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GPTにガチャについて聞いてみた

作者: C-HAWK
掲載日:2023/04/28

「クソ―ッ!!またUR引けねぇし!!」


俺の慟哭が暗いワンルームに空しく響いた。


「なんか、URを当てる方法ねぇのかよ!」


怒りに任せてスマホをベッドに投げて、パソコンに向かい、思い付くままキーワードを打ち込んだ。


激しい打鍵音の末、ボーっと光るモニターの中に映し出されたGPTの文字……


「最近巷を賑わしているアレか……?いや、違うなぁ。ガチャシミュレーションティーチング(Gacha-system・Play-simulation・Teaching)……紛らわしいなぁ。ガチャシミュレーターは聞いたことあるけど。ティーチングってことは、俺に何かを教えてくれるんか?是非とも、URがバチバチ当たる方法を教えて貰いたいものだが……」


早速クリックしてみた。


ユーザー登録やログインもなく、パソコンに表示されたのは、GPTという大きなロゴの下に、チャット欄があるだけだった。


「四の五の言わずに、ここに、書けってか!?分かり易くていいね~。そんじゃ、試しに……」


『ガチャでURを当てるには』


俺は、素直に書き込んでみた。


すると、


“ガチャを引きましょう!”


というシンプルな回答が返って来た。


「ちっ、ふざけるな!そんなことは分かってるんだよ!!それとも何か?俺の聞き方が悪いのか?融通の利かねぇ奴だ……」


『どうやってガチャを引いたらURが当たる?』


俺の質問に対する答えは、


“あなたは、ガチャがどのような物か分かってますか?”


んだとーぉ!有ろうことか、質問に質問を返しやがって!


「おぅおぅ、上等じゃねぇか!そこまで言うなら、ガチャってのを説明して貰おうか!!」


『ガチャって何?』


“ガチャは、完全確率に基づく抽選となっているため、前回の抽選結果に関係無く、設定された確率の中で毎回抽選されます”


「え……?何て……?」


俺の呟きが聞こえたのか、回答が続いた。


“似たようなものとして、”サイコロ“や、神社の引き抜けないタイプの”おみくじ“があります。最大の特徴は、引いたクジを戻すため、抽選回数が増加しても、アタリの可能性が上がらない点です。”


「そんなことは分かってるんだよ!なんか、以前は確率操作が行われていて消費者庁が、お灸据えたって話題になってたし……」


“もっと具体的にお話ししましょう。あなたのお気に入りのゲームのガチャのアタリの確率は、幾つと公表されていますか?”


おい!なんでお前が俺に質問してるんだよ!


ボヤキながらベッドに向かいスマホを持ち、改めてパソコンの前に座った。


「ちょっと待ってろ!……えーっと、0.50%だ!」


“お目当ての確率が0.50%だとすると、このガチャでアタリを引く確率は、当然0.50%で、ハズレを引く確率が99.50%です”


「馬鹿にしてんのか!そのくらいわかっとるわ!」


“そのガチャは、一回引くのに何円掛かりますか?”


「幾らかって!?直接カネ払う訳じゃねぇからなぁ……ったく、面倒な奴だな!ちょっと計算するから待っとけっ!!」


なんで俺がいちいち、計算しなきゃいけないんだよ……


“ここでは、500円かかるとしてシミュレーションします”


「ちょっと待てって、今計算して……」


“シミュレーション結果は、次の通りです”


“1,000円を用意して、このガチャを2回引くことを想定した場合、アタリを引く確率は、1-99.50%×99.50%で、1.00%と算出されます。参考式:1-99.50%^2=1.00%”


1%か……


“これはアタリを引く確率なので、アタリを1回引くパターンと2回引くパターンの両方を含んでいます”


え……?この二つのパターンを含んでいるにもかかわらず、たったの1%だと……?


“あなたが1,000円出して、お目当てものが手に入らない確率が99%です。99%の確率で1,000円が欲しいと思っていないものに変わります”


おい、一言余計だぞ!聞いてないことを答えるな!!


