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あっ…(察し)

二人との激しい一夜を過ごした翌日、支度をし、朝食を食べるとバルディ不動産に向かい、今日から住めるかの確認をして、実際に家に行ってみた。ギルドから約5分といったところに家はあり、コンクリートのような造りの家の塗装は、白と青を基調としていてとても綺麗だった。



皆で中に入ってみると、流石にシャンデリアは無かったが、『THE貴族のお屋敷』だった。


良い買い物をしたなーと思いつつ、ウィーネリアとメアリーに自由に家の中を見させ、俺はキッチンに向かった。



まずコンロと中世ヨーロッパでありそうなオーブンは、魔石を使った道具で動かしていて、定期的に魔力を注入すれば何度でも使えるらしい。しかも電源のオンオフ、火の弱、中、強といったツマミがあり、それを捻ると火が出るという仕組みだった。

水も魔石を使った道具で出すらしい。プニプニした、例えて言うなら厚くて強度のある白い風船を握ることで水が出る。力の強弱で水の出も変わるようだ。

皿やコップは無く、食器棚は備え付きだった。包丁やまな板、それとあったら泡立て器と、おたまも買わないとな。

そして冷蔵庫。まさかとは思ったが日本にある冷蔵庫のコンクリートver.だ。中には少し希少な、魔力を加えると水が凍る程冷たくなる魔石と、その魔石の中でも純度が低く、魔力を加えても水が凍らない程度に冷たくなるのが入っているらしい。冷蔵庫と、冷凍庫が一緒のやつだな。丁度上と下で冷蔵庫、冷凍庫となっている。



部屋をあらかた見てきたらしいウィーネリアとメアリーが、少し興奮して俺のところへ来た。


「レン様、どの部屋も綺麗で今すぐにでも使える状態でした。寝室となる部屋には少なくともクローゼットと、質はあまり良いとは言えませんが鏡がありました。基本、家具を買わなくても大丈夫でしょう。」


「凄いよレン君!私がこんなところに住めるなんて夢にも思わなかったよ!」


と、興奮気味である。ぶっちゃけこの家を借りたお金の大部分はメイアからのお金だが、言わないでおこう。メイアもきっと結婚祝いみたいなもんで5万アットもくれたんだろうし。




???「っくちゅんっ!あ~…誰か私の噂してやがんな…」




どの部屋に寝るかウィーネリアとメアリーとで協議し、部屋決めを終えると、


「よしっ!メアリーの服と食料品を買おう!」


と俺が提案すると二人とも了承し、俺はメアリーに服代500アットを渡し、ウィーネリアにお小遣い100アットを渡すと、ウィーネリアと一緒に行ってきなさいと言った。

多分服選びには時間が掛かるであろうから先に食料品を買っておこうと思ったのだ。



俺が食料品を買った後でバルディ服屋で合流しようと約束し、家を出た。



俺は二人と別れた後、街の中央にある食料品店に入った。

地球のスーパーと同じく会計と品出しの店員しかいないので気兼ねなく買える。袋がないので最初に何かの布で出来た買物袋を会計で買っておかなければならない。



買物袋を買い、地球で言う買い物カゴにあたる木で出来たカゴを持って様々な食べ物を買った。

地球の食べ物と似た物もあれば違うものもあり、苦労したが、商品名や商品を見ると何故か頭の中に


『○○の味によく似ている』だとか、


『これは皮に微量の毒がある』


『腐り始めている』など、詳細が分かり、多分ウィーリのおかげだろうが、何とか買い物を終える事が出来た。


乳、乳製品は冷やさなければいけないので少し高く、砂糖はもちろん数多のファンタジー作品と同じで高く、100g40アットと、かなり高かったが、『あるデザート』を食べたかったので、牛乳と卵、砂糖は多めに買った。それと最後に包丁やまな板等、俺が使う予定の物や木製や陶器製の皿やコップなどを買った。



牛乳や卵の事もあるので急いで家に帰り、冷蔵庫に入れると、ウィーネリアとメアリーがいるバルディ服屋に向かった。



すると案の定買い終えておらず、俺は30分ほど待たされた。


「お待たせ致しました。」


「服をこんなに買うなんて初めてだよ~!」


と、二人が俺の所へ歩いてきた。メアリー服の入った袋をたくさん持っていた。


「俺が半分持つよ。」


そう言うとメアリーの持っていた大きい方の袋を持った。


「レン君ありがと~」


「いいっていいって。それじゃ帰ろうか。」


俺はそう言い、3人で店を出て家への帰り道を歩いた。




「おい坊ちゃん達。止まりな!」


近道だから、とメアリーが勧めた近道だという小道を通っている時だった。


レーダーの反応が遅かった。多分こいつらは無差別に狙っているから、俺達が通る前にはそもそも俺達がここを通ると知っている訳ではなく、俺達の姿が見えてから敵意を出したため反応が遅れたのだと思う。目の前に3人、俺より大きい男達が俺達に声をかけた。


(あっ…テンプレみたい…!)


と、俺が胸をときめかせていると男達が下卑た笑みを浮かべ、


「おいおい坊ちゃん! いい女連れてんね~! 俺達にもおすそ分けしてくんねえかな~?」


と言ってきた。俺はウィーネリアに荷物を持たせると、


「嫌です。」


と俺が言うと、男達の顔から笑みが消え、


「あ?良いから女と金寄越せってんだよ、殺されてえか?」


­­と言って男達は、腰に差していた粗末な厚みのあるダガーの様な剣を取り出した。


そっちが殺る気なら仕方ない。俺もポーチから大太刀を取り出した。少し取り回しに難ありだが男達の剣よりリーチが長いから刺突が良いだろう。日本刀は斬れ味もそうだが、突き刺す事に関しても一流だと聞いたことがある。



俺は剣道の突きをする構えをとり、向かってきた一人の男の喉を貫いた。

二人を下卑た目で見た罰だ。


「ガイドォ! 」


「ってめえっ!許さねえっ!」


そう言うと二人の男は俺に迫ってきた。

俺は男達が剣を振りかぶった瞬間に身を引くし、男達の足を太刀で軽く払った。刃の方で払ったから当然血が出る。


「っぎゃあああ!」


「がああっ足がっ、足がああっ!」


そう叫びながら足を抑えのたうち回っていた。

いつの間にかメアリーが衛兵を呼んでいて、すぐに処理してもらった。



「ごめんなさい…」


とメアリーが謝ってきたので、


「いいんだよ、どうせ、今会うかいつか会うかの違いでしたかないからさ。それよりここら辺がより安全になった事を祝おう。帰ったら俺のお祝いデザートを作ってやるかんな~」


と言うと、


「甘い物が食べれるの!? やった~!」


と言って喜んでいた。


そして俺達はウィーネリアから荷物を受け取ると新しい我が家へ帰った。

2/6修正・加筆

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