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きっかけ


「咲…私今日も

先生のとこ行かなきゃ!!

だから先に部活行ってて」


「え…?うん……

いってらっしゃい!!」


咲はそう言ってちょっと

戸惑ったように笑っていた



化学室へと続く階段を

掛けのぼる。

なんでかな?

先生に

会いたくて会いたくて

仕方がない……

私は夢中になって

階段を掛けのぼった。



「せ…先生!!」


化学室のドアを

勢いよくあけた。


「お〜梓!!」


先生は私の姿を見つけると準備室へと招いた。


先生と唯一、

二人っきりになれる場所。化学準備室が私達の

秘密の場所へと

なっていた……


「先生、私ね

この前のテニスの大会で

優勝したんだよ〜」


「聞いたよ〜!!

すげぇな。さすが梓!」


そう言って先生が

私の頭を撫でる……

顔が火照っていくのが

自分でもわかった。


私は

先生にいろんな話をした…


勉強のこと

部活のこと

友達のこと

自分のこと……


いっぱいいっぱい話した。先生は

そんな私の話を

楽しそうに聞いてくれた。


「梓、時間大丈夫?」


気がついたら

一時間以上経っていた…

私、話に夢中で

全然時計見てなかった…


「やばっ……

そろそろ戻りますね」


私は

そう言って席をたった。



「梓……」


そんな私の名前を呼ぶ

先生の声。




振り返ると優しく優しく

抱き締められた。


そして私は

それに答えるかのように

先生の背中に腕をまわした



静かな時間が流れる……

二人だけの空間。

私はゆっくり目を閉じた。そして思ったんだ……




私、先生が好き……



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