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火を灯す  作者: れいん
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火を灯す

貴女は私に火を灯す。


たまにしか来ないくせに。

来る時だけは、迷うことなく私を選ぶ。


細い指が伸びて、私は暗がりから引き出される。

そして、何度も何度も口づけを交わす。


時には長く。

時には一瞬。


貴女は気まぐれに私へ火を灯し、私の熱だけを奪っていく。

私はそのたびに、胸の奥からじりじりと焦がされていく。


苦しいはずなのに。

痛いはずなのに。


それでも私は、その瞬間を待っている。


貴女がまた私を見つけてくれることを。

また、何でもない顔で近づいてくることを。

また、あの短い口づけをくれることを。


火は、いつか消える。

どれだけ強く灯っても、最後には細くなり、灰のように崩れていく。


それでも、消えることが怖いわけではない。


怖いのは、火が消えたあと。

貴女がもう、私を求めてくれなくなること。


だから私は待っている。


この火が消えても。

この身が静かに冷めても。


また貴女が、私に火をつけてくれる瞬間を。


その時はまた、そっと口づけを交わそう。



掃除が終わり、家事が一段落した私はキッチンに向かう。


「はぁー、この一服がやめらんねぇ」




真面目に読んでくれた方ごめんなさい

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