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レベル1の時点で異世界最強  作者: ろーたす
異世界転移、レベル1
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第3話 テミスの家はいい香り

「まさか神狼がこんな姿になるとは·······可愛い」

「可愛いよな。おっ、よく見たらこいつメスだ」


神狼が急に小さくなった理由を聞くために、あれからすごい数の人達に話しかけられたりしたんだけど、俺はテミスの案内でそんな人達が入って来れない場所に来ることができた。


とてもいい香りがして、思ったよりも女の子らしい感じがする場所。そう、現在俺はテミスの自宅にお邪魔させてもらっている。正直緊張し過ぎてやばい。


出会ったばかりの男を普通に自宅に招き入れたテミス。さっき男を家に入れたのは俺が初めてと言っていたのでちょっと·······いや、超絶テンションが上がったけど、別に皆さんが期待しているような事をするつもりはありません。


しかし、俺を人々から庇う為に自宅に入れてくれるなんて。テミスの優しさに少し涙が出た。


「それにしても、タローのステータスの高さは異常だったぞ。レベル1なのに私よりも遥かに強いじゃないか」

「え、まじで?」

「これを見てくれ」


テミスから受け取った紙を見てみる。




ーーーーーーーーーーーー

テミス・シルヴァ Lv.150

ーーーーーーーーーーーー

筋力:4750

耐久:2631

敏捷:4200

魔力:5075

魔攻:3107

魔防:3022

ーーーーーーーーーーーー





「·······あれ?」

世界樹せかいじゅ六芒星ろくぼうせいと呼ばれる者の中で一番高いレベルは183なんだが、そんな人ですらタローのステータスには届いていないんだ」

「そ、そうなんだ。じゃあ、お前は俺が怖くて小さくなってしまったのか?」


神狼を撫でる。さっきまでのやばい感じはどこへ行ったのやら。今ではすっかり大人しくなって尻尾をぶんぶん振っている。


「神獣種が恐れる程の実力者········。タローは一体何者なんだ?」

「いや、ほんとにただの一般人なんだよ!?」

「明日にはタローのステータスはギルド本部に報告されて、きっと世界中で騒ぎになるぞ。六芒星の誰よりも高いステータスの持ち主がオーデムに居る·······と」

「まじか、それはほんとに嫌なんだけど」

「どうしよう。私があとでギルドに言っておこうか?タローの情報をこの町以外の場所に漏らすのはやめてくれと」

「うん、そうしてくれると助かるかな」


困ったな。まだこの世界のことも、何故俺が日本からこの世界に飛ばされたのかも、俺のステータスの高さについても全然分かってない状況で騒がれるのはまずい気がする。


でもまあ、何とかなるか。今はそれよりも、目の前で尻尾を振っている神狼についてだ。


「そんじゃあテミス、こいつに名前をつけよう」

「え?」

「この状態なら多分安全だと思う。だから、ちょっと飼ってみようかと思って」

「し、神狼を飼う!?かつて世界を支配していたと言われている神獣種をペットにするのか!?」

「うん。なんか、懐かれたみたいだからな」


あまりよく分からないけど、今この神狼からは敵意を感じない。こうして見れば結構可愛いし、別に暴れたりはしないと思う。


「神狼、お前はどんな名前がいい?」

「オンっ!」

「テミス、こいつがなんて言ってるか分かる?」

「分かるわけないだろう········?」


呆れたような表情でテミスが俺を見てくる。まあ、普通に考えたら分からなくて当然だ。決してテミスを馬鹿にしたとか、そういう訳では無い。


「わんわんっ!」

「ん〜、なんて名前がいいかな」

『マーナガルム!』

「へ?」


今、頭の中に女の子の声が響いたような········。


「マーナガルム·······って名前なのか?」

「わふっ!」

「おお、嬉しそうにしている。そうか、お前はマーナガルムって名前なのか」

「な、何かあったのか?」

「急に女の子の声が聞こえてさ」


マーナガルム········格好良いけどちょっと長いからマナって呼ぶ事にしよう。


「よろしくな、マナ」

「くぅん」


マナが差し出した手を舐めてくる。こうして見ると、そんなにやばいヤツには見えないんだけどなぁ。


「さて、これからどうしようかな。とりあえず宿には行きたいんだけど········」

「質問攻めが待っているだろうな」

「だよなぁ。よし、一度皆と話をしてみるか」

「いいのか?」

「ずっとここに居るわけにはいかないしな」


窓の外を見れば、俺が出てくるのを待っている人達が玄関前で待機している。このままだとテミスに迷惑をかけてしまう。いや、もうかけてしまってるんだけども。


「んじゃ、行ってくる」

「ああ、私はギルドの人達にタローのことを話してくるよ」

「ありがとう」


さて、嘘で塗り固めた俺のプロフィールを公開しに行くとするか········!








▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽








「し、死ぬと思った········」

「ふふ、お疲れ様」


どれほど時間が経ったのだろう。


とりあえず俺は、テミス宅の玄関前に集結していた人達に適当にあれこれ説明して、もう一度テミスの家にお邪魔させてもらった。気が付けば、もう外はすっかり暗くなってしまっている。


「ギルドの人達にタローのことを言っておいたぞ。流石に混乱を招く恐れがあるから本部の方に報告するのはやめておくとさ」

「ほんとありがとな。俺も皆にあまり違う街とかで言いふらさないようにしてって言っといたよ」

「ああ、それがいいと思う。ところでタロー、今日はどこに泊まるんだ?」

「あ、どうしよう」


ギルドカードは発行してもらったけど、肝心のお仕事ができてないじゃないか。もうこんな時間だし、しょうがないけど今日は野宿─────


「うちに泊まっていくか?」

「・・・へ?」

「そうだな。うん、今日はそうするといい」


待て待て、凄い展開だぞこれは。まさか、異世界に来て初日で美少女の家にお泊まりだと!?


「こ、こんな得体の知れない男を家に泊めて大丈夫なのか?」

「流石に放っておけないだろう?」

「でも・・・」

「よし、そろそろ夕食を作るとしよう」


テミスが台所に向かって歩いて行く。非常に申し訳ないんだけど、折角泊まっていいって言ってくれてるんだし、ここは甘えさせてもらおうかな。


先に言っておくけど、別に変なことをしたりはしないぞ?



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