第一章 1話
完成度の低い小説を読むのは好ましくないという方には、この小説はおすすめしません。
「秋元 飛馬。」
「はい・・・・・(ヤバッ)」
飛馬はテストの点を見てギョッとした。
中学までは数学など95点以下を取った事はないのにそこに
書いている数字が、60をきっていたのだ。
「うそでしょ。高校なったばかりでこれは・・・まずいわね」
その日は、1学期の中間テストが返される日だった。
飛馬は、中学時代の仲間とは、全く別の高校に進学したため、慰め合うような友達がいない。
「なんとかしなくちゃ。」
そう思う飛馬だったが、その後返された国語以外のテストはどれも70点以下であった。
事が起こったのは、その日の帰り道、急に見知らぬ男が話しかけてきた。
「よう姉ちゃん。」
よくあるパターンだ。
「・・・・・」
当然 飛馬は無視る。
「まてや我。」
よくあるパターンだ。
「悪いけどあんたなんかに付き合ってる暇ないの。それじゃ」
飛馬は、いまだ点のことを気にしている。そのせいか、目の前の大男にでも不機嫌な口調でおこったように言う。
「なんだてめぇ 女ぁ。」
男はついに手をかけてしまった。男の剛拳が飛馬に降りかかる。
「なにするのさ!」
最初の方こそは抵抗していたがやがて地に倒れ、蹴られまくった。
「ちょっと失礼」
その声が飛馬の耳に入った瞬間、先ほどまで威勢よく蹴ったり殴ったりしていた男が倒れた。
「おぅごがぁぁぁぁぁぁぁぁ」
えげつない声が聞こえてくる。
「だいじょうぶか?」
男を倒した・・・と思われる少年は飛馬に声をかける。
「えぇ、大丈夫よ。」
「ぬぅおうあぁ」
倒れた男は、はいつくばって逃げている、相当な痛みなのだろう。
「お・・・覚えてろ・・・」
パターンだ。そしてべたな展開だ。
「なんで助けてくれたの?」
「そりゃあ、あんなつまらないやつが女の子いじめてりゃあ、こう ムカッと するもんがあるだろ。(気づいてないのか?)
実は今、飛馬の顔は、鼻血でいっぱいだ。
「私は 秋元 ひめ、飛ぶ馬と書いてひめって呼ばすのあなたは?」
「(そんな血だらけの顔で自己紹介されたら変なイメージが)俺の名前は
ゆう、勇ましいという字だ。(そろそろ言ってやるべきか?)」
「お礼をしなくちゃね、なにしてほしい?」
勇は一瞬悩むが目の前にいる飛馬なる者を見ると、答えが出た。
「顔の血・・・除けたら?・・・」
「!?!?」
それを聞いて初めて自分が血だらけになってることに気づいた。
飛馬の顔は青ざめていく、もっとも、血で顔中真っ赤だが。
飛馬は、なにも言わずに手洗いにダッシュ!
〜5分後〜
飛馬が帰ってくると、そこには勇はいなかった。