主要登場人物紹介+番外編
遅くなりました。近日中にエピローグを投稿するのでお待ちください〜!
追記:
完全に忘れ去られていたティアーズさんとユグドラシルさんの女神コンビを追加しました
◆ユウ・シルヴァ
初登場時16歳
↓
後日譚時20歳
レベル:480
魔闘力:30万以上
適性属性:無
身長:177cm
使用武具:太刀
第二部の主人公。
英雄一家の落ちこぼれだと言われていたが、彼の魔闘力やレベルが低かったのは、幼少期から続く魔力暴走を女神ティアーズが抑える為、レベルとステータスの上昇を殆ど止めていたからだった。
学園祭では嫉妬したマナに避けられ、激怒したユウは彼女と距離を置くことを決意。しかし、マナが学園の教師であるロイドの手で瀕死の重傷を負わされた光景を見て、封じられていた魔力が暴走。圧倒的な力で傭兵を殲滅し、ロイドを殺害寸前まで追い込んだ。
その後、隻腕の巨人による学園襲撃事件の際に魔力の完全制御に成功し、団長のギルバートに完全勝利する。そして暴走したマナとの決戦後、晴れて付き合うこととなった。
世界を巻き込んだ大異変〝永遠黄昏〟では終の女神であるヴィータ、終末領域を取り込んだロイドと激戦を繰り広げ、全世界の魔力を宿して剣神は若き英雄として世界を救う。
後日譚では魔闘祭で母テミスと激突、圧倒的な力の前に大苦戦するがマナの声援から力を貰い、全身全霊の一撃で宝剣を粉砕。そして優勝したマナに学園屋上でプロポーズし、数ヶ月後に2人は結婚した。
◆マナ・シルヴァ
初登場時6歳
↓
第2部開始時19歳
↓
後日譚時23歳(全て人間年齢の場合)
レベル:480
魔闘力:30万以上
適性属性:雷
身長:157cm
使用武具:無し
ユウの義理の姉であり、恋人。
20年以上前に英雄タローと出会い、懐いてそのまま彼との生活を開始。浮遊大陸で繰り広げられた魔神グリードとの決戦後にタローは行方不明となったが、戻ってきた彼に褒められたいという思いを胸に勉強を開始。結果、世界最高峰の頭脳を持つ天才少女となる。
明るく元気で人懐っこく、誰にでも優しく礼儀正しい優等生。学園では卒業までに、先輩同級生後輩合わせて数えきれない程の生徒達から告白され、教師となってからもあちこちで口説かれていた。
嫉妬によりユウと喧嘩してしまい、信頼していたロイドに騙され重傷を負うが、駆けつけたユウに救われ一命を取り留める。それがきっかけでユウへの想いを自覚したものの、本当の父であるガルムの手により暴走させられ、嫉妬に狂った彼女はユウと激しい戦闘を繰り広げた。
事件の後はユウと付き合い始め、彼が教師になる為の手伝いをしながら彼を支えている。後日談ではユウからのプロポーズに涙を流し、幸せに満たされながら彼の妻となった。
非常に甘えん坊なので人に見られていない場所だとユウにべったりしており、彼と居る時は常に尻尾がぶんぶん振られている。また、嘘をついても顔に出るのですぐにバレ、酒を飲むと人前でもユウに抱きついたりする事が発覚。更に意外とヤキモチ妬き。
◆クレハ・シルヴァ
初登場時15歳
↓
後日譚時19歳
レベル:350
魔闘力:20万以上
適性属性:地
身長:163cm
使用武具:無し
ユウが溺愛している、血の繋がった彼の妹。彼女もユウを心から尊敬しており、最近では恋愛感情を隠そうとしていない。昔は人見知りで大人しかったが、ユウに相応しい女性になる為自分を磨き、結果絶世の美女へと成長する。
全てにおいてユウが1番であり、中心である。兄を侮辱する者や、自分と兄の時間を邪魔する者は許さない(家族以外)。将来の夢は兄を支え続けることだったが、その役目はユウと同じ程尊敬し、愛する義姉のマナに譲った。
後日談では学園を卒業後に王都にある王国一有名な劇団の一員となっており、訪れる者達を日々虜にしている。しかしユウと離れ離れになってしまい、毎日写真を見たりして寂しさを紛らわせているらしい。
◆タロー・シルヴァ
初登場時18歳
↓
第2部開始時40歳
↓
後日談時44歳
レベル:???
