誓いの結末
みやこは彩花にパレットナイフを差し出す。
「お姉様?!」
彩花はナイフを目の前に出され驚いている。
「ごめんなさい。貴女を傷つけるつもりはないの。このナイフで婚約者を刺しなさい。貴女は騙されてるわ。」
「お姉様?何を言っているのですか?」
彩花はみやこの言ってることが理解できずにいた。
「彩花ちゃんよく聞いて。男っていうのは身勝手で低俗で穢らわしい生き物なのよ。だから婚約者なんかとは一緒になってはいけないわ。」
「お姉様、麻斗さんはそんな人じゃありませんよ。私に優しくしてくださるもの。」
「そんなの最初だけよ。最初は優しくしてもすぐに本性を表すわ。貴女にはわたくしのような思いはしてほしくないわ。だから男なんかの元に行かないでずっとわたくしといましょう。」
みやこはパレットナイフを持って彩花に近づく。
「お姉様、来ないで。」
「彩花ちゃん、なぜわたくしから逃げるの?」
「いや、」
次の瞬間ナイフが彩花の胸に刺さる。彩花は即死だった。
「わたくしは守りたかっただけなのですわ。彩花ちゃんを身勝手で穢らわしい男から。」
「先生」
声をかけたのはえりだ。
「あんたの気持ちは分かる。だけど男が皆そうとは限らないだろう。それにあんたの思い込みで1人の少女の命が奪われたこと、残されて悲しい思いをしてる人がいること忘れないで下さいね。」
「はい、申し訳ございませんでした。」
みやこは涙ながらに頭を下げると校舎へと歩き出す。
「どこへ行くんだ?」
「彩花ちゃんの元へ。わたくしには彼女以外行く場所はありませんか。」
その時
「高山みやこさんですね。」
みやこの前に警察がやってきた。えりが前もって呼んだのだろう。
「貴女にはしっかり罪を償ってもらえます。ご同行して頂きますね?」
みやこは刑事や警官の前を全力で走り抜け校舎へと入っていく。
「捕まえろ。」
後を追う警察とゆき達。
みやこが向かったのは音楽室だった。みやこは窓を明け外に背を向ける。
「先生」
そこに入って来たのはゆきだった。
「ゆきさん。」
「先生、こんなこと辞めて下さい。彩花さんのためにも生きて罪を償って下さい。」
「それはできないわ。わたくしはもう楽になりたいの。」
みやこは窓の外へと落ちていく。
「先生。」
止めようと窓へ近づくが何者かに袴の袖を引っ張られる。
次の瞬間すごい物音と共にみやこは体を地面に打ち付けられる。
「ゆきちゃん。」
物音を聞き付けたえりが音楽室へとやってくる。えりの後には麻斗、実咲、刑事達もいる。
「ゆきちゃん、みやこ先生は?」
ゆきは先ほどみやこが落下した窓を指差す。




