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BHB バイオハザードバスターズ  作者: アバ茶
第2幕 フォックストロット
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フォックストロット

「遅くなりましたぁ!」


F部隊が何時も会議で使用している第7ミーティングルームの扉を智哉が勢いよく開け放つ


「チッ!いつも遅刻しやがって…」


明らかに苛立ちを見せているのはセルゲイ・イワンコフ通称イワンだ


「すまない、イワン!すっかり忘れてた!他の皆もすまなかった…」


智哉は深々と頭を下げた


「私も…」


忍も続けて頭を下げる



「ケッ!謝るくらいなら、毎回毎回バカみたく遅れてくるなよな!!」


「イワンそのくらいにしといてやれ…」


カークマンがイワンをなだめる


「さて…皆揃ってるな、今日急に集まって貰ったのは他でもない…隣のミズーリ州で大規模なBHが発生したからだ」



ピクッ


F部隊の面々の顔が一瞬強ばる


「斥候部隊としてΑ(アルファ)が先程現地へ向かった、詳細は未だに解っていないがB(ブラヴォー)C(チャーリー)の両部隊にも出撃体制を整えよとの命名が出ている」


「一気に3チームとは…かなりのレベルのBHですね…」


アフリカ出身の副隊長 ヌデロバが険しい顔で言った


「だが…どうせ俺達には出撃要請出てないんだろ?」


「あぁその通りだ…イワン」


「だと思ったよ…ったく」


イワンは椅子にのけ反るようにもたれ掛かり悪態をついた


「ったく…ガキなんだから…」


「あぁ?テメェ!ユリア喧嘩売ってんのか?」


呆れた表情を見せるユリア・アマーリアにイワンが食って掛かる


ユリアとイワンの喧嘩は最早毎度のことで、罵り合う2人を他所に会話を続ける


「出撃する可能性はあるのですかね?」


「上からは今のところそのような話は来ていないな…だが…嫌な予感はするがな…」


カークマンとヌデロバが会話を交わす


「イワンは何であんなに出撃したがるのかね?」


「さぁ…知らないわ…暇なんじゃない?」


「出来れば出たくは無いのが俺の本音ではあるかな…」


智哉と忍、そしてアーロン・バンブリッジの3人は最早放送禁止用語が飛び交う中、気にせず話している




BHBの部隊編成は30人の小隊からなり、それぞれ10人ずつの分隊に分かれて作戦にあたる

BHB北アメリカ第2支部は

A(アルファ),B(ブラヴォー),C(チャーリー),D(デルタ),E(エコー)と5つの小隊が存在し特別な事が無い限り、この5部隊で任務にあたる


智哉達が所属するF(フォックストロット)部隊は8人の1分隊からなり、主にバイオテロ等の人為的な災害の要人救出や、対人等の特別任務にあたる部隊であり、エリート揃いのBHBの中でも抜きに出た能力のある部隊である

それだけに頻発するBHには出撃要請が降りないためF部隊はここ1年以上、出撃していない


隊長は ブルード・カークマン アメリカ人で階級は中佐、元グリーンベレーの腕利きである


副隊長は ヌデロバ・ファラー 東アフリカソマリア出身のアフリカ人 フランス外人部隊で隊長を務めていた実績を持つ 階級は少佐


セルゲイ・イワンコフはロシア出身 ロシアでは食料危機で周りの国々との紛争が絶えず子供の頃から銃を握って生きていた 戦争が無くなり自ら志願してBHBに入隊した 階級は大尉


ユリア・アマーリアはドイツ出身 抜群のプロポーションでBHB内でもファンクラブがあるほどだが、性格は前述の通り、ドイツの英雄の父を持つ

階級は大尉


アーロン・バンブリッジはハーバード大卒の秀才、部隊では主に通信やコンピューター機器の管理を任されている 階級は中尉


瀬田 智哉は江戸時代から続く瀬田一刀流剣術の第37代継承者で瀬田流史上最高の逸材と呼ばれている男、日本の警察特殊部隊に最年少で入隊した経歴をもつ 階級は中尉


緒賀(おが) 忍は、緒賀流忍の末裔で生きる忍術と言われているが、本人は目立つのが嫌いで滅多に忍術は披露してくれない 階級は少尉


もう1人BHB北アメリカ第2支部 支部長のデレク・ゴードンもF部隊に名を連ねているが、実際に任務に赴くことは無いので実際に動くのは上の7人からなる部隊である


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