魔闘力:50万以上
適性属性:無
身長:180cm
使用武具:無し
ユウ達の父で、地上最強の英雄王。
第1部の主人公であり、魔神グリードを討ち滅ぼす為の切り札として女神ユグドラシルに召喚されたことが全ての始まり。ユグドラシルの魔力を身に宿している為あらゆる者を圧倒する魔力を誇り、神力を解き放てば彼は神の領域へと踏み込むことが可能。
愛妻家&子煩悩で、愛する妻と娘達に近付く輩は徹底的に排除してきた。妻のテミスとは誰よりも心が通じあっており、言葉を交わさなくてもお互いの動きや考えが把握できる。彼らの連携は終の女神さえも圧倒し、全力を引き出さなければ勝てないと認めさせた。
後日談では魔闘祭でマナと対戦。マナの成長に驚き、感動しながらも彼女の全力を受け止めた。その後、クレハが王都に行くと決めた時は必死にオーデムに留まらせようと説得し、ユウとマナから結婚の話を聞いた時は徹底的にこれまでの事や今後の事で話し合ったらしいが、最終的には号泣しながらそれを認める。そして、どちらの話も暫く妻の声にすら反応しない程落ち込んだとか。
◆テミス・シルヴァ
初登場時18歳
↓
第2部開始時時40歳
↓
後日談時44歳
レベル:???
魔闘力:40万以上
適性属性:無
身長:167cm
使用武具:太刀
ユウ達の母で、剣聖と呼ばれる絶世の美女。
18歳の頃にオーデムを訪れたタローに声をかけた事が、彼女にとっての始まり。当初はアレクシスやラスティ達に劣る実力だったが、タローと共に過ごすうちに成長し、最終的にはベルゼブブやソンノが自分達よりも格上だと認める程の実力者となる。
普段は温厚で優しい女性だが、怒ると恐らく誰よりも怖いだろう。クールな印象の彼女も家族や仲間の前では様々な表情を見せ、特に夫が相手だと頬を赤く染めていることが多い。更に口には出さないが内心かなり甘えたがっており、いつもタローのそばに寄り添い続けている。
後日談では息子であり、弟子でもあるユウを全力で迎え撃つ。神速とも言われる超高速移動、そして宝剣召喚による圧倒的な剣術の数々でユウを追い詰めたが、最後はマナの声援に背中を押されたユウに宝剣を粉砕され、敗北を認めた。しかし気を失ったユウを背負えるだけの力は残っており、やはり武の頂点であることは間違いないだろう。
◆エリナ・エレキオール
初登場時17歳
↓
後日譚時21歳
レベル:180
魔闘力:6万以上
適性属性:雷
身長:164cm
使用武具:無し
ユウと共に永遠黄昏の解決に奔走したクラスメイト。最初は家庭環境の違いに嫉妬し、ユウが修行もせずに父や母、そして彼女の尊敬するマナの顔に泥を塗っていると勘違いしていた。その為ユウとは激しく衝突していたが、行動を共にするうちに彼がどのような人物なのかを知り、惹かれていく。
魔法陣展開速度は、マナが自分以上だと認める程。魔力解放時は通常状態のクレハに匹敵する程の魔力を得て、そこから放たれる雷属性魔法は荒れ狂う嵐となって敵を粉砕する。
学園卒業後は実家へと戻り、領主である父と共に町の発展に力を注いでいる。
◆リース・アリスロード
初登場時16歳
↓
後日譚時20歳
レベル:169
魔闘力:5万以上
適性属性:風
身長161cm
使用武具:無し
ユウのクラスメイトであり、1年の頃から彼に想いを寄せる東方地方出身の少女。彼とは非常に仲が良く、行動を共にすることが多い。
入学当初、彼女は聞き慣れない地方の言葉で話す為、一部の生徒からいじめに近い行為を受けていた。その際彼女を救ったのがユウであり、彼のおかげでリースは元の明るい性格を取り戻せたのだ。
