表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
モブですら無いと落胆したら悪役令嬢だった~前世コミュ障引きこもりだった私は今世は素敵な恋がしたい~  作者: 古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄されたので義理の兄が激怒して
第二部 学園波乱編 隣国から多くの留学生が来ました

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

117/174

隣国王女視点5 偏屈爺さんに襲われたのに、誰も庇ってくれませんでした

最近ウォーキングアプリにハマっていて、でも、ふと気づきました。マイルズは商品券に交換できないし売り切れ多発、トリマは移動して動画を必死に見ても0.6円にしかならない。時間の無駄。基本的にただ、歩いて儲かるわけはないのです。それならば、頑張って小説書いて書籍化目指して頑張った方が良いのではないかと・・・・。書籍化への道もまだまだ先は長いですが、皆さま方のお陰で1万ポイント超2件、2万ポイント超1件と少しは希望が出てきたかなと日々更新している毎日です!

少しでも面白い話を作るために頑張って書いていきます。楽しんで頂いれたら幸いです!

私は偏屈老人の雷撃を食らっても何とか生きていた。体中黒焦げで痙攣していたが。



気がつくと王宮の客室で寝ていた。


「殿下、大丈夫ですか」

スカンディーナから付いてきてくれた伯爵令嬢のロヴィーサが看病してくれたらしい。

聖女がヒールをかけてくれたらしく、どこも傷は残っていなかった。


「あのクソジジイ、本当に許せませんよね。直ちに本国からクレームを入れてもらわないと」

ロヴィーサは言ってくれたが、やってきたスカンディーナの大使は、困惑顔だった。そして、来て早々、追い出されるように王宮を出たのだ。


「当然王国にはクレームを入れましたが、王宮からは殿下の対応が悪かったのではないかと返されまして」

「何ですって! 私はスカンディーナの王女なのよ。それを魔術師風情が攻撃してきて、何故私が言われないといけないのよ」

私は切れていた。私は王女なのだ。平民のアンとは違う。その王女が王宮で襲われたのに謝罪も無いとは何事だ。


「そもそも、殿下は許可もなく王宮を歩かれて立入禁止地域に入られたのです」

「そんな、聖女と一緒だったじゃない」

「聖女も含めてです。あの魔術の塔は王宮の中でも機密の多い所で一般人は立ち入りが禁じられていると」

「でも、誰も制止しなかったわよ」

「その結果がこれだと言われました」

「そんな! 普通は前もって言ってよ」

私は当然の文句を言った。


「王国としては、殿下の留学は特例措置で受け入れただけであって、これ以上問題を起こされると退学もあり得ると言われたのですが・・・・」

「何ですって、それとこれは別でしょう。王宮で襲われたのに、何故王族が一人も見舞いに来ないのよ。それもこんなふうに逃げるように王宮を出るなんて」

私は怒りが収まらなかった。


「外務卿が言われるには、大魔術師はこの王国では腫れ物扱いなのだそうです。皆避けているのに、わざわざ喧嘩を売りに行った殿下が悪いと言われました」

「な、何ですって」

私は更に切れた。


「そもそも我が摂政殿下は大魔術師の弟子だったそうです」

「父上が、あの偏屈爺さんの?」

「そして、元王妃殿下は大魔術師が一番可愛がっていた弟子だったようで、それに罰を与えられた殿下を未だに大魔術師は許していないと」

そうか。それで父の名を出した時に爺さんは怒り出したのか。

でも、娘の私とは何の関係もないのでは?


