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Heaven 's Breaker    作者: 藤沢修介
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第八話「救われた言葉」

TERUと明美の出会いを描く。




  傷だらけの少年は少女と運命の出会いをするー


        そして、世界はーー

明美の発言に少年は驚いた。


少年「えっ、、、?」




明美「私はあなたの味方よ。あなたを見ているととても悲しい気持ちになるわ。いろんな問題ごとを一人で抱え込んでるように見える。恐怖、不安、怒り、憎しみ。すべてを抱え込んでいる。だけど、私が何とかするわ。」



と再び微笑みながら言った。


少年「嘘、、、だ。そう言っていつも人間はそうやって俺たちHeaven`s Breaker達を迫害してきた。両手首に浮かんでいるこの赤い輪を見ただけで物を投げてくる!!自分たちが異物みたいに。好きでなったわけじゃない!!元々人間なんだ、俺たちは!!あの赤い星さえおちてこなければ!!!」



少年は怒り狂いながら、再び電気を出そうとした。



田中「お嬢様!!だからお逃げを、、、、!!」



しかし明美は驚くべき行動をとった。



’ぎゅっ‘



少年「、、えっ!!」



少年は驚いた。何と明美は少年の手を握っていた。



少年「お、お前、何やってんだよ!!死ぬぞ!!」


少年はとっさに手を放そうとしたが、明美は手を離さなかった。



明美「信じて、、。私は決してあなたを差別するようなことはしない。今日初めて会った人を信じてって言われても困るだろうけど、、信じてもらえるまで私はこの手を放さないわ。だから大丈夫だから信じて。」



と明美は電気が体に周っているからか、苦笑いしながら言った。


少年「、、、、。」


すると少年は電気を放つのをやめた。


少年「なんで、、そこまでするんだよ、、おれとあんたとは赤の他人で、今日会ったばっかしなのに。」



明美「明美。」


少年「えっ、、」


明美「白川明美。それが私の名前。あなたの名前は?」


少年「輝明だったかな、、上の名前は忘れた。さんざん、、殴られたり、、逃げながら生きてきたから。下の名前しか覚えてない。」



明美「輝明、、、いい名前ね。そうだ!!輝ってよぶわ!決まりね!」



輝「おい、勝手に決めんなよ。おれはまだ、、」



明美「あなた、家族はいるの?おうちは?よかったら家で住まない?」



と言い、明美は目を輝かせながら輝の両手を握りながら言った。



輝「な、なんなんだよおまえは!おふくろは俺を産んですぐ死んだし、親父は酒ばっか飲んで最後アル中で死んだよ。家もないよ。野宿したり、住み込みもしてたけど、Heaven`s Breakerとわかったとたん追い出すし。」



明美「そう、、辛かったわね。けど大丈夫よ。今日からここがあなたのお家だから。決まりね。お母さま、田中いいでしよう。輝、住むとこもないし、家族もいなくて困ってるし。ね、いいでしょう。」



母親「そうねぇ、私は別に構わないけども、お父さんに聞いてみないと。田中、連絡してみて。」



田中「まさか、正気ですか奥様!?この屋敷にHeaven`s Breakerを住ませると!?私ははんたいですぞ!!」



母親「田中、秘蔵酒。」



田中「はっ、かしこまりました!!連絡してきます!!」



すぐに田中は電話して確認した。


すると、かかったみたいで驚いた顔をしながら、いろいろと言いながら、最終的に



田中「かしこまりました、旦那様。そのように手配いたします。はい!!奥様に!?はい、かわります。」



と田中は母親に電話を渡した。


母親「ええ、そういうわけなの。いいのね。ええ、明美に代わるわね。」


と言い、明美に電話を渡した。



明美「お父様!!いいのね、輝を家に住ませても、本当ですかお父様!!ありがとうございます!お父様、大好きです!!」


と笑顔で言った。


そして、


明美「輝!!よかったわね!!お父様がここに住んでいいって!!これからもよろしくね!!」



輝「いや、、おれはまだ決めてないぞ。」



明美「いいからいいから。ここが今日からあなたのお家よ。遠慮せず、何でも言ってちょうだい!!」


母親「輝。今日から一緒に暮らしましょう。私をお母さんだと思ってくれていいわよ。」



田中「まあ、、旦那様が許可されたのでは受け入れなくては。ようこそ、白川家へ。ご紹介が遅れました。執事の田中です。何かありましたら、何なりとお申し付けくださいませ。」




とみんなが言うと輝は、


輝「まぁ、、このままだと今日も野宿になりそうだし、働けそうなとこないしな、、。これからお世話になります。よろしくお願いします。」



と言い、頭を下げた。


明美「決まりね。」



と言い、明美は両手を合わせた。


輝「けど、おまえ。さっき俺が電気を放ってるときに手を握ってたけど大丈夫なの。しばらく立てないくらいの電気を流したんだけど。」



明美「大丈夫よ。この手袋、電気を外に流すようになってるから、平気よ。」


と微笑みながら言った。



輝「用意周到な奴だなぁ。何なんだお前。」



明美「さぁ、何なんでしょうね。さぁ、体もよごれてるし、服もボロボロだし。ひとまずお風呂に入ったほうがいいわね。それから、そろそろ夕食の時間で、お父様も帰ってくるから、お食事にしましょう。いろいろとお話ししましょう、これからのこと。ねっ。田中、お風呂と食事の準備をお願い。」



田中「かしこまりました、お嬢様。」



と言い、周りにいたメイドや電話でコックに風呂や食事の準備をするように命じた。




明美「さぁ、あなたの新しい家に帰りましょう。お風呂や食事の準備ができるまで、いろいろ話しましょう。」


と言い、輝の手を引きながら屋敷の方へと向かって行った。



輝「おい、待ってて!」



と言うと、景色がかすれていった。



TERU「んっ」


乗っていた車が止まった。TERUが周りを見渡すと、周りは白い空間にいた。



どうやら車庫にいるみたいだ。


TERU(屋敷に戻ったのか。)



TERUは辺りにいるSPを見渡しながらそう思った。



第八話完ーー





           第九話に続く。














第八話いかがだったでしょうか。藤沢修介です。

今回描いたのは、TERUと明美の出会いです。まぁ、TERUの夢の中で振り返ってる形で描きましたけど。

次回からは白川家とは白川カンパニーについて描いていきたいと思います。

ぜひ読んでください!よろしくお願いいたします<(_ _)>



            藤沢  修介



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