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出逢い


私とあなたとの出逢いは

とても単純なものだった…私は今でもはっきり

覚えているよ。

それは、桜が舞い散る

時期だったね…


「行ってくるからね!!」

私、矢沢 梓は

今日から中学生。

そう、今日は中学校の

入学式なのだ。

期待と不安でいっぱいで

新しい制服に身を包み

これから三年間を

過ごすであろう

中学校へと向かって行った


恋なんてしたことない。こんな幼い私には

無縁だと思ってたし

興味自体あまりなかった…

このときはまだ…

私は何も知らなかった。

だけど、この学校に

入学したことで私の人生は大きく変わったんだ…



学校にようやく着くと

私は玄関に貼ってある

紙を見て 

必死に自分の名前を探した

「一年一組か…」

私は一年一組。

小学校から仲の良かった

友達の名前は

一人も無かった…

急に不安な気持ちになる。私は上級生に教室を

教えてもらい

ドキドキしながら

一人、教室へと向かった…

ガラッ―――

ドキドキしながら教室の

ドアを開ける。

まだ早い時間だったのか

そんなに人はいなかった。

「私の席どこだろう…」

どうやら名前順に

並べてあるらしい。

「矢沢…矢沢、あった!」

私の席は一番前の窓側。

一番前だというのは気に入らないけど

窓側というのは

風が気持ち良くて嬉しい。私はしばらく窓から見える景色を見つめていた…


しばらくすると

教室が騒つき始めた。

私はそんな姿を目の端で

とらえながらも

まだ、窓の外を見ていた…

「はあ…」

思わず

ため息がでてしまう。

うまくやっていけるかな…不安がどんどん

大きくなっていく…

昔から人見知りな方で

自分から話しかけるのは

とても苦手だった…


そんなことを考えていると―――ガラッ


ふいに教室のドアが開く。

「ほらー席つけ!!」

そう言って教室に入って

きた男の人…

みんなが慌てて席に着く。


そう…

これが私とあなたとの

出逢いでしたね…

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