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ボンカスト編 第9話 善悪の仮面

 こういうシチュエーションに会うのは初めてだがこんな上手く行くもんなんだな?目の前で起きた光景を見てどうにも疑問を抱いてしまう。まあ、異世界だしこんなもんか「あ?怒りを納めろ?……何故?」剣を下げ一体何を言っているのか分からないかの様に首を傾げ返答する



「そもそも何が原因で私が刑を下しているかも分かって無いだろ?」「それは……」何とか抜け出す言葉を選んでいるのだろうな~……「出っ…」るならセリフのレパートリーくらい揃えとけよ!っと危ない余りに酷過ぎてつい声に出す所だった



「フッ何も言えないならそれ以上出しゃばるのは」……原因は恐らくあれだと考えられるだとしたらここを乗り越えるには「私が!!私が原因だからです!!」自分が原因となれば良い



「シャマリス……一体何を言っ」「この子は私のためを思ってフィア様に鉄球を投げつけたんです……そうよね?」そう言い子供に優しく微笑んだ「ほぅ~…そうなると話が変わるな」



 再び少年の前にフィア様が行き一つ質問をした「今回の行動原因は本当にシャマリスなのか?」「……」「ヒッ」少年の肩に手を置き耳元に顔を近づけ「おい、聞こえているなら何か反応くらいしろお前の言葉一つで状況が変わるのだから」何かを囁いたが聞こえはしなかった……お願い…ただ、君は何も考えず首を縦に振れば良いの



「で?原因はシャマリスで間違いないんだな??」少年はコクコクと首を縦に振った瞳からは涙がこぼれていた「……そうかならもう用は無いおい、三人と一体を解放してやれ」



 解放された少年は父親と母親の元に走った「ごめん」少年が通り過ぎる際周囲に分からない様にそう言った……大丈夫私が死ぬことは無いから「罰を与える前に一つ聞かせて貰っても?」「何かありましたか?」



「どうして鉄球だと分かったんだ?」「あの少年実は前まで体調不良が続いてたんですよそれで私にスニージアさんに伺って一度診て貰ったらガッカリした様子で鉄球渡して料理する時に使用しろっと言われたので恐らくそれでは無いのかと思っただけですよ」



「そうか、それじゃあ罰を受ける時間だ抵抗するなよ」「……はい」「おい、この者を縛って置け」そうして一人の兵士が縄でシャマリスを固定した「……申し訳ございません」ボソッ



「じゃあ罰はこれで与えるか」懐から鉄球を取り出しシャマリス向かって投げつけたバギッと骨が折れる音がした「うっうぅぅぅ」あ~右の鎖骨逝ったな~ぶつかった鉄球は転がり落ちて行った



「姫様に何て事を!」「一刻も早くサスーティン様があの悪魔を……」何だコイツ等気持ち悪いな「そこの貴方?」キョロキョロと辺りを見渡しまるで自分ではないか確認したあーこれ俺だな「はっはい、何でしょうか?」



「ちょっと付き合ってもらうわよ?」「??」「取り敢えずあれ?取って来て貰ってる?」指を飛ばした方向に指しそう指示して来たあー!そう言う事か「分っかりました~!!」ボールを投げられた犬の様に鉄球を取りに行った



 特に何も言わず下投げで返した「どうも」それから何回か投げ九球目姫様は酷い状態になっていた鼻は折れ片目は潰れ歯は欠け骨は数本折れていた周囲が怯え恐怖している中俺はフィア(彼女)の制球力に胸躍らせていた一方で綾瀬は見ていられないのか視界を何割か塞ぎ錦戸は特にそういった様子を見せる事無く見ていた「日常で使う物は少し使い方を間違えただけで凶器も同然だな」鉄球はだいぶ血で汚れていた



 そして次の十球目を姫様の額目掛けて投げたその球を一人のメイドが止めた「フィア様この辺でお止めになられてはいかがでしょか?」突如メイドが現れた「……マジか」先程まで確かにこの場に存在していた恐怖が消え去った「チッ……はぁ~興が削がれた事だし帰る」そう言ってフィア様は周りに目をくれる事無くその場から去った



「うぅ…」「シャマリス様直ぐに手当てを」メイドが担ぎその場を飛び去った「はぇ~」人を抱えた状態であれだけの跳躍…速度やはり異世界のメイドは一味違うな



 めでたくは無いだろうが無事死者が出る事無くこの騒動は終わり俺達はスニージアの元へ戻った「ただいま~」「お邪魔します」「お邪魔しま~す」



 二人はお花を摘みに行っている間にスニージアの所に足を運んだ「おかえり~」見るからに柔らかそうなソファに横向きでこちらに背中を向け手をひらひらさせていた―



 その夜「右脇腹」ドツッと鈍い音が鳴る「ゔぅ」「左太もも」パァァンと鞭が当たり血が流れる「痛っ」「…まあこの辺にしといてやるかホラッとっとと自分の部屋に帰れ」「……はい」



 ツバルさん夫妻タクヤ君ごめんなさいあとどれだけ続ければ良いの?私は枕に顔を埋め誰にも聞こえない様息を殺し泣き声を出した……



 一方で扉に耳を当て密かにそれを聞く者がいる「……フィア様」……これは「罰が必要ね」手を出してしまった己の手を見てそう言葉を漏らす

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