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レベル1の時点で異世界最強  作者: ろーたす
魔界動乱
75/257

番外編 とある日の異世界

〜あっち向いてホイ〜

世界樹の女神(ユグドラシル)

裏世界の女神(ルナ)


「暇ですねぇ」

「ゆ、ユグドラシル様。私の胸に顔を押し当てながら、そのような事を言われても・・・」

「あっち向いてホイでもしましょうか」

「え、なんですかそれ」

「知らないんですか?はー、これだから最近の女神(ゆとり)は。あっち向いてホイというのは、人差し指を全力で動かし、斬撃を飛ばして相手を吹き飛ばすゲームです」

「絶対しません!」

「ええー?ビビってるんですかぁ?」

「怖いに決まってるじゃないですか!」

「いいですか、ルナ。一人前の女神になるためには、このあっち向いてホイを極めなければならないのです」

「い、嫌です。絶対しませんからね」

「・・・寝ますか!」










〜ダークマター〜

魔王ベルゼブブ

大海のディーネ



「何してるの、ベルちゃん」

「人間界で見つけた本に、料理ができる女はモテるって書いてあったの。だから、美味しい料理を作ってタローにあげようと思ってね」

「え、でもベルちゃんって料理下手───」

「じゃーん、完成!これが魔王ベルゼブブ様の本気料理、暗黒アンコウの刺身よ!」

(なんで持っていく料理にお刺身を選んだんだろ・・・ってうわぁ、なんで魚を切っただけでこんなモザイク必要なレベルの料理が出来上がるのかな。不思議、とっても不思議だよベルちゃん)

「頭の中で長ったらしい解説をし終えた後のような顔をしているわね、ディーネ。料理に見た目なんて必要ない。味さえ良ければ全て良し・・・よ」

「いやいや、見た目はすごく大事だと思うけどね?」

「まあ、食べてみなさい。多分貴女、感動し過ぎて泣いちゃうと思うわ」

「・・・おえ」

「何よその顔はっ!」

「分かった!食べるからほっぺたつねろうとしないで!」

「それでいいのよ。はい、どうぞ」

(あぁ、でも死神クラゲだってあの見た目で美味しいもんね。これだって食べてみたらきっと─────)

「あら?どうしたのよ、ディーネ。起きなさいよ、おーい」









〜仲良しなふたり〜

アレクシス・ハーネット

ラスティ・アグノス



「アレくん起きろーー!!」

「起きてるから黙れこの馬鹿ツインテール!耳元で大声を出すんじゃない!」

「え、起きてるの知ってたけど」

「知ってたなら大声を出すなッ!!」

「いった!ちょっと、女の子に拳骨するってどういうことよ!」

「やかましい。今すぐ帰れ。聞こえたか?聞こえましたか?」

「ねえねえ、最近テミっちゃんとタローくん見てて思ったんだけどさ。あの二人ってもうキスしたのかな?」

「人の話を聞け貴様ァ!」

「き、聞いてますよ」

「まだ朝早いだろうが。なんでお前はそんなに早起きなんだ。時計見てみろ。4時ぞ?まだ4時ぞ?」

「眠いのにわざわざアレくんに会いに来てあげてるんじゃん」

「お、ま、え、なぁ・・・!」

「なーんか羨ましいよね。あたしも恋とかしてみたいなぁ」

「何を言ってるんだお前は。誰もお前のことなんて好きにならないだろう」

「うるさいなぁ。じゃあ見てなさいよ、絶対かっこよくて優しい彼氏つくってアレくんに自慢しまくってやる」

「・・・できるものならな」










〜刺身ってなんだっけ〜

佐藤太郎

マーナガルム

ベルゼブブ


「タロー、刺身を持ってきたわ!」

「唐突に来た刺身の差し入れ」

「このマグマソースに付けて食べると美味しいのよ。さあ、召し上がれ」

(これは刺身・・・なのか!?この黒い煙は一体なんだ!?時折聞こえるカサカサという音はなんだ!?まずこの黒い物体は何なんだ!?)

「・・・い、要らない?」

「食べるよ勿論!だ、だから、そんな落ち込まないでほしいな〜」

「ほんとっ?ふふ、味には自信があるから、きっとタローも感動して泣いちゃうと思うわ」

「そ、そうか。それじゃ一口だけ────」

「ご主人さま、おなかすいたー」

(この状況でマナちゃん参戦だとぉ!?)

「あら、マーナガルムじゃない。丁度いいわ。貴女も暗黒アンコウの刺身を食べていきなさい」

「え、たべていいの!?」

「駄目だマナ!君にはまだ早い!」

「なんでー?」

「それはその、な?」

「おいしーね、これ」

「いつの間に食ったんだ!?てか、美味しいの?」

「うん、おいしー」

「ほら、タローも食べてよ」

(マナが食べれるのなら、俺も大丈夫か。まあ、見た目がこれでも美味しいかもしれな─────)

「ご主人さま、どーしたのー?」

「ごふあッ!!!?」

「わ、はいた」

「タロー!?し、しっかりしなさい!」









〜おはよう〜

テミス・シルヴァ

佐藤太郎


「はっ!?お、俺は一体・・・?」

「お、起きたか。さっきリビングで倒れてたから、部屋に運んだんだ」

(うぅ、なんだろう。とんでもない料理を食べて気を失った気がするけど、気の所為だろうか)

「そ、その、大丈夫か?」

「ああ、大丈夫だよ。というかどうしたんだ?顔真っ赤だけど、熱とかあったり?」

「・・・胸が」

「ん?胸って────ああ、なるほど。寝てる間、無意識にテミスの胸揉んじゃってたのか」

「とか言いつつ離してくれないのか・・・」

「いい感触だ」

「っ、馬鹿!!」

「ごめんなさい!!」

ソンノ

「え、私の出番は?」

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