男勝りな怪力の持ち主であり、素手で大岩を粉砕可能。風魔法を利用した高速移動からの強烈な一撃をお見舞いされた場合、恐らく相当な実力者でもダウンしてしまうだろう。
学園卒業後は東方地方へと戻り、学園で学んだことを活かしてやや遅れている故郷の魔法発展に貢献している。
◆ソル・ハーネット
初登場時17歳
↓
後日譚時21歳
レベル:198
魔闘力:7万以上
適性属性:火
身長:181cm
使用武具:槍
ユウの親友であり、頼れる兄貴分。
王都ギルドマスターである父と魔人と呼ばれる母の息子で、2人から受け継いだ火と闇の魔力と長い槍を巧みに振るう。
趣味はナンパ、口を開けば女の話ばかりする彼だが、実力は相当なもの。裏表の無い性格なので人気もあり、彼の周りには人が絶えない。ユウとは家族ぐるみの付き合いなので昔から仲が良く、彼の兄貴分としていつも振舞ってきた。
永遠黄昏解決後は王都に戻り、父と母に色々なことを教わりながら、何か人の役に立てる職業を探している。
◆アーリア・アネスト
初登場時15歳
↓
後日譚時19歳
レベル:121
魔闘力:3万以上
適性属性:無
身長:158cm
使用武具:魔導書
ユウ達の後輩で、クレハの同級生。
本好きの図書委員で、本を借りに来ることが多かったユウに恋心を抱いていた。しかし感情喰らいに寄生され、図書室を迷宮に作り替えてユウ達と対峙。事件解決後はクレハと打ち解け、ユウのことで色々な話をする仲になる。
魔導書を使った補助魔法を得意とし、それ以外にも多種多様な魔法を扱うことが可能。異変解決後は古代の魔導書解読や、一時的に師となったネビアの影響で遺跡調査に興味を持ち、古代遺産の発掘調整などに同行することもあるという。
◆ユリウス・バルトリオ
初登場時15歳
↓
後日譚時19歳
レベル:156
魔闘力:5万以上
適性属性:風
身長:175cm
使用武具:魔導銃
ユウ達の後輩で、クレハの同級生。
当初はクレハが想いを寄せるユウに敵意を向けていたが、それは感情喰らいに寄生された状態だった為。ユウと魔闘を行った際は生徒達の前でクレハへの愛を叫び、後に黒歴史となる。
騒がしい先輩達を見て呆れることも多いが尊敬しており、永遠黄昏を終わらせる為に力を貸した。魔導銃による遠距離攻撃、そしてハスターから教わった近接格闘術を得意とする。
異変解決後は魔導技術に興味を持ち、魔導銃や魔導フォンの構造について知る為各地の工房や企業を訪れている。また、最近はアーリアと色々な面で接近しているらしい。
◆ソンノ・ベルフェリオ
初登場時自称27歳
↓
第2部開始時自称20代
↓
後日譚時自称20代(実年齢2000歳以上)
レベル:???
魔闘力:30万以上
適性属性:無
身長:155cm
《怠惰の魔導王》と呼ばれる凄腕の魔導士、そしてオーデム魔法学園長。また、世界で唯一の空間干渉魔法の使い手。
普段はやる気のない言動といたずらっぽい性格が目立つが、魔法戦では空間転移や切断、圧縮などといった大魔法の数々を自在に操り、敵に隙を与えることなく殲滅する。
彼女の正体は、2000年以上前に魔神グリードと激戦を繰り広げた女神アークライト。魔神封印後は身体の成長がストップしていたが、封印を破った魔神との決戦で女神本来の魔力を使い、可憐な少女の姿へと成長した。魔力解放を行えば、目を疑う程の美女へとその姿を変える。
ユウ達が卒業した後も学園長として学園の発展に尽力し、更には魔法界に大きな影響を与える人物として日々努力している。
◆大魔王ベルゼブブ
初登場時169歳
↓
第2部開始時191歳
↓
後日譚時195歳
レベル:???
