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処女使い~俺の回復魔法は18歳未満の処女にしか効果がない~  作者: 日本マヤ


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0019 魔物の卵

「どうみても魔物の卵だな…」


 ヒラノちゃんと帝国を巡るようになって、早2週間。治療に訪れていた町の外れで巨大な卵が発見された。住民の避難が行われ、騎士団と魔法使団によって結成された防衛隊が状況を見守っている。


「でかい…」


 5メートルくらいの真っ黒い卵があった。


「魔物の卵ってでかくて黒いのが特徴なの?」

「今までに黒と白の2種類の卵を見ました。黒よりも白の卵から生まれた魔物の方が数段強いですね」


 これは黒だから弱い方ってことかな。


「魔物ってどんな姿なの?」

「見た目は犬や猫、熊、狼などの動物です。巨大ではありますが」


 巨大な犬とか猫か。虫じゃなくてよかった。巨大な虫だったらトラウマになりそうだ。


「それと体の色が卵と同じ色ですね」


 黒い卵からは黒い魔物。白い卵からは白い魔物が生まれると。


「これ、生まれる前に剣とか魔法で破壊できないのかなあ?」


「試したことはありますが、卵に傷すら付けられず、ただ生まれるのを早めただけでした」


 生まれる前に攻撃するのは無理と。


「俺の転移で火口とか無人島に移動するのはどうかなあ?」

「悪くない案だと思います。ただ、魔物の体は魔素で作られていますので、後々どんな結果をもたらすか予想が付きません」


 町から遠ざけて被害を最小にするのが精一杯といったところか。軍と連携がとれるようになればありだな。


「あとどのくらいで孵化しそう?」

「あと10分くらいでしょうか」


 もうすぐ魔物が生まれる。


「花太郎さんは危ないと思ったら逃げてもらって大丈夫ですよ」


 自分だけ逃げるのは抵抗があるなあ。まあ、危ないと思ったら逃げるけど。


「私に何かあったら、生き返らせてください」


 それはいいんだけど…防衛隊の人、ほとんど男性なんだよなあ。


「防衛隊の方々を心配しているのですか?」

「まあ…」


 死人や怪我人なしとはいかないだろうし。 


「彼らなら大丈夫です」


 ヒラノちゃんが自信満々に言う。



「今回は私一人で魔物を倒しますから」


生卵をご飯にかけて食べながら、三食ご飯が食べられるということは幸せなことなんだなあと実感する毎日です。

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