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二人の秘密


「何で私が……」


私は一人

ブツブツ言いながら

プリントを

職員室まで運んでいた。


じゃんけんで

負けてしまった私は

クラス全員分のプリントを運ぶはめになってしまい

今の状況がある。



「失礼しまーす

矢沢ですけど

プリントもってきました」


「はいはい!お疲れ!」



担任が笑顔で

取りに来てくれた。

私は担任にプリントを

渡すと足早に職員室を

後にした。

はずだった……


「梓……!!」


聞き慣れた声が

私を呼ぶ。


「先生……?」


そこには私を呼んだ

矢田先生の姿があった…

久しぶりに

名前を呼ばれた。

久しぶりに

私と先生が

見つめ合っていた。



「あのさ、部活始まる

まででいいからさ

ちょっと話せない…?」


先生……

私……

どうしよう……



「うん…」



気が付いたら頷いていた。


「私も先生と話したい」


これが私の本音……?

きっと

きっとそうだ……


「じゃあさこっち来て」


私は先生に

言われるがままに

ついて行った。


「私この場所好き…」


化学室に続く道にあって

この場所からは

校庭もプールも見える

屋上的な場所。

風がとても気持ちいい……


この場所なら

人が来ることもあまりない


私は

先生とならんで座った。


「ごめんな……」

先生が

ゆっくり口を開いた……


「謝らないでください…

全然嫌じゃなかったし!!」私はそう言って

微笑んでみせた……



先生の手が

私の手に触れる……




私たちは手を繋いでいた…二人、肩を並べ

手を繋いでいた……


誰にも見つからないようにこっそりと……



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