魔闘力:30万以上
適性属性:闇
身長:157cm
魔族の頂点に君臨し、七つの大罪魔力を身に宿す大魔王。あらゆる魔法を使いこなし、今では魔神グリードを超えた新たな魔神と言われることもある。
先代魔王である父を殺した人間を憎み、滅ぼそうと計画していたが、魔界に乗り込んできたタローとの出会いが彼女を変えた。それからはタローに惚れ込み、敵対していた人間達にも自ら歩み寄っていく。
ソンノとは顔を合わせれば喧嘩が始まるが、別に仲が悪いというわけではない。互いに身長、年齢、胸について言い合うのがお約束となっており、最終的にはディーネに凍らされて終わる。
当初は恋敵として邪魔者扱いしていたテミスと非常に仲が良く、タローが行方不明になった際はマナと共に彼女を支えた優しい心の持ち主。
◆魔王ディーネ
初登場時自称172歳
↓
第2部開始時194歳
↓
後日譚時198際
レベル:???
魔闘力:30万以上
適性属性:水
身長:164cm
ベルゼブブの親友で、水魔法を極めた魔王。心優しい性格で、ユウは彼女をマナと同じくらい尊敬し、懐いていた。
嫉妬の魔力を身に宿し、それを解放すればあらゆるものを凍結させる驚異的な魔法を使用可能になる。しかし最初はその魔力をコントロールできず、暴走してタローを意識不明の重体になるまで追い込んだ。その後単独で魔神グリード達と交戦、言葉を失う程の傷を負って敗北した。
タローが魔神を討ってからは魔王としてベルゼブブを支え、更なる魔界の発展を目指して努力している。
◆アレクシス・ハーネット
初登場時20歳
↓
第2部開始時時42歳
↓
後日談時46歳
レベル:???
魔闘力:20万以上
適性属性:火
身長:184cm
使用武具:大剣
ソルの父で、紅蓮の魔狼と呼ばれる大剣使い。また、王都ギルドマスターであり、ラスティの夫。
昔からテミスのことを知る人物の一人で、男性恐怖症になっていた彼女を心配していたが、タローと出会い成長する彼女をラスティと共に見守り続けていた。
真面目な性格だが、タローと共に女湯を覗こうとするなど案外ノリが良い。ラスティとは幼馴染で、騒がしい彼女をいつも側で落ち着かせていた。そして共に敵勢力と激戦を繰り広げるうちに、彼女をただの幼馴染ではなく一人の女性として意識し始め、魔神討伐後に結婚する。
◆ラスティ・ハーネット
初登場時18歳
↓
第2部開始時時40歳
↓
後日談時44歳
レベル:???
魔闘力:20万以上
適性属性:闇
身長:164cm
使用武具:鎌
ソルの母で、狂響魔人と呼ばれる鎌使い。
明るく元気で話しやすく、同い年のテミスとは特に仲が良い。魔鎌アダマスの魔力を使用すると鎌に宿る精霊と精神が混ざり、好戦的で傲慢な性格へと変貌する。
アレクシスとは幼馴染で、互いに遠慮なく言い合える仲。タローに出会ったばかりの頃は全く意識していなかったが、敵勢力と激戦を繰り広げるうちに一人の男性として意識し始め、魔神討伐後に結婚した。
最近は体力が落ちていているらしく、若いマナやクレハを見て羨ましがっている。
◆ハスター・カーティル
初登場時28歳
↓
第2部開始時時50歳
↓
後日談時54歳
レベル:???
魔闘力:20万以上
適性属性:闇
身長:178cm
使用武具:ダガーナイフなど
夜殺の影と呼ばれる元暗殺者。魔法は殆ど使用しないが、彼の使う暗殺術の数々は裏世界の住人達の間で恐れられている。特に気配の遮断が得意で、夜に狙われると逃れようがないとも言われている。
女好きで暇さえあればナンパばかりしており、テミスやソンノ達にもしょっちゅう声をかけていた。しかし敵勢力の一人だったネビアと出会い、魔神討伐後はトレジャーハンターとなり二人で遺跡調査や古代遺産研究などを行っている。
恋人以上の関係だが何故か結婚はしておらず、本人達も今の関係に満足しているらしい。
◆ネビア・ガストレア
初登場時23歳
↓
第2部開始時時45歳
↓
後日談時49歳
レベル:???
