男子会議 い
池戸「俺思ったんだけどさ。愛し合おうっていうキュンキュンセリフができたんだから、せっかくならあいうえお順にキュンキュンセリフを考えてみないか?」
堅谷「あいうえお順か。終わりまでが遠いな。まあ、否定する理由はないが」
友空「俺は、それでもいい」
池戸「よし。じゃあそういう感じでやっていこう。次は、いで始まるキュンキュンセリフだな」
堅谷「い。か。なんかあんのか?」
友空「い。イカ、イルカ、インカ帝国」
池戸「さ、流石にそれは書かないからな」
池戸が文字を消して、ホワイトボードをきれいにしていく。
池戸「いといえば、今、一番、意地。ここら辺のワードで何かできないかな?」
堅谷「そう言われてみると、できそうな気はする」
友空「具体的にどうとは、まだ言えないけど」
池戸「まあ、きっと考えれば名案が思い浮かぶさ。じゃあまずは、今を使ったキュンキュンセリフを考えてみよう」
堅谷「そうか。じゃあ池戸、まずは一発目頼む」
池戸「わかった。一番は俺だな。そうだな、今だけ、お前だけを感じていたい」
堅谷「なんかやらしいな」
友空「なんともいえない」
池戸「そんなことないって! でも俺だってこれが良いと強く推すことはできない!」
友空「じゃあ、次は俺。今だけ、俺のことだけを考えて」
堅谷「ん、あー、いいんじゃ、ねえか?」
池戸「なんか、俺の時と似てる気がする」
友空「他に思いつかなかった」
堅谷「だがどっちか選べっつったら、俺は友空の方を選ぶ。池戸の言葉選びのセンスが悪いんだよ」
池戸「そこを突かれたらなんともいえない。でもそうだな、いいんじゃないか? 今だけっていうワードが高ポイントだと思う。それに他に変えるところもなさそうだ」
堅谷「じゃあ、友空ので決まりか?」
池戸「決まりでもいい。でももう少し他の案も考えよう。考えたらもっと良いのが生まれるかもしれない」
堅谷「じゃあ他になんかあんのかよ?」
池戸「次は一番だ。お前のことが一番好きだ!」
堅谷「2番とか3番とかあんのかよ。言ったらドンびかれるわ」
友空「そう言われると、流石に、ありえない」
池戸「くうーっ、じゃあ、次、堅谷。もしくは友空!」
堅谷「俺からいくぞ。一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ」
池戸「お、良いんじゃね、それ良いと思う」
堅谷「だろ。実際に言う相手はまだいないけどな」
池戸「それじゃあ友空、堅谷に続けるか?」
友空「うーん。一番元気をもらえるのが、君からなんだ」
池戸「ナイス! ナイスだ友空!」
堅谷「それ言ったら絶対良い空気になるだろ」
友空「良かった?」
堅谷、池戸「良い。良い。凄く良い。絶対良い」
友空「そう、良かった」
池戸「俺は、友空のを即刻採用して良いと思う」
堅谷「俺もだな。文句なくうなずける。きっとこれがキュンキュンセリフに違いねえ」
友空「二人共良いなら、俺も」
池戸「よし、それじゃあ確認として、自分達で言おう。一番元気をもらえるのが、君からなんだ」
堅谷「一番元気をもらえるのが、君からなんだ」
友空「一番元気をもらえるのが、君からなんだ」
池戸「皆が良いと思っているなら、採用!」
一番元気をもらえるのが、君からなんだ。
キュンキュンセリフに決定!
