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愛の意味


【愛なら自然と

不幸にならない

愛なら

隠れたりしない

愛は浮気じゃないし

不利じゃない

1:1の両想いを

愛という

1:多数は

愛とは言わず

ただの不埒であり

愛じゃない】


今なら私、

この言葉の意味が

わかる気がするよ……






私は恋をした。

教師に恋をした。

私より20歳も年上。

結婚だってしている。

だけど

私はそんな人に恋をした…


「咲…ちょっといい?」


私は咲に自分の気持ちを

全部話した。

私の唯一、

親友と呼べる人……

この子なら

わかってくれると思った。だから自分の気持ちも

先生との出来事も

全部話したんだ。


「梓がそれでいいなら

いいと思うよ。

あたしは応援してあげる

梓自身の気持ちが

大事だと思うからさ……」


「ありがとう……」


咲ならわかってくれると

思ってた……


「ただ……」


咲はそう言って

私の目を真剣に見つめた。



「最後に傷つくのは

梓だからね…」



え……?

咲の言葉の重みが

このときの私には

わからなかった……




それから私はほぼ毎日

昼休みに準備室に

行くようになった。

それがもう

毎日の日課になっていて

当たり前の行動に

なっていた……


メールだって

毎日欠かさない。

先生が私に

携帯の番号を教えてくれ

何度か電話もした。



私の生活の中で先生は

当たり前の存在に

なっていったんだ……



そんなある日。

私はいつものように

昼休み、

準備室を訪れていた。


先生と

いろんな話をしながら

二人っきりの時間を

楽しんでいた。

それなのに……



―――ガラッ


いきなり

準備室のドアが開く。


え……?


「矢田先生〜

遊びに来た!!!」


そう言って入ってきたのは先生のクラスの男子…


ヤバイ……

私、完全に怪しいよね。

先生と二人っきりで…

しかも先生のクラスの

生徒でもないのに……


「あれ?矢沢じゃん

お前何やってんの…?」


男子が私の存在に気付き

不思議そうに聞いてくる。


「あ…えっと…

先生に悩み相談かなっ!」


どうしよう……

私言い訳下手すぎだ……

我ながら情けない。



長い沈黙……



「お前さぁ、

矢田先生に相談しても

意味ないって!!!」


そう言って男子は

爆笑しだした…


え……?

このままいけるかも!!


「だよね〜

私も思ったんだけどさ!」


そう言って二人

笑いあった。

そんな姿を

先生がおとなしく

みているはずもなく

私達二人が

頭を叩かれたのは

言うまでもありません…



「先生〜

これなんっすか?」


「勝手に触んな!!」


男子と先生楽しそう……

私はというと

先生をとられて

完全にすねてました。


「もぅいいもーん……」


私はそこら辺にある

椅子を適当に並べると

そこに横になった。


「お前何やってんの?」


「寝るんですから邪魔しないでくださいねー」


私本当可愛いくない……

そして私はゆっくりと

目を閉じた……



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