最終回 文学少女の誓い
最終回です。
あれから1ヶ月が経った。
ゆきはえりと一緒に彩花のお墓に手を合わせに行った。
「えりちゃん、彩花さん今頃みやこ先生と天国で仲良くやってるかな?」
「さあな」
えりは笑って答える。
「ゆきちゃん、1つ聞いていいか?」
「何?」
「あの時やっぱりみやこ先生のこと止められなかったのか?」
「あの時実は」
ゆきはみやこを止めようとした時何者かに袴の袖を引っ張られた。振り向くとそこには亡くなった彩花がいた。彩花は首を横に振っていた。まるで止めないでというように。
「彩花さんもみやこ先生と一緒にいることを望んだ。だから私は先生を行かせたの。」
「そうか。」
「えりちゃん、みやこ先生はどうして凶器を自分から話したの?」
「楽になりたかったのだろう。」
楽になりたい。それはみやこが最期に残した言葉だった。
あの後警察の調べで分かったのはみやこは彩花を刺した後あの場で後を追おうとしていたらしい。しかしその場を石倉に見られていた。
「それでこんなメモが見つかったんだ。」
それはみやこの机から見つかった。そこにはこう書かれていた。
「会議が終わったら宿直室に来い。」
それは石倉がみやこに渡したものだった。警察が任意動向を求めた結果石倉はみやこの犯行を黙っている代わりに見返りを要求していたことが分かった。
「その見返りって。」
「そういうことだ。だから彼女に取って生き地獄だったんじゃないか。唯一の拠り所だった彩花ちゃんがいなくなり好きでもない男に玩具にされてたんだからな。」
それで石倉はみやこのアリバイを証言したのだ。
「だからゆきちゃん、君がみやこ先生を逝かせたことは間違いじゃなかった。って僕は思うよ。」
「良かった。」
ゆきの顔には笑顔に戻る。
霊園の一角には桜の木が聳え立つ。しかし花びらはすでに散っていた。
「桜散っちゃたね。ちょうと残念だわ。」
ゆきが呟く。ゆきは心のどこかで願っていた。えりと桜の簪の誓いができないかと。
しかしえりはそんな物には興味はない。頼んでも断られるだけだろう。
「えりちゃん、どうして女学校時代桜の簪を翳した相手はいなかったの?だってえりちゃん女の子に人気者だったでしょ?」
「なんでわざわざあんなことしなきゃいけないんだ?そんなことしなくても絆なんてできるだろう。」
「どうやって?」
「おいで」
えりはゆきの手を握り桜の木の下へと連れてく。
「ゆきちゃん、こうやるんだよ。」
えりは両手でゆきの両頬を固定し唇を奪う。
「えりちゃん?」
ゆきは頬を赤く染める。
「ゆきちゃん顔を真っ赤にして可愛い。」
「誰のせいだと思ってるの?」
「嫌だった?」
「嫌じゃない。行こう」
2人は手を繋ぎ歩き出す。
その夜ゆきは小説の結末を書き上げた。
「男装のお姉様は桜の木の下に現れました。お姉様は桜の木の枝を折らず目の前の愛しい妹の唇に優しく口づけを落としました。完」
FIN
推理は初めての挑戦でした。
犯人は最初麻斗にしようとも思ったのが百合作品ですのでみやこと彩花くっつけたかったのでこのラストにはしました。
いつか続編も書きたいと思ってます。




