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気持ち



「せーんせっ」


私は

勢いよくドアを開けた。


「わぁっ!!」


ドアを開けた瞬間

先生に抱き締められる…

先生の腕が私を優しく

抱き締めた。

私も先生の気持ちに

答えるように

先生の背中に

腕をまわした……


「せんせっ……」


私が顔をあげると

先生の顔が

ゆっくり近づいてきて…


私の唇に重なった…

優しいキスが

段々と激しさを

増していって……



先生……?

これが大人のキス?

頭がクラクラするよ……

やばい…

私おかしくなりそう……


「んっ……」


先生からの長いキスから

解放された頃には

本当フラフラで……


先生はそんな私を見て

優しく呟くんだ。



「梓…大好きだよ」


先生のそんな言葉に

胸がぎゅぅっと

締め付けられて……

初めて先生の口から

聞いた言葉……


「大好き」


それが嬉しくて嬉しくて

仕方なかった。


「あたしも大好き…」


そう言って先生に

寄り掛かった。



ただいま昼休み。

中学校の化学準備室。

私と先生だけの

ふたりっきりの秘密。



教師と生徒だなんて

関係ない……

私は先生が

大好きだから。

だけど、

だけど一つだけ……




「矢田先生〜私昨日先生の奥さんと子ども見たよ!!」


そんな声が聞こえてきて…私はわざと

聞こえてないフリをした…そうでもしないと

胸が壊れてしまいそうで…



ねぇ…先生?

私とキスするとき

あなたはどんな気持ち

だったんですか……?

ねぇ…

先生……?



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