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小さな幸せ


家に着くと

机の上に置いてある

携帯が光っていた。


「メールかな…」

私はそう思い

携帯をゆっくり開いた。

あ……

先生からだ!!


『手紙ありがとう!

本当に嬉しかったです。

頼りになる生徒と出会えてよかった…

これからもよろしくな。

       担任より』


すごくすごく

嬉しい気持ちになった。

私はすぐに

先生に返事を返した。


『こちらこそ

ありがとうございました。私も先生に

会えてよかったです!!』


この後も先生といくつかのメールのやり取りをした。


「今日は

いい一日だったな…」

私はベッドの中で

今日一日を振り返った。

先生に勉強を

教えてもらったこと。

メールをしたこと。


そして藤田に

話し掛けられたこと……

思わず思い出して

ニヤニヤしっぱなしで

なかなか眠れなかった……



翌朝。


「おはようございます!」教室に続く廊下で

私は、

たまたま先生に会った。

「お! 梓おはよう」

先生は私の姿を見て

にっこり笑った……

昨日のメールのことを

思い出すと

なぜか緊張してしまう。


先生はそんな私を見て

もう一度優しく微笑むと

二人肩を並べて

教室へと入って行った……


「梓〜おはよう」

そう私に

声をかけてきたのは咲。

「咲!聞いて聞いてー」

私は咲に昨日の事を

全部話した。

「そうなんだぁ…

矢田も大変なんだね…

でも梓のおかげで

大丈夫そうじゃん!!」

そう言って

笑いかけてくれた。


「それにしても藤田の

ことはよかったね〜

告白しちゃえば…?

もうすぐ

クラス替えなんだしさ…」いきなり咲が話を変える。

「告白なんて無理無理!

でもクラス替えか…」


クラス替えをすると

藤田と

離れちゃうかもしれない。そしたら今みたいに

話す機会は減るよね…


告白……


考えてみたほうが

いいのかな…

私はため息をつくと

咲のほうに

向けていた視線を

ゆっくり藤田のほうに

向けた……

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