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会話同好会  作者: 太郎
高校1年生
2/56

9月

 

「勝手に同好会に入れといて、1ヶ月後に呼び出すとかどういう神経ですか」


「え。そんなに僕と一緒にいたかったの?」


「くねくねするのは止めて下さい。貴方は女子ですか」


「僕を女子だと思ってたの?なら、僕が男だってことを見せないと」


「何故ズボンのベルトを緩めてるんですか。私の想像通りのことをしたら殺しますよ」


「んー?僕のどんな妄想をしてるのかなー?」


「そのニヤニヤ顔止めて下さい。ヘドが出ます」


「そんなこと女の子が言っちゃダメでしょー。もっと純情にしてないと」


「誰のせいだと思ってるんですか」


「僕のせいだと嬉しいなー」


「…」


「…お茶でも飲む?」


「いえ、良いです。ところで質問良いですか?」


「ん、どうぞ」


「何故私達はこの物置にいるのですか?」


「はっはっはー。後輩ちゃんは面白いこと言うねー。ここが部室だからに決まってるじゃん」


「笑われることはしてません。殴りますよ。…って、そんな嬉しそうな顔しないで下さい」


「ええー。しないの?残念」


「どう考えてもここが部室っておかしいじゃないですか」


「あ、無視したね。だって、1ヶ月に1度しかない同好会だからこれぐらいで良いんだよ」


「1ヶ月に1度ですか…」


「そんな悲しそうな顔しないでよ。じゃあ、毎日にしようか?」


「先輩の目は節穴ですか。私は凄く喜んだ顔をしたのです。毎日にしたら不登校になりますからね」


「それは『嫌よ嫌よも好きのうち』ってことかな?」


「ワクワクした目で見ないで下さい。その可能性すべてへし折りますよ」


「…ありがとう」


「私は何か悪いことをしたのでしょうか。何故こんな変態が関わってくるのですか」


「良い行いをしたからに決まってるじゃないか」


「あ、もうこの人にはついていける自信がなくなりました」


「て、照るなぁ…って、帰ろうとしないでぇぇ!?」


「何を驚いているのですか。だって活動内容がないなら、いる必要ないですよね」


「あ、なるほど」


「それでは失礼します」


「またねー」




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