7月
「7月と言えばポニーテールだよね。ってことで、後輩ちゃんもポニーテールにしようか」
「意味が分かりません」
「分かる努力をしよう!」
「どんなに努力したって先輩が私の気持ちを理解出来ないように私もまた先輩の気持ちを理解出来ません。そもそも私は分かりたくもありません」
「ぶー。けちだなー。頭良いんだから僕のことも考えてよ」
「はぁ。では、7月と言ったらポニーテールと考える理由を話してみて下さい」
「その理由によってはポニーテールにしても良いですよ。とか、言うの?言うの?」
「期待されてもしませんし、大体テスト前だから先輩も勉強すべきなんですよ」
「ぐはぁあっ!?呪いの呪文が僕の頭を締め付けるぅ!」
「呪いの呪文ってテストのことですか?」
「こ、後輩ちゃん…その言葉を口にしてはダメだ!後輩ちゃんが死んでしまう!」
「そんなんで死んでいたら今頃子供はいなくなって、全世界の教師は殺人犯として死刑でしょうね」
「そうだ!死刑だ!」
「話がずれてます。テストのことは触れないでおきますのでポニーテールについて素早く述べなさい」
「うー。素早く話したっけ、後輩ちゃんが早く帰っちゃうってことでしょ?嫌だなー」
「うだうだ言うだけなら今すぐ帰りますが」
「言うってば~。あのさ。7月って夏じゃん?」
「場所によってはそうとることが出来る地域もありますよね」
「夏=海=水着で、水着に一番似合う髪型といったら…?」
「それで、ポニーテールという訳ですか」
「お!後輩ちゃんはだてに眼鏡っ娘やってるだけあるねー。それでこそ、眼鏡っ娘の鏡だよ」
「眼鏡っ娘という表現を止めて下さい。私には似合いませんし、それの鏡になった覚えもありません」
「そりゃそうだよ。たった今考えたんだから」
「…腹立ちます」
「えっへー!じゃあ、殴ってくれるの?ねえ、ねえ!」
「…先輩はいつの間にドM男子になり果てたのですか。心底気持ち悪いですから、今すぐ自害して下さい」
「調子にのってすいませんっしたぁあっ!!だから自害だけは勘弁して下さい!」
「仕方がないですね。今日だけですよ。次回にはちゃんと自害する準備をしなかったら怒りますから」
「はい、次回には…って、いつの間に僕は死ぬことになってるの?後輩ちゃんと結婚するまでは死ねないからー!」
「先輩は不死になりました」
「そんなに結婚したくないの!?いや、冗談だけどね。ついの出来心で言ってしまった嘘だったけどそんな返事が返ってくるなんて思ってもいなかったよ!」
「あ、定時ですので帰ります」
「またねー…って、ポニーテールのこと忘れてた!うぁー!」




