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女子会議 い

菜亜乃「さあ、この勢いでもう1つ作るぞー!」

粒音「おー!」

演「おー」

菜亜乃「しかし、何をどう思い付けば正解なんでしょうか。そこのところは未だわかりません」

粒音「さっきはあを言葉の頭にしたから、今度は、い。ね」

菜亜乃「い。いつの間にか?」

演「インパクトを受けていた?」

粒音「それは別に、キュンじゃないわね」

菜亜乃「いって、何かある? 私お手上げー」

粒音「そこ、最初から諦めない。一生とか、一番とか、いのつく言葉はあるよ?」

演「そこから、キュンキュンセリフを探す」

菜亜乃「なるほどねえ。じゃあまずは、一生を使って考えてみる?」

演「一生大事にする」

粒音「それ言われたい。でも、女の子のセリフじゃないような?」

菜亜乃「一生賢明がんばったの。ほめて?」

粒音「うーん。キュンとさせるにはちょっと何かが違うかなあ。私は、一生そばにいてほしいな?」

菜亜乃「ふうむ。なるほどねえ」

演「女子からの、プロポーズ」

粒音「早くも3つの案ができたわね。ひとまず1つずつ吟味しよっか?」

菜亜乃「まずは演の、一生大事にする。ね」

演「一生大事にするから。は、どう?」

粒音「うーん、良いかもしれないけど、少し押し付けがましいかもしれない。いや、悪い意味じゃなくて」

菜亜乃「問題は男がそれでキュンするかよねえ」

演「男に訊けないからわからない。ということは、これは却下?」

粒音「うーん。ダメというわけじゃないけど、どちらかというとインパクトが弱いかなあ。と。個人的に思う。二人はどう思う?」

菜亜乃「うーん。キュンって感じはしないかなあ」

演「残念。別のを考える」

粒音「それじゃあ次は、菜亜乃の、一生懸命がんばったの。ほめて? ね」

演「ほめさせようとするのは、キュン?」

菜亜乃「あー。どうだろう。私のも、ちょっと違ったかあ」

粒音「けど、一生懸命ってわざわざ言ってることで、一生懸命感は伝わるよね。そこは高ポイントじゃない?」

菜亜乃「例え1ポイントあったとしても、キュンしなきゃ意味がない」

演「一生懸命、キュンして?」

粒音「んぬお。なんかそれ、良い気がする」

菜亜乃「たしかに、そう言われたらキュンしなきゃダメって感じに男はなりそう」

演「キュンセリフなだけに、直球でいってみた」

菜亜乃「けど、キュンセリフを考えてて、キュンっていう言葉を使うのはNGなんじゃない?」

演「言われてみればそうかも」

粒音「うーん。良い感じはするんだけどなあ。けどじゃあ、一応キュンも禁止にしておこう」

 キュン。禁止言葉に決定。

演「なら、一生懸命な君が好き。わ?」

菜亜乃「なんか。就活のポスターとかに書いてありそう。ちょっとキャッチフレーズ感ありすぎて、キュンって感じじゃないかなあ」

粒音「好きもNGワードだし、直球でキュンしないのもいまいちだと思う」

演「むう。それじゃあ、お手上げ」

菜亜乃「もともと、一生懸命というワード自体がキュン度低いのかしら」

粒音「良い線いってると思うけど、今これ以上は閃かない感じするから、次いくね。あとは私の、一生そばにいてほしいな」

菜亜乃「聞いた感じ、ぱっとしない」

演「普通、ありきたりな感じする」

粒音「たしかに、キュンセリフなら何か特別なワードが欲しいわね。一生の他に、あともう1つ2つあったら、いけるかも」

菜亜乃「えーと、じゃあ、一生、あなたから離れない?」

演「それはキュンじゃないと思う」

粒音「一生、あなたを離さない?」

菜亜乃「その場合、たぶん男の方が言うセリフだと思う。じゃあ、一生、あなたの魅力に惹かれちゃう?」

演「それはキュンさせてるのではなく、されてる」

粒音「一生私だけを見て。わ?」

菜亜乃「キュンって感じはしないかなあ。なんかただ独占欲強い感じ」

演「これじゃない感じがする」

粒音「ダメかー。今のところ、私の案もダメね。一番良くて、一生懸命キュンして。かなあ?」

菜亜乃「じゃあ、それで決まりでいいんじゃない?」

演「でも、キュンセリフ考えてるのに、キュンって言うのはNGって、決まったばかり」

粒音「そう。なのでこれまでの案は一旦保留にして、次の言葉の候補は、一番かな?」

菜亜乃「一番、この世界であなたが好き!」

演「おー」

粒音「勢いはある気がする。けど、キュンセリフかって言われると、たぶんそうでもないと思う」

菜亜乃「勢いで言ったけど、好きはNGワードだしねえ。やっぱ好きは無しかあ」

演「じゃあ、一番あなたが輝いてる。わ?」」

粒音「うーん、それは、ただの褒め言葉かなあ?」

菜亜乃「キュン度は低そうね」

演「褒めるだけじゃ、キュンできないか」

粒音「でも皆良い線いってるよ。私は、一番、私が魅力的でしょ?」

菜亜乃「キュンっていうか、YESNOを迫っているだけね」

演「自分に自信がないと、そんなこと言えない」

粒音「う。そうね。うーん。一番って言葉は結構良いキュンワードとも思ったけど、思った以上に使い方が難しいわね」

菜亜乃「確かにそうね。一番、あなたが好き。一番、私を見て。パッと考えてもどれも良い感じになるけど、これと決められる程じゃないわ。なかなか決定打となる一言がでてこないなら、もしかしたら、一番っていう言葉は避けるべきかも」