魔闘力:20万以上
適性属性:闇
身長:166cm
使用武具:無し
幻影魔女と呼ばれる幻術使い。元は敵勢力に所属しており、タロー達とは敵対していた。
凄まじい魔力を身に宿しており、放たれる幻術の数々からは逃れられない。切り札は相手の精神に干渉し、強制的にトラウマを呼び起こす魔法。
浮遊大陸にてハスターと交戦し、彼に敗れてからは行動を共にするようになる。元々は魔女のような服装だった彼女も、今では冒険家に相応しい格好に身を包んでいる。二人で見つけた古代遺産や遺跡は数多く、今では二人合わせて最も有名なトレジャーハンターになった。
テミス達と同じくどう見ても20代にしか見えない見た目だが、幻術を使っているわけではない。
◆水の女神ティアーズ
初登場時年齢不明
レベル:不明
魔闘力:不明
適性属性:水
身長:160cm
使用武具:無し
ユグドラシルの魔力から生み出された水を司る女神。歴史書の中にも登場し、魔導大国ティアーズの建国に関わったという記述がある。
主の指示で魔力暴走により命を落としかけていた幼いユウの精神に干渉し、魔力体となって彼の体内で魔力やステータス、レベルの上昇を停止させていた。後にユウは魔力制御を行えるようになり、彼女は外の世界へと舞い戻る。
長年ユウを内側から見守っていたからか、クレハ並に彼を尊敬し、深い愛情を注いでいる。そんな彼女はユグドラシルの力によりユウのみが手にできる『神雫』へと姿を変える事が可能で、ユウの神力解放や全魔力解放にも耐えてみせた。
現在はユグドラシルと共に世界の魔力安定の為様々な場所で人知れず活動しているが、絶対的な忠誠を誓ったユウに呼ばれると、どんな場所からでも瞬時に現れる。
◆主神ユグドラシル
初登場時年齢不明
レベル:不明
魔闘力:不明
適性属性:全属性
身長:167cm
使用武具:無し
この世界を創造した女神で、全ての生命の母なる存在。あらゆる魔法と全属性の魔力をその身に宿し、生命の歩みをその目で数千年以上も見続けていた。
誰もが崇め奉る彼女だが、ノリが良く、騒がしく、面倒臭がり屋でアホっぽい。裏世界ではなんと地球にある物を再現し、コタツに潜ってみかんを食べ、テレビで地上の様子を観察したり番組を観ているだらけっぷり。
しかし地上が危機に陥った際はその力を存分に振るい、魔神騒動の時はタローに力を与えて最終決戦に挑み、永遠黄昏発生時には終末領域の浄化と魔力安定、更にユウ達を先に進ませる為古代魔獣達を迎え撃った。
現在は裏世界で世界の魔力安定を行っており、たまに地上に顕現して愛するタロー達と共に騒いでいるとか。
◆ロイド・マッドレイ
レベル:???
