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ファーストキス


「おーい

梓ちゃーん!!

起きてほしいんですけど」


うるさいな……

さっきまで構ってくれなかったくせに!!


「はぁ…?」


「何怒ってんの?」


「先生が私の眠りを

邪魔したからです!!」


私はそう言うと

体をおこして椅子に

こしかけた。


やだ……

本当に眠い。

そういえば昨日

ちょっとしか

寝られなかったからな…


「もぅチャイム

なりましたけど?」


「まだ戻らないもん」


先生はそんな私を見て

困ったように笑った。


「やだ…

先生のせいで眠いもん」


私はそう言って椅子に

座ったまま

目をつぶった……



私も

本当子どもなんだから…

先生困っちゃうよね?

ごめんね……?






チュッ………




「え…っ……?」

ちょっ……

嘘……?

私は唇をおさえた……


目をつぶってたから

わからなかったけど

私の唇に

先生の唇が触れた感触が

しっかり残っていた……


眠気なんか

すっかりなくなった。



「教室戻りなさい?」



そう言って

にっこり笑う先生。


「はい……」


私はおとなしく頷いて

準備室を後にした。


どうしよう……

私…

先生とキスしちゃった…


私のファーストキス。


「恥ずかしっ……」


私はドキドキする胸を

おさえながら

教室までダッシュで戻った


もちろんこんな状態で

授業になんか

集中できるはずもなく……


周りからみたら私、

かなり

上の空だったと思う……



私のファーストキスは

中二の秋。

相手は教師でした……



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