スキルの確認
【主人公視点】
…重い…
まだボンヤリとしている目で下半身を見ると、ケイトが俺に乗っかったままスヤスヤと寝息を立てている。そして両脇にはウィーネリアとメアリーも幸せそうな顔をして寝ている
ぴこーん!
そんな音がいきなり頭の中で、寝起きにはあまり優しくない音量で響き渡った。
「ぬう…」
俺は堪らずうめき声を漏らす。
「シチュエーション・初夜 をクリアしたため、シークレットスキル『マインドフォン』を獲得。使用時に『念話』、終了時には『念話終了』と唱えてください。」
ウィーリの声が頭に響く。
(おーい、ウィーリ。)
俺は心の中でウィーリを呼んだ。
(はーい!久しぶりだね!連君♪)
ウィーリはすぐに返事をした。
(この毎度毎度いきなり来るこのスキルとか武器とかアビリティとかってなんぞ?)
(本来はスキルじゃなくて本当は違う呼び方だけど、こっちの人もそう言ってるし連君的にも分かりやすいからまあいいやー。スキルっていうのは常時発動するものや意識して使おうとして使うものがあるよ!こっちの世界の人は体力スキル、武術スキル、魔法スキル以外はあんまり持ってないかなー?もちろん他のも持っている人はいるけどねー。
アビリティは本能的に作動するからあまり頼って行動しない方が良いかも。
『ウィーリ装備』は、連君が何かしら戦闘で活躍したらその都度渡すよー!何種類もあるからたくさんの武器に挑戦してね♪)
(そう言えばスキルってレベルあるよね?それってどう確認するの?)
(ステータスを見てみればわかるよ!ちなみにレベルアップした時に効果音とか無いからねー。)
(っていうか連君!)
突然ウィーリが声を大きくした。寝起きにこの声量は辛いな…
(今までスキルをちゃんと確認して育てて来なかったでしょ!魔法もまだ習おうとしてないしっ!魔法は特に大切だからねっ!)
朝っぱらからウィーリに怒られてしまった。でも確かにこの世界を甘く見すぎてた感は否めない。
(ごめんよウィーリ、気を引き締めていくよ。)
(分かれば良いんだよ~♪それじゃ、そろそろ奥さん達も起きちゃうから行くね!バーイ♪)
「んん…あ、おはようございます、レン様。」
ウィーリとの念話?を終えたと同時にウィーネリアがムクリと起きた。
「おはようウィーネリア。さっ、皆を起こそうか。」
皆を起こし、俺は着替えをしてダイニングルームへと向かった。この頃ウィーネリアがご飯を作っているので、俺は早速スキルを確認することにした。
おお!いつの間にか剣術がLv.2になってる!……それ以外は変わってないな。よし、それじゃあ『マインドフォン』だ。ステータスの欄にマインドフォンが載っているからそれを選択してみる。すると
【通話する相手を選んで下さい。ウィーネリア、メアリー、ケイト】
と出てきた。多分仲間か奴隷としか出来ない仕様なんだな。
俺はウィーネリアを選んで
「念話」
と、唱えた。すると、
(今日は何しましょう?日用品でも買ってこようかしら…)
ウィーネリアの声が頭の中に直接入ってきた。
(ケイトには仕事があるからメアリーと行ってきなよ。)
そう唱えると、ウィーネリアは目を見開いて俺の方を見た。
「念話終了。ウィーネリア、驚いた?」
「驚きましたよ!何事かと思いました…」
そう言ってウィーネリアは胸を撫で下ろす。
マインドフォンの説明をし、後で2人にも教えといてくれ頼むと、ウィーネリアは目を輝かせていた。なんでもどんな物が食べたいかを何処にいてもリアルタイムで聞けるのは助かる、ということだった。
朝飯を食べ終え、ウィーネリア達にお金を渡し、俺はケイトと一緒にソファーに座った。
「今日も仕事あるよね?」
「はい。でも午後からなのでゆっくりできます。」
「そっか、それじゃあ俺魔法教わりたいんだけど、そういう学校みたいなのってどこにあるの?」
俺がそう聞くとケイトは俺に寄りかかって、
「冒険者ギルドの向かい側に魔法ギルドがあるじゃないですか…」
ケイトはそう言いながら俺の体に頭を擦り付けてくる。ヘンな気持ちになってきそうだ。
「ありがとう。それじゃ今日は魔法ギルドに行ってみるよ。それじゃ俺は先に家出るわ~。」
俺は立ち上がり、本能に負けないうちにそそくさと家を出た。
魔法は素質がある人とそうでない人がいます。百人に1人位の割合です。だからメアリーもウィーネリアも優秀です。ただ、ウィーネリアは攻撃系がほとんど無いですが…魔法を使える人はどのパーティ、まだ出てきていませんがクランでも引っ張りだこです。




