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0003 期待外れ

「もうよい。下がれ」


 皇帝が告げる。俺の力はお気に召さなかったようだ。そりゃそうだ。


「こちらへ」


 騎士に案内され、退場させられる。元の世界には戻してはくれないようだ。


「こちらでお待ちください」


 俺は貴賓室で一人取り残されていた。今のところ客人の扱いだが、今日にも追い出されるパターンだろうか。拉致しておいて使えなかったら放流ってなんなんだろうなあ。


「コンコン」


 扉がノックされる。


「本日より花太郎様の補佐を命じられました。イイノ少尉です。よろしくお願いします」


 左腕のない金髪の女性騎士が入室する。


[イイノ 16歳 帝国軍少尉 左腕欠損]


 処女使いの力が発動する。俺の目、耳、鼻、口、その他、五感のすべてが『相手が18歳未満の処女である場合に限り』名前や年齢などの情報を表示する。

 やはり最低最悪の力だと言わざるを得ない。


「私の補佐ですか…。私は何の仕事をさせられるのでしょうか? そもそも、状況が全然わからないんですけど」

「ご説明させていただきます。一月ほど前に巨大な卵がいたるところで発見され、それらから魔物が産まれ町や村を襲い始めました。騎士団、魔法使団などで応戦致しましたが被害は甚大で早急な対策が必要な事態になっております」


 皇帝も言っていたけど、強い魔物が現れて暴れてるからどうにかしろと…。異世界人呼び出して戦わせるっておかしいと思う。


「イイノさん、私の力が何か知っています?」

「存じております…」

「戦闘で使えると思いますか?」

「……」


「何の成果も上げられないと追い出されたりします?」

「一週間程度なら大丈夫かと…」

「寛大な処置ありがとうございます」

「いえ」


「元の世界に戻してもらったりはできないんですよね?」

「賢者イイザカ様もそこまでは…」

「わかりました」


 とりあえず、一週間でこの世界のことを彼女から教えてもらって、できれば少しでも路銀をもらって退散ってところかな。


3話まで書けたー。あと97話がんばれるかなあ。

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