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BHB バイオハザードバスターズ  作者: アバ茶
第1幕 プロローグ
1/3

BT法

全世界の人工が200億人を突破した近未来…

食料問題を解決したBT(バイオテクノロジー)には大きな落とし穴があった…

行き過ぎたBTにより引き起こされるBH(バイオハザード)そのBHに対応すべく組織された部隊BHB(バイオハザードバスターズ)の史上最大最悪の任務が始まる…

西暦22××年地球の人工は200億人を突破していた、しかしBT(バイオテクノロジー)の飛躍的な進歩により世界の食料品は安定して供給されていた、…がBTの進歩よりBH(バイオハザード)もまた全世界で頻発し、深刻な被害を出し続けていた…これはBHに対応する為に結成された民間軍事会社 B・H・B (バイオハザードバスターズ)の戦いを綴った物語である。



バイオテクノロジー推進法略してBT法が国連によって可決されたのは22世紀の終わりのことであった。

発展途上国は勿論、先進国でも食料が不足し犯罪率は軒並み増加、パン1つが10ドルでは買えない事態に陥っていた。

年間の餓死者、栄養失調での死亡者は全世界で1億人にのぼり食料を理由に戦争を始める国も出始めたのだ…

事態を重くみたG7を中心とする国連は重い腰をようやくあげ、以前から研究に力を入れていたBTバイオテクノロジーを駆使した食料品の開発を発表した。


遺伝子組み換えと品種改良さらに特殊な科学物質を使用した肥料や農薬、エサ等によりバイオテクノロジー食料略してBT食は瞬く間に全世界へ普及し、食料品問題を解決していった


2倍の速度で成長し、2倍の大きさで2倍の実をつける麦や稲


3倍の大きさの卵を3倍の数産むニワトリ


少ないエサで5倍もの早さで成長し、体長も3倍以上の大きさになる牛や豚


養殖がが容易で水質を問わず、それでいて栄養価が非常に高い魚


例を挙げるとキリが無いがBT食は多くの人間の命を救い、犯罪率を減らし、戦争さえ終結させた



が、G7をはじめ国連の首脳達は知っていた、BT食を造る上で欠かせない、無理な遺伝子組み換えや副作用が明らかでない科学物質が引き起こすであろうBHバイオハザード


そこで国連は起きるであろうBHに対処、対応すべく全世界から優秀な人員をかき集め多国籍民間軍事会社を設立し、BHBと命名、今日まで数多のBHを防ぎ、解決してきたのであった…







BHB(バイオハザードバスターズ)北アメリカ第2支部はケンタッキー州西部カーネルドという街にあり、瀬田(せた) 智哉(ともや)もまた、BHB北アメリカ第2支部F(フォックストロット)部隊所属の兵士の1人だ


「ふっ……ふっっ…」


支部内にあるトレーニングルームで智哉は木刀を振り続けていた

かれこれ3時間にはなろうとしている


「精が出るな…トモヤ」


「……!」


智哉が振り向くとそこにはF(フォックストロット)部隊隊長のブルード・カークマンが立っていた


「カーク隊長! どうしました?」


智哉は滴る汗を拭いながらカークマンに尋ねた


「15時からミーティングって言っておいただろ?来てないのはお前とシノブだけだぞ?」


カークマンはニヤリと笑いながら言った


「げっ!すっかり忘れてました!準備して直ぐ行きます!」


「ついでにシノブも連れてきてくれ」


「了解です!」


智哉はカークマンに軽く敬礼し、部屋を出て行った


「トモヤもシノブも遅刻の常連だな…俺が知ってる日本人は皆時間にうるさい奴等だったが…」



「やべぇ…また遅刻かぁ…イワンの奴にまた嫌味言われるなぁ…」


智哉は頭を軽く掻きながら部屋を出て向かいのシノブの部屋へと向かうとそのままドアを開け放つ


(しのぶ)!早くしないとまたイワンに……」


と言いかけたところで智哉はフリーズした


部屋の中の忍は全裸だったからだ…幸か不幸か背中を向けてはいたが


「あ……ご…ごめん…忍てっきりいつもみたく手入れでも…してるのかと…」


智哉は顔を背けながら言った



「いつもノックしてと言ってるでしょ…」


忍は特に驚きもせず下着を着けながら答えた


「で…なんの用事?」


忍が下着姿のまま智哉へ振り向き尋ねる


「あ…あぁ…カーク隊長がミーティングの時間だって…」


智哉は罰が悪そうに答えた


「あ……」


「完全に忘れてた…ありがと…直ぐ着替えるから待ってて…」


「お…おぅ」


智哉は裸を見た相手にお礼を言われ、今さら自分も忘れてたと言えなくなりひきつった顔で答えるのが精一杯だった



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