演「言葉選びは難しい」

粒音「それじゃあ、次のワード候補が必要ね。い、い、いー。いつも。いなきゃ。いや、やめて!」

菜亜乃「それが次のワード候補ね。それにしても、よく思いつくわねえ」

演「いや、やめて?」

粒音「や、その、ほら。いや、やめて。って言ったら、ひとまず相手は動きを止めるでしょ。それはキュンポイントにならない?」

菜亜乃「なるほどねえ。キュンかどうかは別として、相手の心に届くワードではあるかもね」

演「でも、いや、やめて! じゃキュンしない」

粒音「うーん、だからあ。いや、やめて。もっとやさしくしてちょうだい。とか」

菜亜乃「それはキュンじゃなくて、ただ誘ってるだけね」

演「受け身待ちの構え。されるがままの姿勢」

粒音「はい。私が悪かったです。話しを次に進めよう!」

菜亜乃「別に悪いとは言ってないけど。ええと、他のワードは、いつも。と、いなきゃ。ね」

演「いつも、そっちからするでしょ。だから、今日は私からしてあげる」

粒音「何を、何をよ!」

菜亜乃「いつもだなんて、まあはしたない! じゃなくて、それもどちらかといったら、キュンじゃないわね」

演「むう。えっちい方向は、NG」

粒音「そ、それも書いておこう。一応ね。というか、別にまだえっちいセリフじゃないから。私達が勝手にそう思ってるだけだから」

 エッチ方面なセリフは禁止。決定。

菜亜乃「いつもって言ったら、続くのはありがとう?」

演「いつもありがとう。これからもいっぱいちょうだい?」

粒音「何をもらってるのか気になる。良い線いってる気がするけど、キュンか否かと言われたら、否かも」

菜亜乃「じゃあ、いつもありがとう。ますます好きになっちゃう!」

粒音「なんだか、餌につられてる感があるかも」

演「順調に飼いならされてる感」

菜亜乃「ああ、はいはい。ナシね。はあ、ダメかあ。なかなか決まらないなあ」

粒音「それじゃあ次は私ね。いつもありがとう。いいこいいこしてあげる!」

菜亜乃「いいこいいこ」

演「いいこいいこ」

粒音「な、なんでしょう」

菜亜乃「そう、そういうプレイね。でも、エッチなのはナシなんじゃなかったっけ?」

演「いや、ギリえっちくはない」

粒音「な、なんでそういう風にとらえられてるのかな?」

菜亜乃「だって、男がキュンするセリフでしょ?」

演「きっと、いいこいいこって言われて喜ぶ男は少ない」

粒音「うっ、そうね。じゃあこれもナシにしよう」

菜亜乃「いや、でもいいこいいこはアリ? いいこいいこされたら、男は喜ぶ?」

演「一考の余地はあるか」

粒音「ないよ! もう、次にいこう!」

菜亜乃「そうね。気を取り直して、次にいきましょう」

演「後は、いなきゃ。あなたがいなきゃ、私、不安」

菜亜「良いんじゃない?」

粒音「うん。普通に、いいかも」

演「それは、合格ということ?」

菜亜乃「そう言われたら男は皆、こっちを心配するでしょうね。最初がいじゃないけど、まあ私達はキュンキュンセリフを考えられればそれでいいわけだし。これは、アリよりのアリ?」

粒音「雰囲気作りのセリフとしては、合格かも。けど、キュンキュンセリフとしては、微妙?」

演「むう、難しい」

菜亜乃「そう? 私はこれでも良いと思うけど。それじゃあ、このセリフを軸に、もうちょっと数パターン考えてみる?」

演「惜しいなら、その方向で」

粒音「うーん、じゃあねえ。あなたがいなきゃ、不安になっちゃうかも」

菜亜乃「なるほど、かもね。ちょっとだけしか変わってないけど、そのちょっとが雰囲気を大分変えてくれるわ」

演「似ているだけあって、比較がしづらい」

粒音「うむう。比較してみると、ダイレクトに不安って言ってる、演の方が良いかなあ?」

菜亜乃「なるほど。じゃあ次、私いくわね。あなたがいないと、自信なくなっちゃう」

演「やはり似ているだけあって、比較がしづらい」

粒音「要するに、不安か、自信がない、どっちで男心をゆさぶるかね。より男を引き止めやすいのは、不安の方かなあ?」

菜亜乃「私も不安で賛成」

演「決め難いので、私も不安。なら、これでオーケー?」

粒音「他に案がないなら、これでもいいかも。それじゃあ最後に、皆で言ってみて、キュンすると思ったら決定でいい?」

菜亜乃「オッケー」

演「オッケー。でも、ここでもう一つ案ができた。一緒にいてくれなきゃ、不安」

菜亜乃「あなた。と、一緒。そうくるかあ」

粒音「どっちがいいんだろう。これもうわかんないなあ」

演「困った時は、声に出して言ってみればいい」

菜亜乃「そのとおりね、演。あなたの言う通り。それじゃあ皆、順番に言うわよ。あなたがいなきゃ、私、不安」

粒音「あなたがいなきゃ、私、不安」

演「あなたがいなきゃ、私、不安」

菜亜乃「一緒にいてくれなきゃ、不安」

粒音「一緒にいてくれなきゃ、不安」

演「一緒にいてくれなきゃ、不安」

菜亜乃「うーん、感覚的にい。一緒にいてくれなきゃでいいんじゃない?」

演「それでよい」

粒音「私も、一緒の方が良いと思うかな。それじゃあ新たなキュンキュンセリフ、決まり!」

 一緒にいてくれなきゃ、不安。

 キュンキュンセリフに決定!






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