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アリエルシャレイドは生きている  作者: 水地あいる
一章, 転がる者と柔らかな牙
1/63

1.序

あらすじを移設しました

 かつて、この世界は災厄に襲われた。

 その大いなる絶望に人々は平伏し、悲観し、退廃した。

 そんな世界を、使い魔を引き連れた一人の聖女が救いました。

 そして災厄を打ち滅ぼした聖女は人々の前で、こう言ったのです。


『災厄は最早喪われ、邪魔者はいなくなった。

 ようやくこの手で、美しくも腐敗臭漂うこの愚かしき世を滅ぼすことが出来る』


 ――それから数十年後、未だ疵痕の残る大陸には「魔女を斃した四人の英雄譚」が囁かれていた。


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