第十四話旅の道中で
物資を補給する船が出ると言われたので乗せて貰う事にした「泰樹さん仕事の方は大丈夫なんですか?」「許可は貰って来たから大丈夫だ」「真面目ですねコイツと違って」おい!指を指すな!指を
「ホント…少しは見習って欲しいですね」??何だ…俺の味方は無しか?恐らく錦戸より少し若いくらいの女の子がこちらに近づいて来て「あれ?泰樹さん久しぶりですね元気してましたか?」「おっ!チヨちゃん久しぶり!!」
「今日ご飯でも誘おうと思ってたんですよ」「そうだったのか?じゃあ戻ったら何処か行こうか?」「やった!」パパか……何かあったなそう言うの「おーい千和まだこっちの仕事終わって無いでしょ?」
どうやらこの船の船長らしき人が来たみたいだ「ぅ…ごめんなさい」「あんたが泰樹が居るのを見て舞い上がるのは分かってたけどやる事はやりな」「……」
その言葉に少し頬が赤く染まった「まあまあそう怒ってやるなよ」「あんたは直ぐそうやって甘やかす」「…すみません」「それで?あんたら三人を乗せて行けば良いのか?」「お願いしまーす」
「よろしくお願いします」「ありがとうございます」「私はこの港全域を仕切っている紅玄…だ少しの時間だがよろしく」「こちらこそお願いします」
「……ふーん」三人をそれぞれ見てから「男の方」「はい、」「仕事が欲しかったら内に来な歓迎するよ」「そりゃどうも」「ハハッあまり乗り気じゃないって感じだねまあ良いさ」「良しそれじゃあ船を出すぞ!!」「「了解」」
それから大体三十分くらい経った「おぇぇうぇぇ」「…綾瀬船酔いあるなら言ってくれよ」「ちょ今喋りかけるなぅっ」「晴ちゃんしっかり」錦戸が背中をさすって介抱していた
「行けるかな?って思ったのに…」「仲月少し良いか?」泰樹に呼ばれたのでその場を少し離れた「何かありましたか?」「少し巧人の件で何があったのか聞きたくてな?」
大体の内容を話したアイツが死んだ事…その間に遭った出来事を「……そうか」本人は隠しているつもりだろうがその涙ははっきり見えた「これからあの国はどうなるんですか?」
「そうだな殿様跡は息子が継いで今は犯人の捜索を出している所だ」捕まったら死刑確定だな「だた何だろうな?犯人を捕まえても殺すつもりは無いらしい」「仲月達が最も疑われる可能性が高いから早めに出て行くのだろ?」
「まあ、そんな所です」「さて、そろそろ見えて来たな……少し寂しくなるな」「また行っても良いですか?」「あぁいつでも歓迎する」港に着き船を降りた
「元気でな」「また来いよ~」船員達と泰樹に手を振られ俺達は次の目的地へ歩み出した「そう言えば仲月さんあの時帰って来るの少し遅かったですね?何かしてたんですか?」「少し探索してた」
「綾瀬もう治ったのか?」「うん…」「ちなみに目的地までは大体三十キロくらいですね」「えぇ」綾瀬の表情が若干絶望していたが気にしないでおこう…大体六時間ちょっとか
「疲れた…休みたい」「少し暗くなって来ましたね?今日はここら辺で野宿しませんか?」そうしたい所何だが「食料どうする?」「それだったら少し待っててください」
錦戸が森の中に消えて行ったそして数分後「ライオンだな」「確かに」猪を捕まえて帰って来た……オークじゃねーよな?あの時のとは少し見た目が違ったので違うと信じたい所だが
「ジビエってあんまり食べた事無いけど…これ?行けるの?」「下処理するか」良い感じにバラして塩水につけその工程を数回繰り返し臭みを消し火を通したマリネとか出来たらもっと良いのが出来そうだがまあこれで良いだろう
異世界での食中毒や寄生虫がどんな物か分からない以上出来るだけ火を通そう「良い感じじゃん」「食器とか出しますね」「助かる」
焼いた肉を盛り付け追加で塩を少し振ったソースとかが無いので素材本来の味を楽しむ事になるな「頂きます」三人同時に肉を食べた「…結構いけるな」「美味しいですね」「思ったより柔らかいわね……米欲しい」
食事を終えその日は早めに就寝した目が覚め起き上がる「遅い早く行くわよ」「おはようございます仲月さん」「悪い少し寝過ぎたな」「大体後十二キロくらいです」「結構来たな」
前方から四人組の奴らが見えた内三人は女性だった……こいつ等完全にこの男の奴隷にされてるだろ?まあ正直どうでも良かったのでそのまますれ違うと思ったのだが
「おいそこの陰キャちょっと待て」何故か呼び止められてしまったこういう奴の相手をするのは面倒くさいので怯えた様に振る舞い相手の気分を害さない様にしたはずだったのだが
「お前みたいな奴にその二人は釣り合わないだろ?だから…貰っても良いよな?」どうやら俺のした行動は何の意味も無かったようだ