「これ以上問題を起こさないでください」

私が文句を言っても大使は取り上げてくれなかった。



聖女に文句を言ったら、

「うーん、あの爺さんは無理。あの爺さんを見た時に逃げなかった私達が悪いわ。昔、本当に酷い目に合わされたのよね」

あっけらかんと言われたが、そういうことは行く前に言えよ、と私は思った。


「ごめんね。忘れていた」

この国の聖女は馬鹿だという事がよく判った。動物でさえ、昔、酷い目にあわされた奴のことは覚えて避けるのに、忘れているとは。こいつは本当に馬鹿だ。


聞く所によると爺さんは王妃や大司教にさえ、牙を剥くらしい。


嵐にあったと思って忘れるしか無いわよ。そういう聖女は本当にお気楽だ。



そして、次にやってきた外務卿の息子はもっと他人事だった。


「殿下。王宮の裏庭には悪魔が住んでいるのです。しばらく、王宮に出入りは禁止です」

「な、何でよ」

「あなた、悪魔に喧嘩を売ったのですよ。次に会ったら殺されかねません。自分の身が可愛くないのですか?」

自国の大魔術師をそこまで言うかと思わないでも無かったが、聞いたところ、こいつの父の外務卿も、昔、爺さんに攻撃されて命からがら逃げ帰ったらしい。2年間は王宮に出入りも禁止されたと。



「そんなことより殿下、数学の勉強ですが」

「えっ、また?」

私は嫌になった。なんでこの歳になってまで勉強しなければならないのだ。


「またとはなんです。またとは! あなたを退学にさせたいやつはこの王国に嫌ほどいるのですぞ。赤点はなんとしても回避しなければなりません」

「本当に皆、こんな難しい問題解いているの? スカンディーナの学園にはなかったわよ」

「えっ? これは中等部の問題です。学園の生徒ならば誰でも解けるはずです。あの聖女ですら解ける問題ですから」

「えっ、あのおバカの聖女が?」

私には信じられなかった。XとかYとか訳の判らない記号が教科書に散乱していて、本当にやる気がないのだが、あの聖女よりも馬鹿と言われるのは流石にまずい。


しかし、私のやる気は10分後にはなくなっていた。でも、マックスはそれから延々2時間、私に勉強を強制したのだった。


そんな馬鹿な! 天才魔術師と呼ばれた私が、よぼよぼ爺さんの不意打ち攻撃にやられ、なおかつ、ここで訳の判らない数学の勉強をさせられるなど、絶対にこの国の教育はおかしいぞ!


私の心の叫びはあっさりとマックスには無視されてしまった!



井の中の蛙、大海を知らず・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
私の

この続きの物語

はこちら

『転生して悲劇の王女になったつもりが魔王でした! 勇者から斬りつけられて素手で殴り返した、前世コミュ障引き籠りだった弱小王国王女の帝国建国物語』

https://ncode.syosetu.com/n3105hy/

ついにブルーノとの決戦です。

私の

新作始めました!


『ヒロインに転生したのに悪役令嬢の侍女やらされています!神様から授かったチート能力はド派手な衣装の魔法少女にならないと使えませんでした』

https://ncode.syosetu.com/n2856ii/
前世気弱で流され体質で言われるまま仕事していたら過労死してしまったアラサーのヒロインが、中学の頃いじめから助けてもらった悪役令嬢の下で侍女をする学園恋愛物語のはず……

私のお話

【書籍化】

しました!
アルファポリスのレジーナブックスにて

『悪役令嬢に転生したけど、婚約破棄には興味ありません! ~学園生活を満喫するのに忙しいです~』https://ncode.syosetu.com/n3651hp/

6月28日全国1200以上の書店にて発売しました。表紙画像は11ちゃんさんです。
表紙画像
表紙絵をクリックしたらレジーナブックスの説明ページに飛びます。

手に取って読んで頂けたら嬉しいです。

第一部の紹介は
「えっ、ゲームの世界の悪役令嬢に生まれ変わった?」
頭をぶつけた拍子に前世の記憶が戻ってきたフラン、
でも、ケームの中身をほとんど覚えていない!
公爵令嬢で第一王子の婚約者であるフランはゲームの中で聖女を虐めて、サマーパーティーで王子から婚約破棄されるらしい。
しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。

しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
王子にまとわりつく聖女、
更にもともとアプローチしているが全く無視されている第二王子とシスコンの弟が絡んできて・・・・。
ハッピーエンド目指して書いていくので読んで頂けると幸いです。
― 新着の感想 ―
[一言] …いや…蛙以下かと…(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