0017 本気の覚悟
食事と入浴を終えて、俺とヒラノちゃんは部屋で休むことになった。
「『大結界』」
部屋全体に結界を張ったようだ。
「これで、この部屋には誰も入ってこれませんし、声も漏れることはありません」
防犯、防音対策は十分ということか。
「寝ながらでいいので聞いてください」
よかった。反省会ではないようだ。
「この国では15歳で成人となり、結婚ができるようになります」
確か、16から18歳くらいで結婚するのが一般的だったかな。
「王侯貴族であれば、子供の頃から婚約者がいるのが当たり前です」
家柄とかいろいろあるんだろうね。
「婚約した者たちであっても、婚前交渉は推奨されることではありません」
まあ、そうだろね。なんとも言えないけど。
「15歳未満で婚約者でもない者と致したとなれば、ふしだらな娘として、家名に傷を付けることになるでしょう」
王族とか貴族は家名を大事にするからなあ。
「自害を強要されるか、最低でも家を追い出され、嫁の貰い手はないでしょうね」
家名には命を懸けなければならない。
「私がふしだらなことをすれば、おじいちゃんも厳しい処罰は免れないと思います」
ヒラノちゃんは真面目だから大丈夫だよ。
「国のためとは言え、おじいちゃんがあなたにしたことは許されないことです」
まあ、無理やり召喚されたからね。
「なので、花太郎さんには私を好きにできる権利があります」
いや、ないよ。あってもないよ。
「胸…とか、お尻とか…まだまだ未熟なところはありますが、大丈夫だと思います」
何が大丈夫なのか。
「至らぬところもあるかと思いますが、よろしくお願いします」
「いや、ちょっと待って…」
「私にはこれくらいしかできません」
ここでヒラノちゃんを傷物にしたら、イイザカに対して復讐になるのか…。
「好きにしてください」
「俺にはヒラノちゃんを好きにできる権利があるんだね」
「はい」
「わかった。じゃあ、好きにする」
本気で覚悟を決めた。俺は好きにする。
話を進める上で解決させておきたい問題がありました。これを解決させないと先に進めないと思いましたので。