魔闘力:通常時15万以上
:終末領域吸収時500万以上
適性属性:闇
身長:179cm
使用武具:使役の魔杖
学園の生徒達から慕われていた元教師。その正体はマナが幼い頃からストーカー行為を続けていた変態で、彼女を手に入れる為ならどんな手段も躊躇わない狂人。
学園で発生した数々の事件を引き起こした人物で、学園祭の時にマナを騙し、重傷を負わせて彼女を服従させようとしたが、駆けつけたユウが暴走状態に陥ったことで追い詰められ、感情喰らいを自らに寄生させて彼らを圧倒。しかし現れた英雄夫婦には手も足も出ず、タローの一撃で死亡したと思われていた。
後により力を増加させた状態で復活し、世界樹内部でマナと交戦。自分を拒絶するマナに激怒しユウを罵倒するが、それが原因でマナに本気を出させてしまい、敗北する。
しかしそれでも彼は生き延び、ヴィータから終末領域の支配を奪い取って終末の化身として降臨。ユウとヴィータを圧倒し続けたが、世界中の魔力を得て覚醒したユウを前に防戦一方となり、終末領域諸共滅ぼされて完全に消滅した。
◆ヴィータ・ロヴィーナ
初登場時16歳
レベル:人間時63
:終の女神時不明
魔闘力:人間時4000
:終の女神時500万以上
適性属性:無
身長:163cm
使用武具:魔剣クロノス
転校生としてユウの前に現れた謎多き少女。他人の魔力を借り、その魔力が記憶している魔法を使用できる。出会った直後からユウに好意的で、ユウも不思議な魅力のあるヴィータとのやり取りを楽しんでいた。
しかしそんな彼女の正体は、終末領域が生み出した女神ロヴィーナ。絶対的な力を持つ彼女は全世界に宣戦布告、抗えない終末を呼ぶ永遠黄昏が発生する。
超魔導兵器を消し飛ばし、世界中から魔力を吸収した後は立ち塞がる英雄達との交戦を開始。地上最強の英雄王と剣聖ですらも終末領域を解放した彼女には歯が立たず、僅かな猶予を与えて侵食された世界樹へと姿を消した。
決戦の際彼女がユウと共に終末を食い止めようとしていたこと、多くの命を失いユウだけは救おうと時間を跳躍してきたことが明かされたが、最後は諦めずにヴィータを含め全てを救おうとするユウの一撃で敗北を認める。
しかし、生きていたロイドに終末領域を支配されてしまい、肉体の崩壊が進む中、ユウと共に終末領域の中心へと突入。ロイドの力を前に追い込まれるが、体内に宿す全ての魔力をユウに授け、勝利へ貢献した。
その後、終末領域が消滅したことで肉体を維持できなくなり、心から愛するユウや仲間達に見守られながらその役目を終えた。
ーーーーーーーー
番外編 月夜の宴
ーーーーーーーー
「……これは酷いな」
「……これは酷いわね」
苦笑するベルゼブブとソンノの前で、1人の女性がとんでもない姿で寝転がっている。下着は丸見え、顔は真っ赤、恐らく目はグルグル回っているのだろう。
「えへっ、えっへへへへ……んん〜、ゆーくんどこぉ?」
3人で飲みに行こうと誘われ訪れたオーデムの居酒屋で、間違えてベルゼブブの酒をグイッと飲んでしまったマナ。その結果、先程からずっとこんな感じだった。
「おい、マナ。個室だからまあ大丈夫だが、そんなエロい姿男に見られたらどうするんだよ」
「ゆーくんにならいつも見られてます……」
「ほほう、聞きましたか奥さん」
「あらあら、やることはやってるんですねぇお婆さん」
「誰がお婆さんだてめえ!」
一瞬ソンノが魔法を放ちかけたが、ここが店だということを思い出して魔力を引っ込める。
「まあまあ、お約束は一旦置いといて。ねえマナ、お姉さんにユウのどんなところが好きなのか教えてちょうだいよ」
「え〜、ぜんぶぅ……」
「特に好きなところ」
「ん〜、よくがんばったなって、頭なでなでしながら褒めてくれんれすよ……だから好きぃ……」
「ちょっとソンノ・ベルフェリオ。この子魔界に連れて帰ってもいいかしら?」
「可愛いのは分かるが誘拐はやめとけ。しっかし、酔っ払うと普段なら恥ずかしがって言わないことでも教えてくれるもんだなぁ。くくっ、今なら何でも聞き放題あーんどやり放題か」
ニヤリと笑い、ソンノがマナを座らせる。そしてわきわきと動かした手を服の中へと突っ込んだ。
「ひゃっ……!?」
「ほっほーう、これはこれは……テミスやクレハには劣るが私的には丁度いいな。というか、なんだこの柔らかさ。お前いつの間にここまで成長しやがった」
