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優しいウソ


先生がゆっくり

こちらへと戻ってきた。


クラス全員が息をのむ…


「なんかごめんな!!

みっともない姿みせて。

授業中だっていうのに…

俺何やってんだろ!!」

そう言って

にっこり微笑む先生。


ズキッ……


胸が痛んだ。


「よし!!

じゃあ授業始めるぞ〜」

そう言っていつもどおりの先生に戻った。


だけど先生…?

私にはわかるよ。

だって先生

涙目じゃないですか…

そう言っていつもどおりに振る舞うのは

やめてください…

作り笑いは

やめてください……


そんな先生の姿を見てると本当に胸が痛んだ。

私たちに心配かけまいと

必死に明るく振る舞う…


「梓……」

隣の席の愛が私に声を

かけてきた……

「何…?」


「矢田先生

無理してない……?」


あ……

この子もわかったんだ。

「そうだよね……

何かっこつけてんだか…」私はそう言って

先生をみつめた。


「梓…

先生ね最近大変なんだって怜のこともあるけど

私たちのこともいろいろ

考えてくれてて

職員室でもずっと

悩んでるらしいよ…」


そうだったんだ……

私学級委員なのに

何も知らなかった……


「ね!!梓、

先生に手紙書かない?」


手紙……?


「私たちも迷惑かけて

ばっかりじゃダメじゃん!だからちょっとでも

先生の支えになれるように手紙書こう…!!」


手紙か…

いいかも。

私も先生の力になりたい…


「それじゃ明日書いてきて一緒に渡そう!

ついでにメアドも

書いちゃおうよ」


「わかった…!」




この愛の提案が

私と先生の運命を

大きく大きく変えた……

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