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#1


僕はクラスで3軍の立ち位置に居るであろう人間、

だった。 彼女に会うまではね。

「時人君ー!!おはよぉー!」

いつも通り挨拶に来た。

「今日も元気だね。芽唯さんは。」

「もー!!それ私がおはよーって言う度に言うよね笑笑笑」 彼女は鎌田芽唯さん。 クラスの人気者。

3軍陰キャにも話しかけてくれる優しい人みたいな印象。

「芽唯ー!!そんなガリ勉陰キャと話さないで私達と居ようよ」

「え〜いいじゃんまあいっか。 時人君またねー!」

「え、あうん。」

彼女が可愛らしく手を振って来て、一瞬振り返そうかと思ったけれど周りの視線が怖い為辞める。

正直話しかけてくれるのはめっちゃ嬉しいし、

芽唯さんと話してるとなんか楽しい。

けれど周りから嫉妬される為、一人で本を読んでいたいとも思う。 3軍陰キャか、、。 いつもサラッと言われるから慣れつつあったけれどやっぱり言われるとグサって来て虚しい。 自分でも分かってるので言わないでください。ってはっきり言えたらなー。

普通通り授業を受ける。 つまんないなー。早く帰りたいって思いながらも素直に聞く。僕はクラスで頭が良い方だと勝手に思ってる。 だからたまに問題の解き方とか聞かれるけれど説明が下手だから誤魔化して逃げる。

「ねーね。時人君。」

コソコソと話しかけて来た。

「なんですか。芽唯さん。」

「大問2の(3)ってどう解くの!? ほんとに分からなくて。」

本当に困ってそうな顔で聞いてくる芽唯さんに誤魔化とかしずらないなー。どうしよう。

「分かる?本当ごめんね、、、」

「いやいや全然大丈夫ですよ。」

はぁ。分かりずらかった時申し訳ないけど仕方ないから説明するか。

「ここはこうして、、、あれはあーすれば出来ますよ。」

教えた瞬間。

「おーい。鎌田と志田。何話してんだよ話聞けよな!?」

密かに僕が苦手としている数学教員が怒鳴ってきた。

「え、あ、。」

どうしようどうしよう周りからの視線やばい。

芽唯さんと仲良い?優さんからの睨む目が更にやばい。

一気に空気が冷えるのを感じる。

「あーごめんなさい。大問2がどうしても分からなくて、時人君に聞いてたんです。次から授業ちゃんと聞きます。」

「分からないところあるなら先生に聞けよな。」

なんとか芽唯さんが、弁明してくれて空気が和んだ。

ホットした。。 心臓がキュってなったから。

本当に数学教員は嫌いだ。

放課後。

芽唯さんが僕に話しかけてきた。

「ねえ。今日一緒に帰らない?」

「え芽唯さんの友達さんとかと帰らないんですか?」

めっちゃ戸惑った。普通なら友達とかと帰るはず。最低でも陰キャとは帰らないでしょ。

「友達みんな用事あるの。」

「えー。だめ?」

「え、あ まあいいですよ。」

つい世間体から見たらめっちゃ気持ち悪い反応をしてしまった。

正直に言うと芽唯さんは好きだし一緒に帰るなんて夢みたいだ。でも周りから妬まれて変な噂を流されて面倒な事になるならば帰らなくてもいい。一人で帰った方がマシだ。

「いいの!?ありがとう〜!!」

彼女が僕に見せた笑顔は最高に可愛かった。

「時人君は、いきなりだけれど、志望大学決まったの?」

「僕は○○大学に行きたいな〜って思ってるよ。芽唯さんは?」

「えー!私の気になる!?」

いや話の流れ的に聞くしかないでしょ。 と思ったが心の中に秘めて置く。

「え まあ。」

「実は私も○○大学に行きたいな〜!って思ってたんだー!

私達って案外気が合うかもね笑笑」

行きたい大学が被っただけで気が合うって判断しちゃうのか。

芽唯さんってなんか可愛いなー。見た目も。性格も。

「まあそうなのかもね。」

「これからも仲良くしよー!!!」

「ねね、LINE交換しようよ」

え。自分は高校に入って誰にもLINEを聞かれた事が無かった。

だから友達の数もめっちゃ少ない。 家族含めて3人、とか?

だからか僕はめっちゃ困惑してる。

「え、僕なんかでいいの?」

「え?いいから交換しよって言ってるんだよ?」

「僕家族以外だと芽唯さんとが初めてのLINE交換なんだよね、。」

「ええぇ!?嘘でしょ!?」

まあそりゃ驚くよね。

「えー!私が1号とかめっちゃ嬉しい♡ 」

「嬉しいなら良かったです(?)」



その後芽唯さんとLINEを交換して別れた。

芽唯さんは終始笑顔だった。




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