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魔族軍魔王直属海軍 戦艦『ドープ』艦長

この世界の軍艦も地球の中世時代のものと同じくそこまで大きくないです。

ーー戦艦『ドープ』艦内ーー



【???視点】



「アクアガーリーの防衛組織の損害はどの程度になっている?もう全滅したか?」


「はっ…その事なのですが…偵察部隊のサハギンの報告によりますと…」


そこで私の参謀、ヨルデは言葉を詰まらせた。


「早く言えっ!(いくさ)は情報が命なのはわかっているだろう!」


私はそうヨルデに怒鳴る。怒鳴るのは仕方ないのだ、事実、勝つためには確実な情報と迅速な行動が必要なのだから。


「はっ…サハギンからの報告によりますと、先遣させていたリヴァイアサンが一人の緑色の甲冑を着た騎士にすぐさま倒されまして、攻撃中の都市防衛組織の損害は軽微です。」


「…は? リヴァイアサンが倒されただと!?」


私はヨルデの言葉が信じられなかった。たった一人の兵士にリヴァイアサンがやられただと? そんな馬鹿な…


「それは…確かなのだな?」


「はい。私が指揮している偵察部隊の隊員のほぼ全てがそう報告しています。…ですが我らの艦には50名の戦闘員がいますし、何より『蛇戦姫(じゃせんき)』と呼ばれる程のエキドナ屈指の武勲を上げているドープ艦長、アーデハイト・オリヴィア卿がおります。その緑色の騎士さえ倒せば簡単にアクアガーリーは陥落するでしょう。」


「そうだな。だが、その騎士が問題だな...」


「そうでございますな。…それではあとアクアガーリーまで1kmをきったので、上陸の準備をさせます。」


ヨルデは艦長室から退出していった。



そう。この時まではまだ勝機があると確信していた。リヴァイアサンがやられたのは確かに痛いが、帰りに艦を引っ張る者がいなくなっただけで、蛇戦姫と言われる私がその緑色の騎士を倒せば、その後は簡単に街を制圧出来ると思っていた。


だが1時間後、私の考えはいとも容易く打ち砕かれ、まさかあんな事になるとは思いもよらなかった。

貴族階級はイギリスをモデルにしていきます。『卿』は英語で言うナイト、名誉騎士です。


8月8日 追記


この小説では「名誉~」と爵位の前に付くものは一代限りの下級貴族とし、それ以外の「○○男爵」等は上級貴族に分類されます。

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