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会話同好会  作者: 太郎
高校3年生
34/56

4月

 

「うっしやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!!!!進級できたぁぁぁぁああああああっっ!!!!!!」


「感動が伝わってきますね」


「ぐすっ。……ひっく。うぇえ~後輩ちゃん。僕、僕。進級できたよぉ~」


「先輩を見てると有り難みもなく、普通に進級しているのが申し訳なくなりますね」


「さぁて、無事進級できて三年生になって一息ついた事だし、人生ゲームでもしようか」


「急に年始のお遊びですか。会話となんの繋がりもないですけど」


「そりゃそうだ。昨日僕の部屋を掃除して人生ゲームを見つけたから、やろうと思ったんだしね」


「誇らしげな顔は止めてください。って、意外と本格的な物を持ってきましたね」


「うん。3500円ぽっきり」


「相場が分からないので高い低いも何も言えませんが、一つ。私達、会話同好会でしたよね?ゲーム同好会ではありませんよね?」


「あれ?そうだったっけ?」


「しらばっくれても無駄ですよ。大体、人生ゲームを会話だけで読者に伝えようって無理があると思いますが」


「読者?なんじゃそりゃ」


「気にしないでください」


「まあ、とにかくゲームスタート。はい、僕が青い車で後輩ちゃんは黄色い車ね。僕が、銀行員としてお金の管理するから」


「絶対横領しますね。……いや、その前に計算出来なくて銀行が破綻すると思うので私が銀行員をします」


「言いがかりだー。酷いぞー。あ、これ頭金の3000円」


「私の目にはこれは300000円に見えます。はい、先輩は銀行員を降りてください」


「そうして、僕はプー太郎となったのだった。めでたくない、めでたくない」


「変なこと言ってないで早くルーレット回してください」


「ういうーい。あ、5だ。とっ、とっ、とっ、とっ、とっ……えーっと、『小学校の学習発表会。主役を素敵に努めた!5000円払う』だって。払うの!?」


「子供の世界の裏側ですね。きっと先輩の母親は金に物を言わせて主役の座に付かせたのでしょう。怖いですね」


「怖いのはこの人生ゲームだよ!」


「先輩、頭から借金です。はい、全額渡してください。コレ、借金の取引書です」


「なかなかシビアだね。そんな紙まで書かされるんだ。『10ターンにつき借金額が倍になります』って、この銀行悪徳!?」


「ですね。はい、私の番です。……9ですか」


「なになに?『留学生のトムがアナタの車に乗りこみました。男の子を車に一人乗せてください』だって?」


「先輩、男の子の棒を一つ取ってください」


「……」


「どこか分からないのですか?そこの青い棒です。女の子の棒は桃色ですからね?」


「良いかい、後輩ちゃん。相手は留学生と言えども男なんだ。しかも、外国人の。いくら後輩ちゃんが僕を骨折させる程強くても、屈強な外国人には勝てない。後輩ちゃんは可愛いから絶対襲われる。だから、僕は車にトムを乗せるのには反対だ」


「先輩、これはゲームです。現実ではありません。早くトムを寄越しなさい」


「うー、嫌だ!じゃ、じゃあ。僕の車に乗ってる僕を後輩ちゃんの車に乗せる。そして、トムを僕の車に乗せる。これならどう?」


「どうもこうも、青い棒には変わりないですし。良いと思いますけど、先輩論でいきますと先輩の車を運転しているのがトムになりますが良いのですか?」


「そこは気にしない」


「先程は細かく突っ込んできたのにですか。都合が良いですね」


「僕の番。うーん、7」


「『高校に入学した。入学金として20000円払った。しかし、母親から入学祝を5000円。祖母から10000円。父親から、エレキギターを貰った』さて、いくらでしょう」


「急に算数の問題が入ってきたけど、どういうこと?え、20000貰えるんでしょ?」


「違いますよ。結果、5000円の借金が増えただけです。あと、アイテムとしてエレキギターも貰いました」


「うわー。僕はちゃくちゃくと借金を増やしている」


「はい、先輩の現在の借金は7000円です。頑張ってください」


「もう、7000円ならいっそのこと僕の財布から出してしまおうか」


「それではルール違反です。私の番ですか。10です」


「あ、後輩ちゃん、お小遣いゾーン踏んだ。10000円だって高校生のくせにやるねー。で、止まったマスは……」


「『人生の別れ道!アナタは大学に進学しました。ルーレットを回して偶数だったら文系コース。奇数だったら理数系コース』」


「こいつ、人生を嘗めてるな。大学に進学した後で文系か理系を決めている」


「きっと優柔不断だったのです。5、理数系ですね」


「後輩ちゃんらしいね」


「……定時過ぎてるのですが、このゲームの終了予定時間はどれほどですか?」


「一時間半」


「では、この続きはまたの機会にしましょう」


「あっ。うん。まったねー」

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