更なるアップデート
「ここが我が家だ。」
「なんと大きい...」
目を丸くしているリーシャを玄関の入口まで連れて行きカギを開けてドアを開く。そこにはオリヴィアとメアリーがいた。念の為だろう、二人はわざとブカブカの服を着て武器を隠している。オリヴィアはリーシャに目をとめると目を見開いた。
「リーシャではないか!」
「アーデハイト様!? 何故ここに!?」
「うわ美女ダークエルフ!」
どうやら知人のようだ。メアリー、落ち着け。
リーシャはすぐに膝を付こうとしたが、オリヴィアに私はもうただの奴隷だからと止められ、とりあえず中に入った。
「ふむふむ...それでリーシャはレンとここまで来たと。」
「その通りでございます。」
オリヴィアは俺とリーシャがここまで来た経緯を夕食をとりながら話すと、よくぞここまで単身で撤退してきたものだとリーシャを褒めた。
「メアリー、オリヴィア、リーシャ、ケイトの4人は明日船旅に向けて必要な物を買ってきてくれ、衣類や下着も全員分買うのを忘れないように。俺が付いて行ってやれないから、絡んでくる奴らがいるかもしれない。準備物と警護をオリヴィアとリーシャ、頼んだ。」
「分かった。」「了解した。」
「それとケイト、買出しに行く前に、ギルドに辞表を提出してくれ。流石に数ヶ月休むのはな...」
「分かりました。...これで好きな時にレンさんに会えます♪」
「ウィーネリアは調理器具や持ち運びの出来る生活用品を何処か一箇所に集めておいてくれ。テュイとティーはそのお手伝いをしてくれ。それと各自衣服や下着などを袋に入れて見やすい所に置いておいてくれ。」
ダイニングルームに皆を呼び、俺は明日やる事を皆に指示をした。俺が明日行くのは、最初にガーランドさんが居る解体所、次にバルディ奴隷商だ。なぜ俺が家の裏にある畑の隣に一軒家を建てるように店員に指示をしたか...
それは農業奴隷に畑作をさせる為だ。荒れ放題の畑よりかだったら瑞々しい野菜を一面に実らせている畑の方が良い、そんな俺の考えからだった。
料理に使いたいし。
それと戦闘奴隷だ。それぞれ3人は買うつもりで、主に農業奴隷と我が家の警備をしてもらう。ちなみに一軒家には一階は戦闘奴隷、二階には農業奴隷を住まわせるつもりだ。
準備をし終えたその日の夜、俺はウィーネリア、メアリー、ケイトを自室に呼んだ。何をしたかは言うまでもないだろう。
「んあ...」
俺はまたあの空間にいた。目の前にいるウィーリはニコニコと笑っている。
「『んあ...』」
「真似すんな。」
「えへへ~。」
「それで今回は何の用?」
俺はウィーリにそう聞くと待ってましたと言わんばかりのドヤ顔をし、はいドーン!と言って一枚のフリップボードを何処からともなく取り出した。フリップボードには
『ステータスの数値化始めます。』
と書かれていた。
「数値化っていうと、HPとかMPとか?」
「Exactly!多分これがあるだけでこれからの生活が変わると思うよ!それに、戦闘奴隷を買うんだったら是非とも欲しいでしょ~」
「確かに。それで見方は?」
「ステータスですぐに見れるよ~。それと連君バージョンとして、殆ど漢字メインにしておいたからね。例えば~、HPは『体力』、MPは『魔力』みたいに、漢字表記にしてみたよ。それじゃ後は目が覚めた後にでも確認してね♪それじゃー私は地上の民へと言葉を掛けに行くのじゃー...」
のじゃーのじゃーとエコーを掛けながらウィーリは消えて行った。
(この世界の人は神様に振り回されて大変だな...)
霞んでいく意識の中、俺はふとそんな事を思った。
2/10修正・加筆