“次に、10,000円を用意して、20回引くことを想定します”


「そう、それ!そういうのよ、聞きたい事は!!」


“アタリを引く確率は、1-99.50%×99.50%×……×99.50%で、9.54%と算出されます。参考式:1-99.50%^20=9.54%”

“この9.54%は、先ほどと同様、アタリを1回だけ引くパターンだけではなく、2回引くパターン、3回引くパターン……20回引くパターンをすべて含んでいます。すべて含んでいるのに、9.54%しかありません”

“逆に、20回引いても、欲しいものが手に入らない可能性が90.46%も有ります。約90%の確率で10,000円が欲しいと思っていないものとなって、貴方のお手元に届きます”


なんだか棘があるなぁ……


「いや、引く回数が少ないからいけないんじゃね!現に、ちょっとずつ確率上がって来てるじゃん!いっそ、100回引いてみたらどうだ!?」


“その場合のアタリを引く確率は、1-99.50%×99.50%×……×99.50%って、99.50%を100回掛けて、算出結果は、39.42%です。参考式:1-99.50%^100=39.42%”

“まだ約6割方はずれます。ガチャ100回分となると、あなたは50,000円を使って、半分以上の確率で、欲しくもないものを手にすることになります。”


「でもさ、随分当たるような感じになってきたじゃん!その調子で、もっと!もっとだ!!500回なら当たるだろ!」


“500回の抽選を想定した場合に、アタリを引く確率は、1-99.50%×99.50%×……×99.50%と、99.50%を500回掛けて、91.84%と算出されます。参考式:1-99.50%^500=91.84%”

「92%!?当たるだろ!それなら目を瞑ってても当たるわ!!」


“500回のガチャに費やすおカネは、250,000円です。100%の確率で250,000円を消費します。”


「うぐっ……100%の確率で250,000円の消費……いや、大丈夫!初めから25万費やすって分かっていれば……覚悟すればいいんでしょ?それに、ボーナスとかの時なら大丈夫だ!要するに、年に2回くらいは、存分にガチャをブン回せるわけだ!」


“このように考えがちですが、この想定は、現実にガチャを行う場合の確率ではございません”


「はぁ?……どういうこと?」


俺が思わず口にした質問が、薄暗い部屋に響く。


そして、再び静寂を取り戻した部屋の中で、GPTは再び回答を始めた。


“あくまで、これから0.50%の当選確率のガチャを任意の数の抽選を行うとした場合の想定結果に過ぎません”


「いや、そうだろ!それの何処が……」


“初めに申し上げた通り、ガチャは、完全確率の抽選のため、前回の抽選の結果に関係無く、あなたがガチャを行う度に0.50%で抽選が行われます。例えば、249,500円を使って499回引いたのに1枚も当たらず、500回目の抽選に挑むことになっても、500回目は0.50%のアタリの確率でガチャに挑むという事です。”


「な……」


“249,500円を用いて499回引いたあなたの500回目のガチャは、99.50%の確率でハズレです”

“もっとも、予算を250,000円用意して、ガチャを引き始めたら、早々URを引いてしまった場合、そこでガチャを終了することができます”

“残ったお金を、別の事に充てるも良し。もともとガチャに使う予定のおカネだったからと、ガチャを再開するも自由です”

“完全確率の抽選ですから、既にURを引いていたとしても関係ありません。運が良ければ、もう一枚URを引くこともあるかもしれません”

“その場合も、0.50%の完全確率で抽選です”


「……」


“あなたは、運が得意ですか?”



いや……俺、ガチャでURが当たらなくてGPT開いたんだぜ。運が得意な訳……


俺はそっとパソコンを閉じ、ベッドに入って目を閉じた。


今までの課金遍歴が頭の中を巡る中、眠りについた。


完全フィクション作品です。OPEN AI社のGPTとは一切関係御座いませんので、ご了承ください。

なんなら、OPEN AI社のGPTは、このお話で登場するGPTよりもはるかに利便性の高いですので、まだご利用の無い方は、興味が御座いましたら、チェックしてみてはいかがでしょうか。

また、実際のソーシャルゲームやスマホゲームにおけるガチャは、UR確定キャンペーンなど様々な工夫がされていますのでね。

このお話はあくまで読み物として、参考までに、お楽しみいただけると幸いです。

それと、連載小説も書いていますので、宜しければそちらもどうぞ。

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