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住めば良いよ

西門に着くと二人を下ろし門番に通行料を払い街の中に入った。街の光で二人の姿が良く見えるが、そこそこいい服を着ている。まあ土などで多少汚れてはいるが。



途中で二人に肉の串焼き等を食べさせながら我が家へと向かう。玄関に着くといい匂いがした。


「おーい!帰ったぞー!誰かちょっと来てくれー!」


俺がそういうとケイトが出てきた。


「早かったですね、レンさん。おかえりなさい!」


とケイトは柔和な笑みで言った。


「ただいま。それでケイト、この子達を預かろうと思ったんだけど…」


俺はそう言って二人を玄関に連れてくる。


「なぜ人里へ滅多に来ないエルフが?」


とケイトが言ってきたので俺はケイトの耳元で盗賊に襲われた旨を話した。


するとケイトは分かりました、それではお風呂の準備をしてきます。と言って奥に歩いていった。


「どうぞ。」


俺が言うと二人は恐る恐る中に入った。



ダイニングルームへと向かうとウィーネリアとメアリーがソファーに座っていて、ウィーネリアは二人を見るや否やソファーを飛び出し、二人を抱きしめた。


「キャー!可愛いー!レン様!この子達は!?」


二人を抱きしめながら聞いてくる。


「詳しい事は後で話してもらう。それより先にこの子達にご飯を作って欲しい。」


俺がそう言うとウィーネリアは喜んでっ!と言ってキッチンへむかった。




二人はウィーネリアが作ってくれた料理を食べ終えると、これまでの事を語ってくれた。要するに、住んでた所がモンスターに荒らされて移住を余儀なくされ、馬車でエルフの住んでいる西の森から南へ向かっている最中に規模の大きい盗賊に襲われ、必死で逃げたら皆とはぐれて、なんとか食いつないでここまで来た、というものだった。その話を聞いたウィーネリアは涙を溜め、メアリーは目頭を抑え、ケイトは俯いている。


俺は二人に向かって、


「それならさ…ここに住めば良いよ。まだ部屋はあるしさ。」


そう言うと奥さんは皆賛成してくれた。


少女は涙を流しながら、ありがとうございます。と何度も繰り返した。それをウィーネリアが抱きしめる。




俺は二人の名前を聞いた後、ウィーネリアとメアリーに風呂に入らせるよう指示してケイトが座っているソファーに座った。因みに少女はテュイ、幼女の方はティーという名前だ。


「レンさん、アイアンクラブは何匹いましたか?」


「百匹はいたよー。なんかでっかいのもいたし、疲れたー…」


俺はそう言うと癒しを求めてケイトにくまなくボディタッチする。


「あん…それってキングクラブじゃないですか?アイアンクラブとは別の報酬がありますし、素材は高く売れますよ。」


「そっかー嬉しいなあ…」


俺はケイトの膝に頭を載せる。膝枕じゃ。

ケイトは俺の頭を撫でながら、


「それにしてもレンさんは優しいですね…私、そういうところ好きですよ。」


「ありがとなー…すまん、少し寝るわ…」


俺は睡魔に耐えきれず、ケイトの膝の上で寝てしまった。

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