詩 私、頑張らない
「なあ、草むしりやってくれよ」
「みんなやってるだろ」
「お前だけだぞ、やってないの」
頑張らない
私 頑張らない
何 言われても頑張らない
今は頑張らない
頑張る時じゃないから 頑張らない
頑張る時が来るまでは 頑張らない
無理に頑張ると危ないから
無暗に頑張ると大変だから
必要な時に
必要なだけ
頑張るのがいい
それは体にいいし
心にもいい
「じゃあ、いつその時が来るんだよ」
「この間もそう言ってさぼってたじゃんか」
「ストーリー」
彼女は頑張らない。
それは怠けているからではなく、その時を慎重に見極めようとしているからだ。
「いや、それを怠けてるって言うんじゃねーか!?」