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会話同好会  作者: 太郎
高校1年生
1/56

8月

映画を観ながらポップコーンを食べる位の感覚で読んでいただけると嬉しいです。

 

「ねえ、会話好き?」


「何ですか。というよりも誰ですか。貴方1年じゃないですよね」


「うん。靴見て分かるでしょ」


「分かってるから不思議に思って聞いているんですけど。貴方2年ですよね」


「大正解。頭良いねー」


「馴れ馴れしく頭を撫でないで下さい。汚れます」


「うーん。良いねぇ」


「もう行って良いですか。私、次の授業の準備しなくちゃいけないんです。だから、ずっと掴んでいる左腕も離して下さい」


「んー。OK」


「では」


「入部決定ってことで!」


「はい?言っている意味が分からないです」


「頭良いのに分からないなんて…ぷっ」


「もう一度言ったらぶん殴りますから」


「そう言いながらも会話を続けてるってことは会話が好きなんだね。じゃあ、今日の放課後職員室に来て」


「は、はぁ…?」





「おっ。待ってたよ。こっち、こっちー」


「職員室の前ですよ。騒がないで下さい」


「えっへー。怒られたー」


「笑うな、キモい」


「ツンデレってやつだね。そんな後輩ちゃんの名前を知りたいからここに書いてくれる?」


「チャラ男ですか。鬱陶しいですね」


「そう言いつつも書いてくれる後輩ちゃんは偉いね」


「はっ。撫でるなと言ったでしょう」


「ぐはっ!?後輩ちゃん、僕の左腕が曲がっちゃいけない方向に曲がってるよ?気のせい?凄く痛いけど気のせいだよね?」


「次はセクハラで訴えます」


「あれー。無視するのかなー?」


「はい。書き終わりました」


「ううっ。そんな君も好きさ」


「ウザい」


「じゃあ、これで入部決定だねー。ありがとう!」


「さっきも言ってましたけど入部とか会話とかどういうことですか?」


「ま、見てなって。この紙にライターの火を近づけるとあら不思議。会話部の入部同意書という文字が浮き出てきましたー」


「あら、まあー。って、炙り出しって卑怯じゃないですか。私、同意しませんし、入部なんてする気ないです」


「そう言うと思ったからこの方法を使ったのさー」


「おい、お前達!廊下で騒ぐんじゃない!」


「す、すいません」


「あ、先生。この子も会話部の部員なんですよ。これで、部活を認めてくれますか?」


「んー。お前とその子の二人だけなんだろ?認められる訳ないだろ。それじゃあ、部活じゃなくって同好会だ」


「なら、同好会で良いですから。お願いします」


「…仕方がない。良いだろう」


「ありがとうございます。…ふぅ、これでOKだな。ってずっと黙ってどうしたの、後輩ちゃん?」


「どこから突っ込めば良いのか分からないのですが、取り合えず現状を確認します」


「どうぞー」


「私は今のほんの一瞬で会話部…いえ、会話同好会という意味の分からないのに入ったのですね」


「うん。そうだよ」


「へえぇー…」


「ちょ、何、何?そんなに近づかれると照れちゃうなー」


「そうです、かっ!」


「いっだぁぁぁぁぁぁぁあっ!??ちょ、痛いよ?何で今、背中蹴ったの!?」


「貴方が変な行動をしたからです」


「く、ぐう…これぞツンデレだ」


「違います、ってば!」


「かはっ」




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