選択肢
昔から
めんどくさいことは
嫌いだ。
そんな私に話が舞い込む…
「梓〜
お話があるんだけど」
そう言って私のもとへ
来たのは…
「矢田先生…?」
「ちょっと二人で話したいから来てきて!!」
私は先生に言われるがままに着いて行く。
何だろう…
先生が話なんて珍しいな。
「なんですか…?」
職員室まで行くと先生が
口を開いた。
「梓…お前学級委員なれ」
は……?
「ちょっ…
意味わからないです!!
いきなりなんでですか?」
「お前がいいと思うの。
何げに頭いいし
きちんとまとめられるし」何言ってるのこの人…
「無理です!!私そんなことできませんよ…」
というよりめんどくさい…「本当お願い!!」
そう言って必死にお願いしてくる先生…
先生にそんなことされたら断れないよ…
「んー…」
本当に本当に悩んだ。
私は別に真面目でもない。先生に怒られることだってたくさんあるし
責任感なんてないよ…
でも…先生が私を選んで
ここまでする理由があるのかもしれない…
私の尊敬する先生が
頼んでいるんだし…
「わかりました…」
私はそううなずいた。
「本当?ありがとう」
そう言って優しく微笑んで私の頭を撫でてくれる人。先生に頭を撫でられるのは毎回ドキドキする…
「頑張ります…」
私の選択は
間違っていなかったよね。今となっては
むしろ感謝してます…
私はあなたの支えになれて本当によかった……