「あっ、うぅ〜、くすぐったい……」
「あらやだ、そんな可愛い声出しちゃって」
面白がって、ベルゼブブもじゃれあいに加わる。丁度そんなタイミングで、男性店員が注文していた料理を持ってきた。
「し、失礼しましたッ!!」
「あらら、刺激が強かったみたいねぇ」
「余計なネタを提供しちまった。さてと」
顔を真っ赤にしながら逃げるように走っていった店員さん。それを見送り、ソンノが運ばれてきた唐揚げを頬張る。どうやら熱かったようで吐き出しそうになっていたが。
「いやぁ、随分立派に成長したもんだ。容姿も完璧頭脳も完璧魔法も完璧性格も完璧……なんだこの超人。ご主人さま〜つって走り回ってたおチビはどこに行った」
「こわいくらいモテモテだしね。でも、口を開けばユウ君ユウ君って……この子、相当ユウに依存してると思うわ」
「意外と独占欲も凄いしな。なあマナ、ユウがほかの女に取られそうになったらどうする?」
「……殲滅します」
「えっ、こわ……」
急に真顔になられると、大魔王と魔導王でも恐怖を感じる。しかしそれは一瞬の出来事で、またすぐにへにゃりとダウンした。
それからは他愛もない雑談で盛り上がり、日付が変わる直前にソンノはユウを呼び出した。暫くすると、話を聞いたユウが居酒屋に顔を出す。
「あーあー、もう。見事に酔っ払ってますね」
「はっはっはっ、悪いなー迎えに来てもらって」
「ほら、マナ姉。帰るぞ」
「うー、やだぁ。まだおしゃべりするのー……」
「はいはい、続きはまた今度な。それじゃ、失礼しますね」
「ああ、またな」
「路地裏で変なことしちゃ駄目よ?」
「しませんよ!」
マナを背負って歩き出したユウを見送り、ソンノとベルゼブブはやれやれと頬を緩めるのだった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
(はぁ、困ったな……)
帰宅後、マナをベッドに寝かせてやったユウだったが、寝ぼけたマナに手首をがっしり掴まれ動けない。華奢だが物凄い力の持ち主なので、こうされると簡単には振りほどけないのである。
「あぅ〜……ゆーくん、どこぉ……?」
「今掴んでるのはユウ君の手首だよ。ほら、今日はもう寝なさい」
「やっぱりお姉ちゃん、みりょくないの……?」
「んん?」
突然何を言い出すのか。驚いたユウはどういう意味かとマナに聞いてみる。
「だってぇ、ソンノしゃんがねぇ、こういうときおとこのこは我慢できなくなって襲うんだーってねぇ、ベルゼブブしゃんといってた」
「ったく、あの人達は……あのなマナ姉。そりゃあ俺だって男なんだから、そんな姿見せられたら……まあ、我慢するのはしんどいよ。でもやっぱり、そういう事は意識がはっきりしてる時にしたいからさ」
「はっきりしてましゅ……」
「してません」
仕方ないのでユウもベッドに潜り、頬を緩めながら身を寄せてきたマナの頭を撫でる。ある程度酔いが覚めるか、それとも寝てしまうか。それまで隣で相手をしようという判断だ。
「それにしても、珍しくあの2人が楽しそうに盛り上がってたな。普段から仲良しだとは思うけど、口を開けば喧嘩ばかりしているのに」
「きょーはねぇ、そういうのナシでたのしもーって言ってまひた」
「そうなのか。まあ、あの2人とマナ姉の3人で飲みに行くってのも珍しいけど」
「実はおねーちゃん、しっぽが弱点なのれす……!」
「ははっ、急になんだよ」
普段の真面目なマナも好きだが、酔っている状態のマナも可愛いなとユウは思う。聞いていないことを突然ドヤ顔で言われたので、深夜だというのに思わず笑ってしまった。
(ふむ、弱点……か)
布団の中では、いつものように白い尻尾が定期的に動いている。たまに撫でることはあるが、掴んだことはなかったなと思う。自然と、ユウの手はマナの尻尾に向かって伸びていた。
「ちょっと失礼……───」
「ひゃあんっ!?」
掴んだ瞬間、そんな声が部屋の中に響く。ユウの中の何かにヒビが入った。
「…………」
「んっ、うぅ……」
何度も尻尾を握る度、ユウの中の何かが壊れていく。やがて、それは限界を迎えた。
「ユウ君、だいすきぃ───」
「もう駄目だーーーーッ!!」
理性よ、また会う日まで。この後ユウが何をしたのかは、最早言うまでもないだろう。