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鼓動


先生……?


辺りはすっかり真っ暗で

エンジンを切った車の中も真っ暗だった。

かすかに先生の顔が

見える気がして……


「梓……」


先生が私の名前を

優しく呼ぶ。

先生がこの暗闇の中

私を探し、

私だけを求めている……


先生?

私はここにいるよ?

先生の隣にずっといる。

ずっとずっと……


先生の手が

私の頬に触れる。

思わず身体がビクッと

反応してしまう。


先生は私の存在を

確認すると

私に被いかぶさって

くるような態勢になり

そっと

キスをした……


胸の鼓動が止まなくて

恥ずかしいけど

もっともっと

私を求めてほしくて……


「せんせっ……」


何度も何度も

先生は私にキスをした。

優しいキスから

いきなり舌を

絡ませてきたり……

私はもぅ

先生にされるがままで……



先生はキスを

やめることなく

服の上から私の胸に

そっと触れた。

身体が火照っていくのが

自分でもわかる……


初めて男の人に

胸を触られた。

先生はキスをしながら

私の胸を優しく

揉んできて……


思わず声が漏れてしまう。


「やぁっ……」


先生は私の声を

聞いて我に返ったのか

唇を離すと

私の乱れた服を

整えてくれた。

私はもう

耳まで真っ赤で……


「先生のエッチ…」


そぅすねながらも

呟くと

先生は……


「うん、梓!胸大きい!!」


そう言って

にっこり笑った。


有り得ない…

先生のバカ!!!!!!!!


「変態……」


私がそぅ言って

そっぽを向くと

先生はくしゃって

私の髪の毛をしながら

頭を撫でた。


「それじゃ

そろそろ時間だろ?

近くまで送ってやるよ」


先生はそう言うと

エンジンをかけた。

ラジオから

陽気な音楽が流れだす。

少し明るくなった

車内では

先生の顔がはっきり

見えて……



なんでかな?

胸の鼓動が

止まらなかったんだ……


「今日はありがとう」


塾の近くまでつくと

人気の少ないとこで

おろしてもらった。


「おう!じゃぁまた明日

学校でな!!」


先生はそう言うと

車を発進させた。

私は先生の車が

見えなくなるまで

ずっとずっと

見つめていたんだ……

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