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カニパラダイスのち姉妹エルフ

すぐにウィーリ装備を付け、西門を出てから数時間歩くと、段々と草原でモンスターを狩る冒険者も居なくなり、段々と夕方に近づいている。ゴブリンを蹴散らしながらちょっとした林を抜けると、そこに川があった。川を埋め尽くさんばかりのアイアンクラブもいたが。一匹一匹体の甲羅だけで1mあるからハッキリ言うと気持ち悪い。


レーダーには約200匹写っている。その密度は例えるならクリスマス島のアカガニだ。C級のモンスターを一体なんでこれ程になるまで放置してたんだ。


考えても仕方ないのでとりあえず近い奴から倒していくことにした。

ハサミをかわし、大太刀で目の下くらいにある頭らしきものを突き刺す。するとアイアンクラブは泡を吹いて倒れる。ハンマーで叩き壊すのが一般的らしいが俺は大太刀で対処出来る。ウィーリ様様だ。


その後もバッタバッタと倒していき、あと3分の一くらいになったところで、ひときわでっかいアイアンクラブが茂みからゆっくりと出てきた。そいつが金切り声のようなものを上げると一斉に他のアイアンクラブが襲いかかってきた。丁寧に倒していくと不意を突かれる可能性があったから、素材を諦めて蹴散らした。


残り一匹になったボスクラブ(仮)は、ハサミを上に上げる威嚇のポーズをしながら迫ってくる。こいつは高く売れるだろうと予測した俺は、ボスクラブに向かって走り出す。ボスクラブがハサミをを振り下ろす初期動作を見た俺はUターンをする。後ろでドンっとハサミが地面に突き刺さる音がする。その瞬間にまたボスクラブに向かって走り出し、そいつの頭に思いっきり大太刀を突き刺す。大太刀はボスクラブの頭をやすやすと貫く。そして俺は大太刀を足を使って引き抜いた。


「ギチギチギチギチ…ギギィ…」


ボスクラブは不快な声を上げるとその場に崩れ落ちた。俺はそれに巻き込まれかけて少し焦った。




気がつくと夕方と夜の間位の時間だったので、値崩れしない程度の約30匹のアイアンクラブとボスクラブをマジックポーチに収納し、残りを川の1箇所に集めてアイスレインで粉々にして川に流した。



帰りの道を進んでいる内に日は落ちてしまった。するとどこからともなく3匹の狼らしきモンスターが出てきたので、主に飛び掛り攻撃に対してのカウンターで倒した。



狼を収納してまた歩いていると今度は前方100mに人影が2ついるのを見つけた。片方はとても小さい。一応抜刀し、レーダーを確認するがモンスターを示す赤ではなくて人を示すグレーだった。


子供だっ!


俺はそう思い、走り出す。早く保護しなければモンスターに狙われてしまう!


すると二人は気づいたようで、慌てて走り出してしまった。片方の小さい子はあまり速度が出ず、ついには大きい方が小さい方を抱えて走ったが、速度は出ない。


多分モンスターだと思われていると気づいた俺は立ち止まり、


「おーい! 待ってくれー!俺は人間だー!」


そう言うと二人はしゃがみこんでしまった。

俺が追いつき二人をよく見てみると、なんと二人ともエルフの少女、幼女だった。少女は幼女の方を庇うようにして座っている。


初めて見たエルフに興奮を覚えながらも俺は優しく話しかける。


「どうしてこんな所にいるの?」


すると少女は、


「…盗賊から逃げてきました。父さんと母さんは...」


そう言うと俯いた。親子で行動してたならこの子達の親はもう絶望的だな…流石にここで詳しい話を聞くのはまずいから…


「…寝るところないんだったら…もし良ければ俺の家来る?」


俺がそう提案すると少女はバッと顔を上げ、


「い、いいんですか!? で、でも対価が払えません…」


少女がそう言うので、


「いらないさ。あ、因みに俺結婚してるからあんまり心配しなくていいよ。あ、パンと干し肉食べる?」


俺がそう言ってパンと干し肉を差し出すと二人は一心不乱に食べ始めた。


その後は二人をおんぶとお姫様だっこして西門へ向かった。

姉妹エルフはまだハーレム候補ではないですからお巡りさんを呼ばないで下さい。

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