい人たちだった。自分みたいなHeaven`s Breakerでも受け入れてくれた人だった。
俺が黙っていても見守ってくれた。素晴らしい夫婦だった。だから俺は誓った。
残された明美やこの白川カンパニーを守らなくては。絶望的な状態だった自分を救ってくれた、この大切な場所を。 自分の持ってる力ーHeaven`s Breakerとしての力を使って。
TERUは時計をふと見た。
TERU「二時か、、、」
TERUはそう言って、そのまま眠りについた。
第九話完ーーーー
第十話に続く
どうも、いつも読んでくださってありがとうございます。藤沢修介です。
今回は更新が遅くなり、そして文章が短くてすいません!!
なかなか執筆が進まない状況が続いてたので、第十話は10月26日に更新しますのでよろしくお願いします!!
次回からはTERUや明美の日常に触れていきたいと思います。
では次回もどうかご覧になってください。お願いいたします。それでは!
藤沢 修介




