8月
映画を観ながらポップコーンを食べる位の感覚で読んでいただけると嬉しいです。
「ねえ、会話好き?」
「何ですか。というよりも誰ですか。貴方1年じゃないですよね」
「うん。靴見て分かるでしょ」
「分かってるから不思議に思って聞いているんですけど。貴方2年ですよね」
「大正解。頭良いねー」
「馴れ馴れしく頭を撫でないで下さい。汚れます」
「うーん。良いねぇ」
「もう行って良いですか。私、次の授業の準備しなくちゃいけないんです。だから、ずっと掴んでいる左腕も離して下さい」
「んー。OK」
「では」
「入部決定ってことで!」
「はい?言っている意味が分からないです」
「頭良いのに分からないなんて…ぷっ」
「もう一度言ったらぶん殴りますから」
「そう言いながらも会話を続けてるってことは会話が好きなんだね。じゃあ、今日の放課後職員室に来て」
「は、はぁ…?」
「おっ。待ってたよ。こっち、こっちー」
「職員室の前ですよ。騒がないで下さい」
「えっへー。怒られたー」
「笑うな、キモい」
「ツンデレってやつだね。そんな後輩ちゃんの名前を知りたいからここに書いてくれる?」
「チャラ男ですか。鬱陶しいですね」
「そう言いつつも書いてくれる後輩ちゃんは偉いね」
「はっ。撫でるなと言ったでしょう」
「ぐはっ!?後輩ちゃん、僕の左腕が曲がっちゃいけない方向に曲がってるよ?気のせい?凄く痛いけど気のせいだよね?」
「次はセクハラで訴えます」
「あれー。無視するのかなー?」
「はい。書き終わりました」
「ううっ。そんな君も好きさ」
「ウザい」
「じゃあ、これで入部決定だねー。ありがとう!」
「さっきも言ってましたけど入部とか会話とかどういうことですか?」
「ま、見てなって。この紙にライターの火を近づけるとあら不思議。会話部の入部同意書という文字が浮き出てきましたー」
「あら、まあー。って、炙り出しって卑怯じゃないですか。私、同意しませんし、入部なんてする気ないです」
「そう言うと思ったからこの方法を使ったのさー」
「おい、お前達!廊下で騒ぐんじゃない!」
「す、すいません」
「あ、先生。この子も会話部の部員なんですよ。これで、部活を認めてくれますか?」
「んー。お前とその子の二人だけなんだろ?認められる訳ないだろ。それじゃあ、部活じゃなくって同好会だ」
「なら、同好会で良いですから。お願いします」
「…仕方がない。良いだろう」
「ありがとうございます。…ふぅ、これでOKだな。ってずっと黙ってどうしたの、後輩ちゃん?」
「どこから突っ込めば良いのか分からないのですが、取り合えず現状を確認します」
「どうぞー」
「私は今のほんの一瞬で会話部…いえ、会話同好会という意味の分からないのに入ったのですね」
「うん。そうだよ」
「へえぇー…」
「ちょ、何、何?そんなに近づかれると照れちゃうなー」
「そうです、かっ!」
「いっだぁぁぁぁぁぁぁあっ!??ちょ、痛いよ?何で今、背中蹴ったの!?」
「貴方が変な行動をしたからです」
「く、ぐう…これぞツンデレだ」
「違います、ってば!」
「かはっ」




