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パジャン島 十五

 昨日見た男が切り刻まれて殺されていた傷口から見るに鋭利な物で斬られたようだ…この辺がおかしいのか誰一人として悲しんだ様子が伺えない…まあ所詮は他人事か



「最後にキキョウ様に誘われたんだから良い夢見れたんだろうな~」その男の発言により周囲の男どもが先程まで死体に向けていた目線が可哀想では無く嫉妬に変わっていた「コイツ燃やすか?」「あぁ」



 どうやらあのキキョウって女は相当人気があるようだ確かにあの容姿は中々いないだろうしな「そう言えば殿様もキキョウ様に会いたがってたって聞いた事が」「おい!ここでそれを言うな!」



 ここにいてもこれ以上は何も得られなさそうだしとっとと宿に戻るか……綾瀬が話してくれていると良いんだがそうして宿に着き部屋の扉をノックした「…どうぞ」錦戸か…終わったかも



 扉を開け中に入る「あの錦戸さん昨日の事は…?」そこには正座させられている綾瀬が居た「お帰りなさい仲月さん」「あぁ…ただいま所で?この状況は?」「うぅ~なかつき~玲那が…玲那が怖いよ~」



「あんたからも何か言っ」「ちょっと静かにね?晴ちゃん?」錦戸が笑顔で綾瀬にそう言うと「…ごめんなさい」小さくぐすっぐすっと聞こえるあーあ大人が子供に泣かされてる



「錦戸…綾瀬から昨日の事聞いたか?」「えぇ、聞きましたよそれで…その…昨日はすみませんでした仲月さん」「あぁ気にするな元をたどれば俺が原因でこうなったんだから」



「そうだ仲月がわる」「はーるちゃん?」「ひっ」「錦戸その辺にしといてやらないともう遅いが更に泣くぞ」「…はぁ分かりました晴ちゃん?」「はっはい」「次は程ほどにね?」「…」



 その優しい表情は綾瀬に刺さったのか「あっ」綾瀬は錦戸に抱き着いた…これが百合って奴かそう思ったが綾瀬を見る感じ今の所アイツからの一方的な百合って感じがするな…てか何見せられてるんだ?俺は邪魔しない様に黙ってトイレに行った



 その後二日前に行った山梔子さんの店に着物を貰いに行った「こちらになります」「ありがとうございます」「めっちゃ良いじゃん」「そうだね晴ちゃん」「今着て行かれますか?」「二人共どうす」



 振り返った時には着衣所に行っていた「…」「どうぞあちらに」「ありがとうございます」着替え終わり戻ったら「凄くお似合いですよ」「ありがとうございます」「あっ仲月だ」



「ふーんまあ似合ってるじゃん」「そりゃどうも」「…で?」「?」「何か一言くらい言いなさいよ」二人をじっくり見たら二人共少しだけ恥じらうような表情をした



 錦戸は黒の着物を着ていたのでその白い髪が更に協調されより魅力的に思え綾瀬の方は紫を基調とした物で何と言うか大人っぽさは出たのだがまだ少し幼い感じが出ていて刺さる所には刺さるのだろうなと思われる



「二人共似合ってるぞ」「ありがとうございます」「…ありがと」「着心地はどうですか?」「思ったよりも軽い感じで良いです山梔子さんありがとうございます」「そう言って頂けると嬉しいです」



「その…今こんな事聞くのは何ですが巧人は元気そうでしたか?」「元気でやってましたよ」「そうですか…良かった」「代金はこれで足りますか?」「はい、ありがとうございましたまたいらして下さい」



 店を出て宿に借りていた着物を部屋に置きに戻ったあの店から出た時から誰かからの視線を感じたような気がした

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