ボンカスト編 第4話 天才
「よぉスニージア」【コイツ……気安くその名を呼ぶなぁぁ】何かデケェ声出し始めたんだがまあ良いか特に気にせず奴に話を振る事が最優先だな
「ちょっとタイミング良すぎないか?」「もしかして計ったと思ってる?違う違う、たまたまだよ」そう薄笑いで答える「そうか……それで?どうだった?綾瀬の方は?」
「うーーん…研究の価値しかないね……」……綾瀬…南無、何か追加で言いたそうにしているがどうせ決まっている事だから先に断っておくか「言っとくが無理だぞ」「まだ何も言って無いけど?……貰って良い?」
今、無理だって言ったばかりだろうが?「ダメだ」「ケチッ」少しムッとした表情をしてアピールしているがダメなものはダメだ【これ?私達完全に空気扱いされてる?】【そうみたいだね】
「そうだ、一つ聞いておきたい事があったんだが?」本来だったらさっき聞けたんだが何故かこうなってるんだから今聞いておこう「何?」「あの男はどうなったんだ?」「あの男?…………」
あーコイツ完全に忘れてるな「あの時倒れてたアイツだよ」「!あー思い出したあれはね…」食物アレルギーは抑制する事は出来るが治す事は出来ないあの流れ的に軽い処置程度をしたと思うが
「治した」「……」流石異世界元の世界だったら医学・生理学賞確定だ~「おーい…もしかして?驚いてる?」「そっか~まあ君ならすぐに分かるでしょ?」
「いくつか思いつくが……正直どれなのか分からん」「ちなみにあの時使ったのはコレだね」そういうと一本の注射器を見せた「色が……」「打ってみる?」「はい、打ってみまーすってなると思うか?」
「まあ結論から言うとこの中には免疫を食べる細胞が入ってて食べたのちにその原因となる物今回だったらあのパンの中身に反応しないように新しい免疫細胞に生まれ変わったってわけ」
……簡単そうに言うなよ「それどうやって作ったんだ?魔法か?」【あっあわわわあっアイツ終わった】【禁句を言いやがった】先程からずっといた二人がくっついて何か言っている……何か震えてるし
【ごめんねぇ~二人共ちょっと外してくれないかな~?】私達はあの人から見た事も無い笑顔でそう言われ心臓の鼓動が早まった
【【はっはい直ぐに】】【やったねお姉ちゃん話しかけて貰えたしかも…】【しー、早く行くよ】何を言ったのか分からないが俺を監禁していた少女達が何処かに行ってしまった
「……」何故か無言で俺の拘束を解いた「ありがとうございまぁーす」「……」さて、どうやって戻るか分からないがアイツ等の所に戻るかそう考えた時「ねぇ?仲月?」背後からスニージアに呼びかけられ振り返ろうとした……
その瞬間だった首元にメスが向けられていた「……」「君の事は気に入ってるから一度だけ警告してあげる……」先程より声質が冷たく感じた「……」「二度と私に対して魔法などと言う発言をするな……」
耳元でそう囁かれたおかげで身体が締まった「分かった??」「わかりました―」「……」向けられていた凶器が下げられ内心で一息つく「よぉーし!じゃあ戻ろっか?」……切り替え早いなコイツこれで無事に戻れると思ったのだが
……何故か腕…手を絡まれ移動しているやけに距離感が近い……ヤバいな錦戸にどんな目で見られるのやら「なあ?転生とか転移ってした事あるか?」「うーんまだ死んだこと無いから分かんないかな~」
「…マジか」「何か驚くような事でも言った?」……コイツは転生者でもなく転移者でもなく紛れもないこの世界の純粋な現地人の中でも異常者と言われる部類に入る奴だ
「いや何でもないただ処分にしようと思ってた物がどうやら貴重な物だった事を思い出しただけだ」「?」
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