堅谷「よし、じゃあ次だな。次はうから始まる殺し文句か」
池戸「いや、待った。うにいく前に、今だけ、俺のことだけを考えて。と、一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ。の合否を問おう」
堅谷「あー。全部オッケーで良いんじゃねえか?」
友空「なんともいえない」
池戸「けどさあ、最終的にダメって言われるキュンキュンセリフ案があったら嫌じゃん。だからこの場で吟味しようぜ。まずは、今だけ、俺のことだけを考えて。だ。ダメっていうより、どこか変えた方がいいんじゃないかってところ、ないか?」
堅谷「ねえんじゃねえか?」
友空「じゃあ、今だけ、俺のこと以外考えないで」
池戸「良い、それも良い気がする」
堅谷「ふうん。俺は、前の方が良い感じだ。何がとうとはいえないが」
池戸「ふむ。じゃあここは1対1ということにしよう。友空は、どう思う? どっちも友空が考えた言葉だけど」
友空「うーん。考えて。と、考えないで。どっちが良いと思う?」
堅谷「考えないでって言う方が、回りくどいんじゃねえか? 言葉っていうのは大体ストレートの方が良いと思うぞ」
池戸「たしかに。でも、考えないでって言った方が、こっちに集中されると思わない? なんとなく」
数秒後。
友空「決めた。今だけ、俺のことだけを考えて。にする」
堅谷「決まったな」
池戸「じゃあ、俺も問題なしだ。どっちにしろ、どっちも良いとは思ってたからな。じゃあ最後に、3人で言って、キュンキュンセリフか確認するぞ。今だけ、俺のことだけを考えて」
堅谷「今だけ、俺のことだけを考えて」
友空「今だけ、俺のことだけを考えて」
池戸「全員問題ないようなら、キュンキュンセリフに決定!」
今だけ、俺のことだけを考えて。
キュンキュンセリフに決定!
池戸「よし、それじゃあ次だ。一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ。だ。個人的変更点は、ない!」
堅谷「ねえならもうそのままで良いじゃねえか。俺もねえぞ」
友空「うーん。じゃあ、一番お前が可愛いんだから、もっと元気出してくれ。わ?」
池戸「良いと思う!」
堅谷「最後だけ変える系か。良さの比較が難しいなあ」
友空「ごめん」
池戸「何、全然良いって友空。俺たちは今、最高のキュンキュンセリフを考えるために話し合っているんだ。全力でそれを言い合わないと、良いセリフは生まれないぞ!」
堅谷「俺はそんなことどうでもいいが、顔を見せろと元気を出せは、どっちの方が女に効くんだ?」
池戸「えっとお。顔を見せては最初のアタックに。いや、結構トークの序盤ならいくらでも使える機会がありそうだな。対して元気を出しては、おちこんでる時とかに効果てきめんだ。そんな気がする!」
友空「元気づける時は、元気を出しての方が良い?」
堅谷「けど元気づける時なんて限定されてんぞ。ならちょっと顔を合わせてない時に使える方が、チャンスは多いんじゃねえか?」
池戸「使えるチャンスが多い、イコール使えるタイミング、女子に効くチャンスが多い、か。なるほど。チャンスが多い方が、キュンキュンセリフとして完成度が高いかもしれない」
友空「じゃあやっぱり、顔を見せて。で」
堅谷「それでいい。決まりだな」
池戸「ああ、そうだな。それに、顔を見せて。は、最初の言葉がけの時にも使えるかもしれない」
堅谷「なるほど。後々のことを考えても、ここは前者だな」
池戸「それじゃあ最後に、自分達で言って確認だ。一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ」
堅谷「一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ」
友空「一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ」
池戸「よし。何もないようなら、決定するぞ!」
堅谷「なんかちょっとセリフが長いな」
友空「あー、そうかも」
池戸「長いかあ。じゃあもう少し短くできないかな。例えば。一番可愛いお前の顔、もっと見せてくれ」
堅谷「言ってることは同じに聞こえるが、なんか違くねえか。かなり嫌な感じするぞ」
友空「あー。口説いてる感が、まるでない?」
池戸「うぐっ。どうせ俺には言葉のセンスがないですよ!」
堅谷「そりゃ今更だ。どうやら、短くしてもかえって良さが消えてしまう場合があるみてえだな」
友空「一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ。減らせる文字は、やっぱり無いのかも」
池戸「ふうむ。そうか。なら、他に変更できそうな点は?」
堅谷「ないな」
友空「ないと思う」
池戸「でも、これで決まりで良いんだよな?」
堅谷「ああそうだぜ」
友空「これでいけると思う」
池戸「よし、それじゃあこの言葉を、キュンキュンセリフに決定だ!」
一番お前が可愛いんだから、もっと顔、見せてくれ。
キュンキュンセリフに決定!
堅谷「すぐに決めてりゃそれで良かったんだよ」
友空「でも、選ぶのは慎重な方が絶対良いから。この後も、気を抜かずに考えよう」
池戸「その通りだ友空。さあ、次のキュンキュンセリフもがんばるぞ!」