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始まりの合図


「ただいまー」

家に帰ると私はさっそく

先生に手紙を書き始めた。


先生の支えになりたい。

一人で悩まないでほしい。私は先生の味方だから。


そのようなことを

長々と書いてしまった…

そして最後のほうに

携帯のアドレスを書いた。

教師と生徒がメールを

していいかなんて

わからなかったけど

この時は先生の支えに

なりたいという

一心でそんなことを

考えもしなかったんだ…


「よし!!」

私は自分の書いた手紙を

読み返して

バッグの中へと

教科書と共に詰め込んだ。



翌朝。

「梓〜!!」

愛が私のもとへ

駆け寄ってきた。

「手紙書いた?」

「書いたよ。バッチリ」


私たちは手紙を握りしめて先生のもとへと向かった。


「矢田先生!!」

矢田先生の姿を見つけた

私と愛は矢田先生のもとへ駆け寄った。

「どうした…?」

いつもの優しい先生。

「私たち先生に手紙書いてきたんです。」そう言って私と愛は

先生に手紙を渡した。

「お?ありがとう!!」

先生はそう言って

嬉しそうに

手紙を受け取ってくれた。


「愛〜ちょっと来て!!」

「ごめん梓!私行くね。

先生!

手紙読んでくださいね」


愛は友達に呼ばれたらしく教室へと戻ってしまった。


「なぁ…梓」

先生がふいに

私に話しかけてきた。

「なんですか…?」


「ちょっと

二人で話さないか?」

え……?

先生やっぱり悩んでる事があるのかな…

私が

力になってあげないと!!


「いいですよ!」

「本当?

それじゃ化学室の鍵

取ってくるから待ってて」ここじゃ

話せないことなのかな…?


「よし、じゃあ行くか」

私は先生と並んで

化学室へと向かった……



この日からかな……

私とあなたの関係が

狂いはじめて

しまったのは……





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